【Steam】ハッピーバレンタイン! あまくてスイートなオススメPCゲーム

2021年02月14日 10:000

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アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買い過ぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。 早いもので1月も終わり2月になりましたが、そんな2月の大型イベントバレンタインデー。ソーシャルゲームをはじめ、さまざまなゲームで期間限定のイベントが開催されるなど、ゲームとも関わりの深い一大行事です。今回はそんなバレンタインデーにちなんで、チョコレートやお菓子が登場する、甘くてスイートなゲームをご紹介していきます!

目次
1.サクッと遊べる白熱のパーティーゲーム「Cake Bash」
2.ゆるふわ経営シミレーション「Lost In Sweets」
3.昔なつかしの対戦型カジュアルボードゲーム「Jolly Battle」

1.かわいいケーキたちの壮絶な殴り合いバトル勃発!?サクッと遊べる白熱のパーティーゲーム「Cake Bash」


  • 「Cake Bash」(High Tea Frog)
  • ジャンル:アクション
  • 2020年10月15日発売
  • 価格:2,050円(2021年2月7日現在)
  • コピーライト:(C) 2020 High Tea Frog

スイーツの代表と言えば、思い浮かぶのはやはりケーキではないでしょうか。ふわふわのスポンジになめらかなクリーム、そして色とりどりのデコレーションと、味のおいしさはもちろん見た目も華やかで、イベントや記念日に欠かせない存在であるケーキ。ご紹介する「Cake Bash」は、そんなケーキがアツいバトルを繰り広げる、一風変わったパーティーゲームです。



本作の主人公は、ラクガキチックに描かれた顔と手足がかわいらしい小さなケーキたち。
ケーキには、「カップケーキ」「ショートケーキ」「エクレア」「ドーナツ」などさまざまな種類があり、さらにそれぞれ複数のカラーバリエーションが用意されています。

種類とカラバリを組み合わせて「いちごチョコレートドーナツ」や「抹茶ショートケーキ」などの自分好みのスイーツを作るのは、単なるアバターづくりを越えたワクワク感があり、ついつい熟考してしまいます。



自分の操作キャラとなるスイーツを作り終えると、いよいよゲームスタート。


本作におけるプレイヤーの目的は、他のお菓子たちを出し抜いて、お客さんに選ばれるお菓子になることです。


しかし、選ばれると言っても、舞台となるお菓子屋さんには、試食コーナーが設けられていないため、味で勝負はできません。では、なにで勝負するのかというと、ずばり「見た目」。

プレイヤーはお客さんにアピールをするために、トッピングを買って自分の体にどんどん載せてデコレーションをしていかなければならないのです。たとえ味がどんなに良くても見た目が悪ければ選んでもらえないなんて、スイーツの世界、なんとも生々しくて世知辛いですね……。



「Cake Bash」の世界では、トッピングを買うために「チョココイン」という通貨が必要となります。このチョココインをより多く集めるために、お菓子たちが血で血を洗う、もとい、クリームでクリームを洗う壮絶なバトルを繰り広げていくのです!


というわけで、本作はチョココインをゲットするため、ミニゲームで戦っていくというスタイルのパーティーゲームとなっています。

 

ミニゲームには「バッシュ」と呼ばれるステージと「おやつ」と呼ばれるステージがあるのですが、この「バッシュ」こそが本作のキモ。バッシュで行われるゲームは、「ステージ中に降ってくるトッピングを、制限時間内により多くゲットする」、「玉入れ競争のように、中央にあるパイにフルーツをたくさん投げ入れる」など、どれも単純なルールなのです。しかし、なんとこのゲーム中には、プレイヤーはいつでも相手をぶん殴ることができてしまうんです。かわいい見た目なのに、なんてバイオレンスな……!



かわいくておいしそうなケーキたちをぶん殴るのは少々気が引けてしまいますが、しかし、きれいごとばかり言っていられないのが勝負の世界。この「殴る」というアクションをうまく活用しなければ、ミニゲームを制することはできないのです。一番多くトッピングをくっつけている相手をぶん殴ってトッピングをばらまかせて奪ったり、点数10倍の金のフルーツを持っている相手をぶん殴って気絶させたりと、的確に相手を妨害することが本作における勝利の方程式。こんなにファンシーなムードの死闘がいまだかつてあったでしょうか……!



さらに、この「バッシュ」のミニゲームには、ペロペロキャンディーやコショウ瓶などの妨害用武器がステージ中にランダムに登場したり、強風や巨大なハトの襲来というおじゃまギミックがあったりと、ミニゲームをかき乱すカオスな要素が盛りだくさん。「マリオパーティー」風のミニゲームをベースに「スマブラ」と「Fall Guys」のエッセンスを足して割ったような、独特のハチャメチャっぷりが楽しめます。



「バッシュ」と交互に開催される「おやつ」のミニゲームでは、殴るアクションはできず、また、武器アイテムやギミックも登場しません。

 

相手の足を引っ張ることができない、純粋に個人の技量が問われるミニゲームなのですが、「マシュマロを焼いて適度な焼き加減に仕上げるゲーム」や「降ってくるアイスクリームをキャッチして高く積み上げるゲーム」など、繊細な操作やテクニックが要求されるものも多く、ビジュアルのかわいらしさに反した歯ごたえのあるプレイが楽しめます。

 

そんな中、筆者がハマったのは「スイーツ・ロイヤル」。上空と四方八方から縦横無尽にフォークがガンガン飛んでくる狭いホールケーキの上を駆け回り、最後まで生き残ったプレイヤーが勝利というバトロワ系のミニゲームで、思わず手に汗を握ってしまいました。



ミニゲームでチョココインをゲットしたら「トッピング・ショッピング」のフェイズで、勝利のために必要なトッピングを購入します。

 

同じトッピングを3つ集めると高得点になるため、じっくり慎重に選びたいところですが、このショッピングフェイズ、「全プレイヤーがいっせいに動き回り早いもの勝ちで買い物をする」という、なんともおだやかじゃない仕様になっています。

 

ミニゲーム中のように殴り合いはできず、また、トッピングが売れてもすぐに新しいものが補充される仕組みになっているので、そこまで殺伐とした事態にはなりませんが、とは言え時間制限があるためボヤボヤしてはいられません。

 

そして、このショッピングフェイズをさらに白熱させるのが、ガチャの存在。ガチャは安めのチョココインで何度でも回せるのですが、たまにハズレのトッピングが出てきてしまうというクセモノです。

 

欲しいトッピングがそろうかもしれないという一発逆転の可能性がありますが、ハズレを引くと大きく点数をマイナスされてしまうというリスクも。ガチャの回しすぎはあまり得策ではないとわかっているのですが……ついつい回したくなってしまう魅力、もとい、魔力があるのがガチャのおそろしいところです。



「バッシュ」「おやつ」「トッピング・ショッピング」の3種類のフェイズを数回ずつ繰り返し、最後の結果発表時に最もトッピングの合計スコアが高かったプレイヤーが勝者となります。ガチャによるマイナス得点トッピングなどの運要素もあるため、ミニゲームでどれだけ勝ち星をあげていたとしても、最後まで誰が1位になるかがわからないハラハラ感が生まれるところが本作のミソ。1試合20分程度でサクッと終わるのもうれしいポイントです。

 

キュートでコミカルなケーキたちのビジュアルと、単純明快なルールながらも白熱できるミニゲームの数々、そして闘争本能むき出しの殴り合いアクションが見事に融合し、既存のパーティーゲームタイトルと一線を画す魅力のある作品に仕上がっている「Cake Bash」。世界中のプレイヤーやSteamフレンドと一緒に遊べるオンラインモードも実装されているので、手軽に遊べてワイワイ盛り上がれるゲームを探している人には自信を持ってオススメしたいタイトルです。

2.パティシエ女子が異世界でお菓子づくりに挑戦!ゆるふわ経営シミレーション「Lost In Sweets」


  • 「Lost In Sweets」(Conteride)
  • ジャンル:シミュレーション
  • 2019年11月1日発売
  • 価格:520円(2021年2月7日現在)
  • コピーライト:(C) 2019 Conteride

皆さんは、お菓子づくりをしたことはあるでしょうか? 甘いものについて筆者はもっぱら食べる専門なので、お菓子づくりができる人はすごいなとしみじみ思うのですが、そんな筆者の父(77歳)は最近新しく買ったオーブンレンジを使ったケーキづくりにハマっているそうで、今度実家に帰った際にはぜひごちそうしてもらおうと秘かにたくらんでいたりします。

 

ここでご紹介する「Lost In Sweets」は、お菓子づくりを仕事とするパティスリーがテーマの経営シミュレーションゲームです。



本作の主人公は、大きなリボン付きのコック帽をかぶったパティシエ少女。ある日突然、自分のお店ごと異世界に飛ばされてしまった少女が、異世界で出会った支援ロボット「ジャシン」に協力してもらいながら、お菓子を作って現地の生物に販売してお金を稼ぎ、元の世界に戻るためのワープ装置の購入を目指す……というのが「Lost In Sweets」のストーリーです。

 

ゲームを始めて最初に目を引くのは、やさしいタッチで描かれた手書き風のグラフィック。キャラクターだけではなく背景や文字など、ゲーム内の至るところが手作り感あふれるほんわかしたデザインになっていて、見ているだけでほっこりと癒やされます。



そのやわらかい雰囲気から、のんびりまったりマイペースにお店を経営していくゲームかと思いきや、意外にも本作には、行動ごとに時間が経過する、時間と日にちの概念が存在します。時間の進行にあわせて「4日目が終わるまでにパンケーキを5個用意する」などのミッションが提示されるので、プレイヤーはこのミッションの達成を目指しつつ、お店を切り盛りしていくこととなります。

 

経営のためにプレイヤーがとる行動は、大きく分けて「お菓子づくり」と「材料集め」の2種類。販売は、完成したお菓子を陳列棚に並べておくだけで、あとはロボが店番してくれるというお手軽仕様になっています。

 

ちなみに経営に役立つアイテムの買い出しもロボがやってくれます。このロボ、欲しいな……。



お菓子を作るためには当然、砂糖や牛乳などの材料が必要となりますが、舞台は謎の生物やロボットが生活する異世界。我々が暮らす世界のように市場やスーパーマーケットで買い出しができるわけもなく、というか、そもそも砂糖や牛乳などの物質が存在していません。

 

これはお菓子づくり、早くも詰んだな……と思いきや、この異世界には砂糖の代わりになりそうな甘い木の実などがあるのです。郷に入っては郷に従えとばかりに、現地の材料を使ってお菓子づくりをしようと決めるパティシエ少女なのですが、それにしても、見知らぬ土地の見知らぬ食材でパンケーキやゼリーを簡単に作れてしまうこの少女、とてつもない天才なのでは……!

 

というわけで「材料集め」は、プレイヤーが「平地」や「森」などの場所を選択することで、少女が材料になりそうなものを集めてきてくれるシステムになっています。探索にかける時間を長く設定すればするほど多くの材料を集めてきてくれますが、その分、体力が大幅に減ってしまうので要注意。ちなみに体力は、自室のベッドで寝ることで回復します。



材料を集めたら、いよいよお菓子づくりに挑戦です。と言っても特に難しいアクションは必要なく、作りたいお菓子のレシピと調理時間を選択するだけでサクッと作れるお手軽なシステム。ちなみに確率によって失敗する可能性もあるので注意が必要です。

 

なお、お菓子づくりをしていると、少女が新しいレシピをひらめくことがあります。最初は5種類程度しかレシピを覚えていませんが、最終的には30種類以上のレシピを習得可能。ひらめく条件についてはゲーム内にヒントなどはないようなので、自分であれこれ試しながら探していくしかありませんが、この手探り感とワクワク感はどことなくレトロゲームをほうふつとさせ、味わい深いものを感じました。



「材料集めとお菓子づくりを繰り返してお金を稼いでいく」というのが本作のメインとなるルーチンですが、筆者的本作の注目ポイントは、お店にやってくる不思議な生き物たちの存在です。

 

ウサギとネコをかけ合わせたような見た目の生き物・プッティを始め、小さな水竜のような生き物、プカプカと宙に浮かぶ花のような生き物、体がバネになっている黒ウサギや大きなツノとつぶらな目がキュートな鬼など、かわいらしいデザインの個性豊かなキャラクターがプレイヤーを楽しませてくれます。

 

彼らの初来店時には、少女とロボによる交流イベントを見ることができるのですが、ロボが解説してくれる見知らぬ生き物たちの生態はどれも不思議な魅力があり、これだけで単体の作品にできそうな面白さがあります。



ゆるふわな雰囲気とカジュアルなゲーム性ながら、「あれもやりたい、これもやりたい」という経営シミュレーションゲームならではの楽しさがしっかり詰め込まれた「Lost In Sweets」。シミュレーションゲーム好きの方にはもちろん、手軽に遊べるゲームを探している人やかわいいもの好きの人にもオススメです。

3.推理と直感のスイーツバトル!昔なつかしの対戦型カジュアルボードゲーム「Jolly Battle」


  • 「Jolly Battle」(JollyCo)
  • ジャンル:テーブル
  • 2018年7月27日発売
  • 価格:100円(2021年2月7日現在)
  • コピーライト:(C) 2018 JollyCo

Switchソフト「世界のアソビ大全51」には、「ドット&ボックス」というゲームが収録されています。
これは紙と鉛筆だけで遊ぶシンプルな対戦ゲームで、ルールはまったく別物ですが、筆者は小学生の頃に黒板に書いて遊んでいた○×ゲームを思い出し、なんだか無性になつかしくなりました。

 

これからご紹介する「Jolly Battle」もまた、人によってはなつかしさを感じられるかしれない内容のゲームです。



「Jolly Battle」は、お菓子をモチーフにしたボードゲームです。その内容は、いわゆる海戦ゲーム。軍艦ゲームやバトルシップなどとも呼ばれるこのゲームは、2人のプレイヤーが相手に知られないように、マス目で区切られた自陣に長方形のコマを複数配置し、交代で1マスずつオープンしていって先に相手のコマの位置をすべて判明させれば勝ち、という遊びです。紙と鉛筆があればできるシンプルなゲームであり、また、この海戦ゲームを元にしたレトロゲームも発売されていたので、子どもの頃に遊んだ記憶がある人もいるのではないでしょうか。

 

海戦ゲームでは、配置するコマは戦艦を模したものが一般的ですが、本作ではパイやケーキ、ドーナツなどのお菓子を配置していきます。いかにも海外のお菓子といった雰囲気漂う派手で独特な色使いと、カートゥーン調のコミカルなお顔立ちが特徴的。さらに、よくよく見るとお菓子を配置する盤面もビスケット製になっているという徹底したスイートっぷりです。



ゲームはオリジナルの海戦ゲームと同様、まず初めに自分の盤面に決められた数のお菓子をすべて配置したのち、自分と対戦相手が交互に1マスずつ相手盤を攻撃していくことで進行します。

 

攻撃の結果、見事お菓子が配置されているマスを当てた場合は、続いてもう1マス攻撃可能。うまくいけば、1ターンで次々とマスを空けていくことができます。直感と推理によって連続空けを華麗にキメたときの気持ちよさは、本作の最大の醍醐味と言っても過言ではないでしょう。

 

なお、推理に欠かせないヒントである、どの形状のお菓子があとどれだけ残っているかという情報は、画面の左上に常に表示されているという安心設計になっています。



本作では、お菓子を隣接して配置できないというルールが採用されています。このルールにより、ひとつお菓子を発見できれば、その周囲のマスすべてが「ノーお菓子」であるという情報が得られるので、勝利への大きなアドバンテージとなります。

 

とは言え、ほかはまったくのノーヒントであり、序盤、特に最初のお菓子を発見するまでの間は、完全に運ゲー状態となってしまいます。そんなときに使いたいのが、爆弾型のおたすけアイテム。これを使えば、横1列や縦1列、3×3マスの範囲など複数のマスを一気に攻撃できるので、序盤の情報取得や終盤の詰めで大きな効果が期待できます。

 

ちなみにこのおたすけアイテムは消費型となっており、獲得するためには時間で更新されるミッションの達成や、ステージクリアで得られるコインを使っての購入が必要となるため、使いすぎには要注意。このあたりのシステムは、スマホのカジュアルゲームライクになっています。



本作のメインとなるモードは、AIと対戦しながらステージをクリアしていく「キャンペーンモード」です。

 

このモードは、各ステージごとに3段階から難易度の選択が可能という、カジュアルゲームとしては珍しい細やかな作りになっているのが特徴的。

 

難易度イージーでは盤面が狭く、お菓子の数も少なめですが、ハードでは盤面が広くなり、当てるのが難しい1マスだけのお菓子・ドーナツが登場します。さらに、敵が強力なおたすけアイテムを使用してくるので、そうやすやすとは勝利できません。サクッとお手軽な難易度と歯ごたえのある骨太な難易度をどちらも楽しめるというのは、リプレイ性があるポイントと言えそうです。



推理や直感が的中したときの爽快感がクセになり、単純なゲーム性ながらついついプレイし続けてしまう魅力がある「Jolly Battle」。オンライン対戦モードも実装されており、さらに価格も記事執筆時点で100円とお手頃なので、Steamギフトとして友達にプレゼントして、一緒にスイートなバトルを繰り広げてみるのも面白いかもしれません。


筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
Twitch:https://www.twitch.tv/nero100kabe
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