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ダ・ヴィンチは、マシュたちと一緒に戦えたのがうれしかったです
── 坂本さんが演じるダ・ヴィンチについてはいかがですか? 坂本 ダ・ヴィンチが映像として生き生きと動いている姿を演じたのは、TVシリーズの「絶対魔獣戦線バビロニア」が初めてだったんですけど、そのときは状況を説明する係というか、通信で遠くから藤丸(立香)やマシュにヒントを与える立場でした。でも今回は、現場に行って、みんなと一緒に戦うことができて、見せ場がより一層増えたのがうれしかったですね。そもそも私自身、ゲームで最初にダ・ヴィンチという役をいただいたときは、いろいろとアイテムを出してあげるお姉さんくらいに気楽に考えていて(笑)、こんなに重要な役どころになるとは予想していませんでした。
── 登場するキャラクターは、みんなそれぞれ見せ場があって、かっこよかったです。円卓の騎士は特に重厚感がありますね。 川澄 今回の劇場版では円卓の騎士たちも敵役ということで、それも「Fate」シリーズならではの展開だと思いました。それぞれが異常な強さをもって藤丸たちの前に立ちはだかるんですけど、獅子王はその上に立つ存在ということで、末澤慧監督からは「感情がない、圧倒的な強さを感じさせたい」というディレクションがありました。
── 円卓の騎士たちの獅子王に対する忠誠心は、見どころのひとつですよね。 川澄 みんな獅子王のことが大好きなんです(笑)。この主従関係は、特に女性ファンのみなさんに人気があるのではないかと思います。ただ、獅子王に対する忠誠の示し方に違いがあるというのが今回のお話の特徴で、王のやることはすべて従うという人もいれば、今の王は間違っているんじゃないかと思いながらも忠誠を尽くす人もいるんです。
── 今回の劇場版の中心的な存在となるベディヴィエールの印象はいかがですか? 川澄 絵だけ見ると、女の子かな? と思うくらいかわいいんですけど、宮野くんの綺麗だけど男らしい声がすごくハマっていて、私の想像よりもたくましさを感じるキャラクターになっていました。一見、繊細そうに見えるけれども、誰よりも強い意思を持っているんだということを、宮野くんのお芝居で納得しました。
坂本 いつも思うんですけど、宮野くんはどんな役を演じても品があるんですよね。憂いがあるキャラクターではありますが、それを自分の中で押し殺して、人に対して深刻な面を出し過ぎないところが、宮野くんとも重なるなと思いました。
── 信長さんの藤丸と高橋李依さんのマシュの印象はいかがですか? 坂本 あの2人は本当に安定してますね(笑)。安心感があります。
川澄 TVシリーズを演じ通したことが、2人にとって大きかったと思うんです。今ではバディ感が前面に出ていて、微笑ましいですよね。
坂本 今回はダ・ヴィンチちゃんも、そんな2人と一緒に戦うことができてよかったです。
川澄 いいキャラクターですよね。私もダ・ヴィンチちゃん、すごく好きです。
坂本 本当ですか? うれしい(笑)。抜け感のあるキャラクターで、みんなの癒やしになれればいいかなと思って演じていて、結果的にそれがよかったなと。ああいうキャラクターはほかにいないですよね、この作品には。
川澄 そうですよね。
── 映像的な見どころも教えていただけますか? 川澄 ベディヴィエールの回想というか、夢のシーンがあるんですけど、そこがほかとは違う作画になっていて、面白いなと思いました。
坂本 アートな感じなんですよね。
川澄 絵画的で美しいんです。このシーンの獅子王は、みんなでやったアフレコ後に、ひとりで録り直したんですよね。絵が完成したことによって監督が求めるお芝居が変わったみたいで、2度目の収録では違うディレクションをいただきました。
── 絵も声も、監督がこだわったシーンなんですね。それから今回の劇場版は、獅子王の聖都と、太陽王オジマンディアスの領地と山の民の村と、物語の舞台がどんどん変わっていくのが特徴だなと思いました。 川澄 ベディヴィエールや藤丸たちが旅していくんですよね。私も、ロードムービー感があるなと思いました。
坂本 背景を描くスタッフさんは、大変だったでしょうね。綺麗で迫力のある映像になっているので、ぜひ映画館でご覧になっていただきたいです。