1年ぶりのライブは、会場全体を使った無観客&オンラインならではの演出満載! 「i☆Ris 8th Anniversary Live ~88888888~(パチパチ)」昼公演レポート

2020年11月10日 20:000

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人気声優ユニット「i☆Ris」が、2020年11月8日(日)、デビュー8周年を記念した生配信ライブ「i☆Ris 8th Anniversary Live ~88888888~(読み:パチパチ)」を開催。昼夜の2回にわたって熱いライブを披露した。

i☆Risといえば、6人のメンバーによる一糸乱れぬパワフルな振り付けと、ノンストップなセットリスト。それでいて一切ブレないハーモニーワークと、アニソン・声優界でもトップクラスのライブパフォーマンスが武器のユニットである。やはり彼女たちの主戦場はライブステージなのだが、今年に入ってからは新型コロナウイルス拡大防止のために、ライブは自粛。昨年11月24日に開催された「i☆i☆Ris 7th Anniversary Live ~七福万来~」から、およそ1年ぶりのライブとなった。

安全面を考慮して今回は無観客でのオンラインライブという形式となったが、やはり舞台に立てる喜びはモニター越しでもひしひしと感じられる、熱いステージであった。

さらに今回はリアルタイムで、画面にCG演出を表示する「AR」演出が取り入れられるという、オンラインライブという形式を生かした内容となっており、見ごたえは満点!

今回は昼の部の模様をレポートしよう。

※写真は夜の部のものとなります。

 

会場は4年ぶりの河口湖ステラシアター!


開演時間の14時を回ると、モニターには観客の大歓声と無数の6色のサイリュームの輝きが映し出される。そして「ニコニコ動画」よろしく「88888888」のコメントが画面を覆いつくす!

会場には行けないけど、世界中からモニター越しに応援しているファンは同じ気持ちだっただろう。粋な演出に、いきなりテンションMAXリラックス!

 

 

そんな中、ライブは「ハピラキ☆Dream Carnival」でスタート! 2020年3月13日にリリースされた4枚目のアルバム「Shall we☆Carnival」のオープニングナンバーである。

イメージカラーをあしらった、ちょっぴりカジュアルな趣のある衣装で登場した6人は、1年ぶりのライブを全力で楽しんでいる様子。カメラも各メンバーの顔にフォーカス。普段は観客席から見ていた彼女たちが、ステージ上ではこんなにも豊かな表情でパフォーマンスしていたのかと再認識できたのが嬉しいところ。「頑張ってる姿にパワーもらってるんだ」と歌う6人だが、むしろこちらこそパワーをもらってるんだ! と感謝したいオープニングとなった。

 

ライブの幕開けを飾る華やかな楽曲を彩るのが、AR演出だ。i☆Risがパフォーマンスを繰り広げるステージの上には気球が浮かび、無数の花びらが舞う。楽曲ごとにステージのセットがガラリと変わるのは、オンラインライブならでは。

続いてライブではおなじみの「ミラクル☆パラダイス」。ここではステージ全体がきらびやかな光に包まれ、キラキラした6人の魅力がはちきれそうだ。

澁谷梓希さんや若井友希さんが、いつものライブと同じようにフロアにマイクを向けてあおったり満面の笑顔を見せたり。はたまた芹澤優さんが、全力で「レッツゴー!」と叫んだりと、エモいシーンの連続だ。

 

そして久保田未夢さんが「あれ?ここどこだろう」と問いかけると、始まるのはもちろん「幻想曲WONDERLAND」。6人が踊るバックの布が落ちると屋外の風景が広がる。さらに紅葉の木がARで画面上に出現。解放感あふれる中で歌い終えた久保田さんは、「河口湖ステラシアターでした!」と答えを明かす。

 

 

そう、今回のライブは4年ぶりの河口湖ステラシアターだったのだ。ここで最初のMCパート。ライブでは恒例のメンバーのあいさつが行われる。通常なら観客とのコール&レスポンスが巻き起こるはずだが、今回は無観客ということでレスポンスを返すのはメンバーのみ! お互いに助け合うようにコール&レスポンスをする6人の姿が実にほほえましい。

かと思えば、ズバッとほかのメンバーのMCにツッコミを入れていじりあう場面も。こういう等身大の女子のやりとりもまたi☆Risの魅力。このやりとりを見て、「これこれ! このノリがi☆Risだよな!」と嬉しくなったのは筆者だけではないだろう。

茜屋日海夏さんは「自由すぎて面白い」と笑顔を見せれば、「お客さんがいなくてもテンション保てるよね」と山北早紀さん。このノリも6人の絆があってこそである。

 

 

この楽しいノリをそのまま引き継いで、「FANTASTIC ILLUSION」がスタート。ステージにはトランプのゲートや光の噴水が出現。まるでマジックショーのようなド派手な演出がさく裂。

また、モニターの向こうの「あなた」に語りかけるようなセリフパートも実に楽しい。アーティストとしてのパフォーマンスと声優としてのスキルがいかんなく発揮されたエンタメ感満点のステージに続いて、再び「Shall we☆Carnival」収録の新曲が続く。

 

 

メンバー自身も「K-POPみたい」と語る新曲は、i☆Risにとっての新境地でもある。

エレクトロスウィング風な「Spending」では、大人の色香を漂わせるしぐさがたまらない。攻撃的なダンスと挑発的な歌い方が、大人びた印象を与える。

いっぽう「TIN TONE」は、カラフルでキュートなエレポップ。王道アイドル的な振り付けがバッチリはまった1曲だ。

ここではパステルカラーの自宅風なセットが出現(これはリアルな書割セットだった)。

こういう曲で輝くのが、やはり久保田さんと芹澤さんだ。久保田さんのアイドル力が全開でついついモニター上で彼女を追いかけたくなるし、芹澤さんもサビで見せたちらっと目線を横にそらす表情が最高に魅力的だった。

 

ハプニングも笑いに変えて最後まで笑顔で駆け抜ける!


早くもライブは中盤。ここでひと息ついたメンバーは、スマホを取り出し、Twitter上の感想コメントを追いかける。オンラインライブならではの場面である。

 

また、昼夜で衣装が少し変わるということで昼衣装の魅力が、各メンバーから語られた。

山北「脚の9割5分が出ています。努力してます、最年長!」

芹澤「チョーカーがポイント」

茜屋「(へそ出しファッションの)お腹がポイント。ひみちゃん、またズボンかと思ったあなた、ここ(お腹)です!」

若井「唯一のヒラヒラスカート」

久保田「いろんな衣装に「88」があしらわれているところと、スパンコールがキラキラしててキュンキュンしました」

澁谷「昨日までお腹が出ていなかったのに、今日着たら出ていた。あと久しぶりに脚を出した」

 

 

そんなMCを挟んで、ここからはしっとりとしたバラード曲が続く。
「イチズ」では、なんとメンバーはステージから客席に移動。すり鉢状になっている観客席に腰を下ろし、音に身を委ねるように歌い上げる。ライブなのにまるでMVを見ているかのような不思議な光景だ。

 

そこからシームレスに「Endless Notes」、そして「パズル」へとつながる。「Endless notes」ではステージ前のスペースに移動。開けた空間を使って、MVと同じような振り付けでドラマチックなパフォーマンスを披露する。

無観客ライブならではの、効果的な見せ方が考え抜かれていることがうかがえるシーンが続出するところに驚かされると同時に、パフォーマンスに手を抜くことのないi☆Risのプロフェッショナルさが全開となっており感動すら覚える。

 

ライブは、ここから徐々にクライマックスに向けて熱気を帯び始める。

8年間の活動を振り返る記念すべきデビュー曲「Color」をつなげた特別映像から、披露したのは「Color」。8年間歌い続けてきたこの曲は、i☆Risの原点だ。今も昔も変わらぬ瑞々しさをたたえつつ、磨き上げられたスキルを発揮するようなステージを見せてくれる。

 


そして「Shinig Star」「ドリームパレード」とi☆Risの歴史を語るうえで外せない「プリパラ」曲で勢いをつける。文句なしのアゲ曲で一気にテンションが最高潮に達すると、ここからラストスパート。

ライブ定番曲「Happy New World☆」を……と思ったところで、ステージにはi☆Ris8周年を祝うバースデーケーキが出現。「i☆Ris 8th Anniversary Live ~88888888~」というライブタイトルにひっかけて、弾けるキャンディーと一緒に食べるケーキだそうで、6人が口にするとマイクを通して「パチパチ……」と弾ける音が世界中に響き渡る。ライブ中にまさかASMR動画が楽しめるとは思わなかったが、このバラエティ感覚が、いかにも彼女たちらしい。

 

 

そんな楽しい雰囲気の中で、改めて「Happy New World☆」が」スタート。イントロからテンションが爆上がりの6人。中でも若井さんはここで楽しい気分が爆発したのか、冒頭に円陣を組むシーンがあるのだが、それをすっかり忘れてステージ最前に飛び出してしまうという「うっかり」をかましてしまった! この予想外のアクションに、ほかのメンバーは大笑い!

そんなハプニングがありつつも、歌はばっちりこなすあたりはさすが。印象的なのが、この曲では終始カメラがメンバーをアップで追いかけ続けるカット割りだったことだ。常にi☆Risが、「君に」とモニター越しに歌い続けるというたまらない映像が展開する。

そして最後は「アルティメット☆MAGIC」。ラストを盛り上げるにふさわしいパーティーチューンにあわせて、画面には無数の花火があがる。

無観客のオンラインライブとなった1年ぶりのライブだが、モニターからも会場の熱気、6人の思いがビンビンと伝わるパワフルなステージとなった。

 

 

なお楽天チケットでは11月11日(水)19時までアーカイブが視聴できるチケットを販売しているので、ぜひ見逃した方はご視聴いただきたい。

 
【チケット情報】

<楽天チケット>

購入ページ:http://r-t.jp/iris8th

▼チケット販売期間

~ 11月11日(水)19:00

▼アーカイブ(見逃し)視聴期間

11月10日(火)18:00 ~ 11月11日(水) 23:59

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