【インタビュー】麻倉ももがニューシングル「僕だけに見える星」をリリース。「いつもより大人っぽい雰囲気になりました」

2020年11月09日 19:000

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一気に大人っぽいシングルになったなという気がします


── カップリング曲の「あしあと」は、ふんわりしている中にかっこよさがある曲だと思いました。

麻倉 え、「かっこいい」ですか?

── はい、R&B調で、ラップっぽく歌っているところもあって、個人的には好きな曲調でした。

麻倉 ありがとうございます。この曲は、2ndアルバム「Agapanthus」に入っていた「Twinkle Love」があったからこそ歌えた曲だなと思っています。表題曲の「僕だけに見える星」が切なさがある曲だったので、元気で明るい、みんなで声を出せる曲をカップリングにしようという案もあったんですが、あえて「あしあと」を選んだのは、私にとっては挑戦でした。

── こちらもしっとりとした曲ですからね。

麻倉 シングル1枚を通して落ち着いた雰囲気になって、大丈夫かな? とドキドキしたんですけど、いろいろなタイプの曲を「Agapanthus」で歌わせていただいて、コロナ禍という今の状況に向き合ったからこそ、「あしあと」を歌うことができたと思います。

── ウィスパーボイスで歌った「Twinkle Love」があって、「あしあと」が生まれたというのは納得です。

麻倉 レコーディングもそれほど苦戦するほどなく、終わらせることができました。「Twinkle Love」のときはマイクに近づいて歌うことで、どう聞こえるのか試行錯誤でしたし、機材的にもマイクを何本も試してみたりしたんです。その経験があったから、こういうふうに歌ったらこう聞こえるというのが自分の中でわかっていて、スムーズでした。

── Aメロのラップは初挑戦なのではないですか?

麻倉 初めてでした。でも、ラップというよりはしゃべり言葉に近くて。そういうふうに歌えばいいんだと、自分の中で納得できたので、イメージ通りに歌うことができました。歌詞もひとり言のような感じだったので、自分の心の中でしゃべっているような気持ちで歌いました。

── 「疲れたなぁ・・・」ってつぶやきながら家に帰っているというのが、Aメロの歌詞です。麻倉さんはどんな主人公をイメージしましたか?

麻倉 働き出して間もない社会人の女の子をイメージしました。歌詞はすごく共感できて、自分自身の思いともリンクしたんですけど、私だけでなく誰もが日々暮らしている中で感じたことがある葛藤が歌われているんです。「明日も上手く笑顔できるかな」とか「大丈夫だよ 頑張ったよ」とか、誰しも心の中で言葉にしたことがあるのではないでしょうか。それはみんな一緒だよ、とこの曲の主人公が言ってくれているような気がしました。

── 「大人になったふりして苦いコーヒー飲んでみた」という部分は、等身大の女性らしいなと思いました。

麻倉 しかも、「私にはまだ早すぎたかな」って言ってますからね(笑)。大人になりたいけれど、なりきれていないもどかしさがかわいいですよね。

── 麻倉さんはコーヒーを飲んだりするんですか?

麻倉 実家にいたころは、今よりも飲んでました。ウチにはお茶タイムという習慣があって、家族でお菓子を囲んで団らんするんです(笑)。そこで紅茶かコーヒーを飲むというのが定番で、よくコーヒーを飲んでました。

── コーヒーにまつわる、いい思い出ですね(笑)。

麻倉 実家を離れてからは、あまり飲まなくなっちゃいましたね。

── この曲では、自分らしさとは何か、ということもテーマになってますね。

麻倉 はい。自分らしさってなんだろうという思いは私にもあって、結局のところ、自分のことが一番わからないんだという気がします。それで、この曲の主人公のように落ち込むこともあるんですけど、それでも、明日もいい日にしたいなと思い直したり……。そんなふうに日々自分が感じていることが歌詞になっていて、本当に共感できます。

── 自分らしさって、一度考え出すと、深みにハマってしまうような気もするんですよね。

麻倉 そうですね(笑)。無理に見つけようとしなくてもいいのかなとも思うんですけど、声優やアーティストのお仕事をしていると、やっぱり探したくなっちゃいますね。自分はこうだと言えるようになることが、この仕事では必要なんだと思ってしまいます。

── それで言うと、今回のシングルの2曲は、今までとは雰囲気が違って、今の麻倉さんらしさがよく出ているのではないでしょうか。

麻倉 たしかに一気に大人っぽいシングルになったなという気がします。ジャケットも含めて、今回は、こういう私も楽しんでいただけたらいいな、というシングルになったと思います。

── ジャケットも、とても雰囲気がありますね。

麻倉 最近の私のCDでは、こういう淡い色合いのジャケットを続けてやってきたんですけど、今回は不思議な世界観のあるジャケットになって新鮮でした。初回生産限定盤を見ていただくと、カーテンに空が映っていると思うんですけど、私自身も空に溶け込んだような感じになっています。


── 11月14日、15日には「LAWSON presents 麻倉もも Live 2020 "Agapanthus"」の開催が決定しています。どんなライブにしたいですか?

麻倉 春に予定されていた”Agapanthus”のツアーが中止になってしまったので、そこでやりたかったことをアップデートしてお見せしたいなと思っています。まだ普段通りのライブができる時期ではないので、状況と照らし合わせながら、今できることを模索していきたいと思います。お客さんにも制約があって、私にとっても初体験の形態のライブになるんですけど、可能な範囲で100%楽しめる2日間にしたいなと思っています。

── 改めて「Agapanthus」は麻倉さんにとって、どのようなアルバムになったか、お聞かせください。

麻倉 成長できた1枚になったんじゃないかなと思います。1stアルバムよりも深く制作に関わらせていただいたことで、私はこういうこともできるんだと可能性が広がりました。さっき話題にあがった「Twinkle Love」のウィスパーボイスもそうですし、やりたいことが増えました。

── 「僕だけに見える星」で、さらにアーティストとしてアップデートされたように思います。

麻倉 まだまだ手探りではありますけど、自分がやりたいことをはっきりスタッフさんに伝えることができるようになりました。自分の意見を言葉にすることの大切さを、最近強く感じています。

── YouTubeチャンネルも開設されて、新しいことが始まっていますね。

麻倉 今までのMVがまとめて見られるチャンネルができました。これからリリースごとにコンテンツを増やしていきたいですし、私の活動を伝えるためのメディアがひとつ増えてうれしいです。

── カップ麺を食べながら、お知らせをしたりしてましたね(笑)。

麻倉 自由な空間にできたらいいなと思って(笑)。ぜひチャンネル登録をお願いします。



麻倉ももプロフィール


あさくらもも/1994年6月25日生まれ。福岡県出身。
2015年より、雨宮天、夏川椎菜とともにTrySailとして活動。2016年11月に、1stシングル「明日は君と。」をリリースし、ソロ活動もスタートさせる。現在まで、2枚のアルバムと7枚のシングルをリリース。

CDデータ

■8thシングル「僕だけに見える星」

初回生産限定盤CD+DVD 1,750円(税別)

レーベル:ミュージックレイン/2020年11月11日発売


通常盤CD 1,270円(税別)

レーベル:ミュージックレイン/2020年11月11日発売


〈収録曲〉
01. 僕だけに見える星
02. あしあと
03. 僕だけに見える星(Instrumental)

〈初回生産限定盤DVD収録内容〉
・「僕だけに見える星」Music Video
・「僕だけに見える星」TV SPOT 15sec+30sec


(取材・文/鈴木隆詩)

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