「超時空世紀オーガス」の「モラーバー・マーイ」(アリイ製)を作って、“女性キャラの乗る異世界ロボ”に酔いしれろ!【80年代B級アニメプラモ博物誌】第3回

2020年09月20日 12:001

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

で、出たー!! 女の子がパイロットで、お尻をぷりぷりさせながら乗り込むロボット、しかも腕だけ! そして異世界の無慣性メカ、超ハードSF! サイエンス、サイエンス! デ、デデデデデデ、デザインは! 第1回で組み立てたスキャニーと同じ宮武一貴さんだ! うおおお、宮武さんデザインの女性(が乗る)メカ!!! 燃えますぞ、今回は!
そう、今回は……今回は今回はついについに! 宮武さんがほとんどのメカをデザインした「超時空世紀オーガス」(1983年)のプラモデルではありませんか!
「オーガス」は前番組「超時空要塞マクロス」(1982年)と同様、イマイとアリイの2社が分担してプラモデルを開発したのでした。今回の1/42 モラーバー・マーイはアリイ製なので、やや不安ではあるが……まずは箱絵、そしてキットに封入されているイマイ・アリイ共同のチラシ(商品ラインアップ)を見てみよう。

▲この500円サイズの「モラーバー・マーイ」は、1983年11月発売。箱の左端には、パイロットのマーイが描かれている。モラーバーには赤と黄の2機があり、双子姉妹のマーイとリーアがそれぞれ搭乗する、主役のオーガスをサポートする味方側のロボである。サポートロボに、かわいい美少女キャラが搭乗するのがミソである

▲モラーバーは1/42スケール(500円)をアリイ、1/48(300円)をイマイが担当している。ざっと見てみると、主役のオーガスやほかのメカは500円の大型商品が1/.48、300円の小型商品が1/72で統一されており、1/42というミニカーのようなスケールでキット化されたのはモラーバーだけだとわかる

パーツを見ると、いちばん大きな胴体のパーツが14.5センチ。劇中でのモラーバーの全長は、箱に印刷されたスペックを見ると6.4メートル。キット化するには1/72では9センチぐらいになってしまい、あまりに小さすぎる。そこで1/42という異例のスケールが採用されたのだと思うが、同時期に放送されていた「聖戦士ダンバイン」も全長7メートル程度。1983年ともなると、「小サイズ=13センチ、大サイズ=18センチ」というガンプラ的なフォーマットだけでロボットアニメのプラモデル化に対応するのが、やや難しくなっていたのかもしれない。
では、各パーツを見ていこう。

▲クリア成形のキャノピー、デカール、ポリキャップ(大小2種類)。500円のキットとしてのリッチ感はバッチリ

▲キットは赤と白で成形されているが、赤は透けることのない深みのある色味の樹脂が使われている

▲これは一瞬、牛か何か、家畜のように見えてしまうのだが……人ですよ。ヒト。この四足っぽい生物が無名の男性パイロットならまだしも、あのかわいい女性パイロットのマーイなんだよ!? なんて世界は無慈悲なんだ! このパーツさえかわいく、セクシーに造形してくれればモチベーションがアップするのに!!!

女の子がバイクに乗るようにまたがっているのが、キャノピー越しに見える……のが、モラーバーのチャームポイントのはずが、ちょっとこのフィギュアは衝撃的な出来である。しかし、とにかく今は、何も考えず心を無にして組み立てはじめようじゃないか。きっと何か、いいことが待っているに違いない……!

画像一覧

関連作品

超時空世紀オーガス

超時空世紀オーガス

放送日: 1983年7月3日~1984年4月8日   制作会社: 東京ムービー
キャスト: 速水奨、佐々木るん、滝沢久美子、鈴置洋孝、勝生真沙子、銀河万丈、坂本千夏、花咲きよみ、深雪さなえ、橋本晃一
(C) ビッグウエスト・TMS

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

コメント(1)
ソウキソウキ2021/03/01 13:36

こういう〈あまり大きくないしヒト形でもないメカ〉は、「将来こんなのマイカーにできるかな?」と思わせてくれる魅力があります。 それだけにパイロットフィギュアは。自分自身の体を見れば人体がだいたいどんなカタチしてるか分かるでしょうに。

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。