ポスト「鬼滅の刃」をアキバ総研が勝手にジャッジ! 次のジャンプ看板作品は「呪術廻戦」か「チェンソーマン」か!?

2020年09月14日 13:260
ポスト「鬼滅の刃」をアキバ総研が勝手にジャッジ! 次のジャンプ看板作品は「呪術廻戦」か「チェンソーマン」か!?

「鬼滅の刃」「ハイキュー!!」「約束のネバーランド」といった人気作品が次々と連載に幕を下ろし、今、まさに過渡期を迎えている週刊少年ジャンプ(集英社)。

もっぱらの話題は「ポスト鬼滅はどれだ⁉」ですが、もうひとつ特筆すべきが、作品のほとんどが魔法・悪魔・霊などのファンタジーものになったことでしょう。

その中でもここ数年の内に連載を開始&ぐんぐん売上を伸ばし注目されているのが、10月にTVアニメ化する「呪術廻戦」(著:芥見下々)と、ぶっとんだストーリー展開で毎週のようにTwitterトレンド入りをしている「チェンソーマン」(著:藤本タツキ)です。

両作品ともファンタジーな敵と戦うところは同じですが、テイストが全く異なるため、どちらがより勢いを伸ばすか?という点でも読者は盛り上がっているよう。そこで今回は作品の世界観、キャラクター、バトルそれぞれの観点で、「呪術廻戦」と「チェンソーマン」どちらが次のジャンプ看板作品となるか、アキバ総研が勝手にジャッジしてみようと思います。

知略を駆使した王道バトルが魅力の「呪術廻戦」!

「呪術廻戦」は、2018年の少年ジャンプ14号から連載されているダークファンタジーバトル漫画。歴代ジャンプ作品で雰囲気が近いのは、同じく現代に和風ファンタジーが混じった久保帯人先生の「BLEACH」でしょうか。

物語は、普通の高校生だった虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)が、呪霊に襲われた仲間を守るため、呪いの王・宿儺(すくな)を身体に取り込んだのをきっかけに、呪術高等専門学校に入学。そこで仲間らとともに呪霊や呪詛師たちを倒していく──というもの。

主人公の虎杖悠仁は気さくな“いいやつ”で、身体能力にすぐれた高校一年生。女子にふざけてサプライズをしかけたら全く笑ってくれず、あわてるなど、思春期の男子っぽいおバカさに愛着が湧きます。
ほかに、おにぎりの具の名前しかしゃべれない先輩、見た目が完全にパンダの先輩など、設定だとコミカルなキャラも多いのですが、みんな共通しているのが、高校生とは思えぬほど冷静で肝が据わっているところ。読み始めた時、「この高校生たち……すごくかっこいい!」と、まずそこに惹かれました。

そして、キャラがインテリだからこそ、力押しのバトルではなく、さまざまな呪術を駆使した知能戦を楽しめるのが本作の醍醐味! 「呪霊操術」、「領域展開」など呪術をぶつけあう中で、冨樫義博先生の「幽☆遊☆白書」や「HUNTER×HUNTER」のごとく難しい漢字や長文の解説が登場し、誰がどう勝つか?を読者が考察して盛り上がることができます。
さらに、読んでいるうちに自分もかっこよく戦える気がしてくるという、中二心をくすぐる感じも「幽☆遊☆白書」っぽいかもしれません。
(昔、飛影の真似をして腕に包帯を巻いたり、「邪王炎殺黒龍波!」と口に出してみた人も多いのでは?)


もうひとつの本作の特徴が、“精神的なグロさ”。特に敵キャラ・真人が、悠仁の友達を化け物のような改造人間に変えるコミックス4巻は読者のトラウマに……。しかし、戦闘力だけでなく精神面でも敵のおぞましさを知ることで、よりバトルに感情移入できましたし、今までなんとなく運命に身を任せていたような悠仁が、初めて本気で「強くなる」と決意したところは胸熱でした。

細かく練られたバトル設定、現代の若者を主人公にした王道の「少年ジャンプ」作品でありながら、シリアス面でも読者を惹き込む──そのバランスが「呪術廻戦」の面白さではないでしょうか。

バイオレンス&ぶっとんだ展開で人気急上昇の「チェンソーマン」!

その「呪術廻戦」と並んで注目を集めているのが、2019年のジャンプ14号から連載を開始した、ダークヒーロー漫画「チェンソーマン」です。「Fate」シリーズの奈須きのこ先生もハマっているようで、たまにブログで感想をつぶやいて話題になります。

週刊少年ジャンプ公式サイト「チェンソーマン」

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより

本作の特徴をひと言で言うと、「呪術廻戦」と違い、“少年ジャンプっぽくない”ところ。グロ満載で人がバンバン死ぬコミカルと絶望が入り混じった世界観は、「少年ジャンプ」というより「進撃の巨人」や「寄生獣」、ちょっと前だと「デビルマン」など永井豪系の作品を好む人向けではないでしょうか。
(過去のジャンプ作品だと「魔人探偵脳噛ネウロ」が近そうです)

主人公の少年・デンジはホームレスのような生活をしながら個人で悪魔を狩るデビルハンターをしており、唯一の友達は、子犬のような見た目で頭からチェンソーを出した“チェンソーの悪魔”のポチタ。しかし、ある日デンジたちはゾンビの悪魔に襲われ、体をばらばらにされてしまいます。

ポチタはデンジを助けるためデンジの“心臓”となり、デンジは頭と体からチェンソーを生やしたチェンソーの魔人に変身する……というハリウッド映画や特撮映画のような出だしに、「何これ面白そう、今までのジャンプと違う!」とコミックスを一気買いしてしまいました。見た目としては、ジェイソンがチェンソーを手に持つのではなく、体から生やして襲ってくるイメージでしょうか。


本作最大の特徴は、キャラクターやバトルのぶっとび具合! 変身したデンジが「いいこと思いついたぜえ~!」と敵に飛び込む、チェンソーで切り裂く、血と内臓の海! という感じで、知能戦の「呪術廻戦」とは真逆です。

敵も、街を吹き飛ばす“台風の悪魔”など、「新世紀エヴァンゲリオン」や「ゴジラ」を彷彿とさせ、頭を使わずスケールの大きなものを楽しみたい人には爽快でしょう。

特に人気があったエピソードは、デンジVSデンジが恋をしてしまった女の子(実は悪魔)のバトル。彼女は人間の姿をしている時はキュートな女の子ですが、悪魔になると、体にダイナマイトを巻き付けて「デンジく~ん」と周りを爆破しながら追いかけてくるのです。好きな女の子とチェンソーVS爆破で戦うことになるとは、誰が予想したでしょう?
また、最後までその女の子が好きなデンジの気持ちが切なく、オチも凝っている、個人的にとても好きなエピソードです。
(この女の子は第1回キャラクター人気投票で、主人公のデンジより上の4位に入りました)

ほかに、常にストーリーが読者の予想&希望を裏切り続け、毎週Twitterでトレンド入りするのも本作の特徴。9月現在の「少年ジャンプ」本誌では、「今までで一番の衝撃展開」と言われ、アメリカでもトレンド入りしているので、ぜひコミックスを読んでからチェックしてみてください。

従来の「少年ジャンプ」を覆すぶっとんだ世界観とキャラ、まったくもって予測不可能な展開。それらが、少年ジャンプでは異色と言われる「チェンソーマン」がファンを増やしている理由でしょう。

「こういう少年ジャンプっぽいの待ってた!」と言われる「呪術廻戦」と、「これ、少年ジャンプ!?」と言われる「チェンソーマン」──どちらが次期看板作品になるか?という点では、個人的には「鬼滅の刃」が呼び戻した若年層にも響く「呪術廻戦」と予想します。

そのいっぽうで、「チェンソーマン」は「少年ジャンプ」の「友情、努力、勝利」とはまた違う“独自の面白さ”を確立しているので、何かのタイミングで大化けする可能性も。メディア展開する際は、TVアニメよりも劇場版アニメのような形で映像にすると、大人にも大ヒットしそうな予感がします!

どちらが看板作品であろうと、確かなのは、全くテイストの異なるこの2作品が存在することが、より今の「少年ジャンプ」を面白くしていること。コミックスは「呪術廻戦」は13巻が10月2日、「チェンソーマン」は9巻が11月4日に発売予定なので、ぜひご自身の目で読み比べてみてください。

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呪術廻戦

呪術廻戦

放送日: 2020年10月2日~   制作会社: MAPPA
キャスト: 榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美、小松未可子、内山昂輝、関智一、津田健次郎、中村悠一、諏訪部順一
(C) 芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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