特別上映版『「はたらく細胞」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』公開記念インタビュー! 前野智昭が明かす「白血球は理想の上司」

2020年09月02日 10:000
特別上映版『「はたらく細胞」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』公開記念インタビュー! 前野智昭が明かす「白血球は理想の上司」

2015年に月刊少年シリウス(講談社)で連載がスタートした清水茜さん原作のコミック「はたらく細胞」。2018年にTVアニメ「はたらく細胞」がオンエアされ、魅力あふれる世界観とキャラクターが人気を博し、大人気となった。

2021年1月スタートのTVアニメ第2期「はたらく細胞!!」の放送開始が待ち遠しいばかりだが、こちらの放送に先駆けて、2020年9月5日(土)より特別上映版『「はたらく細胞!!」 最強の敵、再び。体の中は “腸”大騒ぎ!』が公開となる。

今回、アキバ総研では、白血球(好中球)役の前野智昭さんにインタビュー! 

作品の魅力や制作チームについて、気になるキャラクターから、自身の体にまつわるお話までたっぷりと語ってもらった。



理想の上司は白血球、では理想の部下は……?


ーー 特別上映版の劇場公開が決定したときの率直な感想を教えてください。

 

前野 第2期の収録のつもりで参加したときに、実は特別上映版も考えていると聞きました。「はたらく細胞」の世界観は劇場ではどんな迫力になるのかを想像するのが楽しかったですし、これまでと違う楽しみ方をしていただけることを素直にうれしいと思いました。第1期の頃から、またこのメンバーでこの作品を皆さんにお届けする日は来るだろうという、確信めいた気持ちと希望を持っていましたし、何より再び白血球を演じられることのよろこびが大きかったです。

 

ーー 「はたらく細胞」の人気の理由はどこにあると思いますか?

 

前野 人の体の中で起きていることを描いているので、老若男女問わず、「もしかして、自分の体の中で起きていることなんじゃないか」って、置き換えて楽しめるのも理由のひとつだと思います。人間の体の中という身近なテーマですが、普段、細胞の役割については、なんとなくの知識でしか把握していないことが多い。それがコミックやアニメになることで、楽しみながら仕組みが理解できるようになる。娯楽だけど勉強にもなっているのも要因だと思います。毒々しいものからかわいらしいものまで、さまざまなタイプの菌がいて、キャラクターが立っているところもポイントですね。

 

ーー 役立つ情報を知ることもたくさんありますか?

 

前野 アフレコのたびに、新しい知識が増えていきます。たくさん蓄えていますよ、細胞の情報を(笑)。第1期の第4話「食中毒」を観たときには、僕自身がアニサキスで苦しんだ経験を思い出して「あのときあの細胞がこんな働きをしてくれていたのか」と考えることで、より細胞を身近に感じると同時に、自分の体を慈しまなければ!と思いました。

 

ーー 特別上映版では戦うのは、あの最強の敵。戦闘シーンもスケールアップしていて、敵の強さを実感しました。

 

前野 第1期の頃からやりたいと思っていたエピソードができるよろこびと、それが特別上映版として映画館のスクリーンで流れる。感慨深いものがあります。がん細胞(CV:石田彰)は自分自身の存在に葛藤を抱いているキャラクター。必死に存在意義を見出して生きようとしている。ちょっとかわいそうな細胞でもあるのですが、石田さんと一緒にその複雑なキャラクターの心情みたいなものを表現できるのはすごくうれしかったです。

 

 

ーー 今回は白血球(好中球)とがん細胞のやりとりに涙が出るシーンもありました。

 

前野 そうなんですよね。がん細胞にかけられた言葉に嫌な気はしていないけれど、白血球としては倒さなければならない相手。気持ちのうえで葛藤みたいなものが出たときには、切ないなと思いますね。キラーT細胞(メモリーT細胞)の「バグり野郎」というセリフは、自分の任務をしっかり遂行しているわけだけど、それがトラウマになっている細胞もいる。誰かを傷つける言葉を言っちゃいけないなという勉強にもなりました。

 

ーー 学べるのは細胞の知識だけじゃないんですね。最強の敵が登場するいっぽうで、かわいらしいキャラクターには癒されました。

 

前野 僕自身もなんとなく「体にいい」というイメージを持っていた乳酸菌が、かわいい姿で4体も登場します。乳酸菌の登場で物語が進んでいくのも見どころです。乳酸菌はどうすれば活性化するのか、詳しい情報が緻密かつわかりやすく描かれているので、勉強になるポイントだと思います。

 

ーー アフレコ現場はどんな雰囲気なのですか?

 

前野 「はたらく細胞」はキャスト、スタッフのチームワークがすごくいいんです。毎回おいしい差し入れ、軽食をたくさん用意してくださっていて、ワイワイ食べながら作品についていろいろと話をします。第1期のときにそういう環境がすごくありがたいと(花澤)香菜ちゃんとよく話していました。第2期のアフレコはコロナ禍前だったこともあり、そのスタンスは変わらず、最高の形でアフレコに挑めたのもうれしかったですね。

 

ーー 仕事にまっすぐなキャラクター、白血球(好中球)についてはどのような印象を持っていますか?

 

前野 理想の上司、理想のお兄さんみたいな頼れる存在ですね。理想の上司、理想のお兄さんってこんな感じだなと思いながら演じて、今の形になりました。普段は真面目で任務に忠実、だけど、ふと見せるお茶目な部分とのギャップをどう見せるのかは工夫しました。

 

ーー 理想の上司・白血球(好中球)を演じる前野さんから見て、理想の部下はどのキャラクターですか?

 

前野 小野(大輔)さんのキラーT細胞(メモリーT細胞)はちょっとクセもアクも強いけれど、軍団はよく統率が取れているし、有能だし、純朴。ですが、特別上映版でも相変わらず小野さんのキラーT細胞はめんどくさい感じなので、部下には向いていないともいます。なので、軍団だけ欲しい感じです(笑)。キラーT細胞は自分の体のために必死に戦ってくれているし、小野さんが演じるキラーT細胞にも刺激はもらっているので、とても好きなキャラクターです。

 

ーー 今回の特別上映版で一番活躍したなと思う細胞を教えてください!

 

前野 MVPは一般細胞ですね。彼が乳酸菌を見つけて、拾ったおかげで物語が動き出すわけですから。悪い菌じゃなくてもダメとわかりつつ、ついつい助けてしまうあたりは、人間味があってすごくいいなと思います。一般細胞は、免疫細胞に憧れのようなものを抱いていますが、彼にしかできないことをやってくれたと思いました。

 



声優ならではのケアとは?

 

ーー 「はたらく細胞」はさまざまなコラボを展開していますが、印象に残っているものはありますか?

 

前野 ダミーヘッドマイクを使ってアフレコした熱を測るアプリのコラボがありました。

 

ーー そちらのコラボはアキバ総研の連載で取材した「デコぴたっ!はたらく細胞 presented by パブロン」です。マイクのこだわりについてたくさんお話をうかがいました!

 

前野 シチュエーションCDのアフレコではよく見かけるマイクなのですが、まさか「はたらく細胞」であのマイクの出番があるとは、正直想像していませんでした。すばらしいこだわりですし、よりキャラクターを身近に感じていただけるコンテンツだと思いました。収録もすごく楽しかったです。「はたらく細胞」はコラボのアイデア出しもみんな自由にバンバンしているので、コラボ企画が、もっとたくさんの方に作品を知っていただくきっかけになればいいなと思っています。

 

ーー 体についていろいろと考える機会も多いかと思いますが、前野さんが意識して取り入れているケアはありますか? 声優さんならではのケアがあればぜひ教えてください。

 

前野 運動をする。お酒が好きでも飲みすぎない。40歳手前なので、今まで以上に気をつけたいとは思っています。喉のケアはもちろん気をつけていますが、マスクをするくらいですね。夏は特にしっかりつけています。エアコンで乾燥しますから。

 

ーー 夏のマスク、辛いです。コロナ禍でなくても必須アイテムということは、快適に過ごすコツがあるのですか?

 

前野 声優として本格的に活動を始めた頃から、マスクはもう顔の一部みたいな感覚なので、暑さも感じません。マスクなしでは外出しないので(笑)。アフレコのときも、マイクの前に行ったら外してセリフを言う。マイクを離れたらマスクをオンという感じが、もう自然にできるくらい身についています。

 

ーー 特別上映版には「戦え、身体のために!」というコピーがついていますが、前野さんが今戦っていることを教えてください。

 

前野 この業界はオーディションという戦いの連続で、毎日が就職活動のようなもの。戦いに勝つためには、「なんとかして自分がやりたい!」という気持ちで臨んでいます。ほんとうに大変です(笑)。

 

ーー 花澤さんと出演された新情報発表会で、第1期でやったほぼトークなしのイベントについて触れていましたが……。

 

前野 衣装も本格的でしたし、会場となったアンフィシアターのたくさんのギミックを使っておもしろい演出ができてとても素敵なイベントでした。演者が素を見せる瞬間がなく、キャラクターになりきって作品の世界観をお届けすることは、ある種イベントの理想形だと思っているので。キャラクターをよりリアルに感じていただきたいという気持ちもありますしね。振り付きで主題歌をみんなで一緒に歌ったのも本当に楽しかったです。「はたらく細胞」のおかげですごく世界が広がったなと感じています。以前のようにイベントができるようになったら、またあの形でお届けしたいですね。

 

 

ーー 主題歌を聴くと気合が入ります。前野さんにとって、気合が入るのはどんなときですか? やっぱり「はたらくぞ!」という感じになるのですか?

 

前野 気づいたら楽しんだまま仕事が終わっていることが多くて、「はたらくぞ!」と気合を入れることはあんまりないですね。もちろん、プロとしてお仕事しているのですが、働いているという感覚がないんです(笑)。

 

ーー では、前野さんが「よし、やるぞ!」と気合が入るのはどんなときですか?

 

前野 家で本気でゲームをするときです。スイッチを入れるために、エナジードリンク飲みますし、FPSとか集中力を必要とするゲームをやるときに一番気合が入ります、「よし、やるぞ!」ってね。

 

(取材・文/タナカシノブ)

 

【作品情報】

■『「はたらく細胞!!」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』

<上映情報>

2020年9月5日(土)上映開始

 

 

<INTRODUCTION>

細胞擬人化アニメーション

体内激震のスペクタクル大“腸”編、開幕!

 

月刊少年シリウス(講談社)にて連載中の『はたらく細胞』は、人間の体内を舞台とした清水茜の漫画作品。

2015年の連載開始より、その魅力あふれる世界観とキャラクターが人気を博し、2018年にはTVアニメ『はたらく細胞』(アニメーション制作:david production)がオンエアスタート。

誰もが共感できる細胞擬人化アニメーションとして、国内だけでなく、全世界において大きな話題となった。

 

今作は原作コミックス第5巻に描かれているエピソードを、テレビシリーズのオンエアに先駆けて公開する先行上映版。

胃、小腸、大腸といった消化器官を舞台に、細胞たちの壮大な物語が描かれる。

 

 

<STORY>

そこは人間の体の中――。

たくさんの細胞たちがはたらいている世界。

 

ある時、白血球(好中球)と赤血球は、迷子の乳酸菌を保護した一般細胞と出会う。

乳酸菌を仲間のもとに送り届けるため、白血球(好中球)と一般細胞は腸へと向かうことに。

だが、そこに待ち受けていたものは、望まざる最強の敵との再会だった。

 

「僕とキミたちのどちらが正義か、はっきりさせよう」

 

再び現れたがん細胞。そして悪玉菌により荒らされる腸内環境。

体内はかつてない大ピンチに!?

 

「やめるんだ、がん細胞──!」

 

この世界を守るため、白血球(好中球)たちは世界の命運をかけた大血戦に挑む!

画像一覧

  • 特別上映版『「はたらく細胞」最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』公開記念インタビュー! 前野智昭が明かす「白血球は理想の上司」

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放送日: 2018年7月7日~2018年9月29日   制作会社: デイヴィッドプロダクション
キャスト: 花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子、長縄まりあ、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、M・A・O、千葉翔也、能登麻美子
(C) 清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

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(C) 清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

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上映開始日: 2020年9月5日   制作会社: デイヴィッドプロダクション
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(C) 清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

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