【インタビュー】ALI PROJECTが、「食」をテーマにしたコンセプト・ニューアルバム「人生美味礼讃」をリリース!

2020年07月26日 12:000

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アルバムが完成すると、すぐに次のことを考えたくなるんです


── 初回限定盤のCD2には、2002年12月20日におこなわれたライブ「月光ソワレⅠ」から8曲が収録されています。約18年前のライブ音源ということで、ファンにはお宝です。

片倉 宝野さんのボーカルとストリングスの音色はとてもよく合うなと前から思っていて。アリプロのほとんどの曲は、僕がひとりで作っているじゃないですか。そうすると生楽器が入らないので、ボーカルとストリングスのライブをやってみようと思って始めたのが「月光ソワレ」でした。最初は編成が少なくて、6・4・2・2・1(第一バイオリン6人、第二バイオリン4人、ビオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人)くらいだったと思います。

宝野 これが一番最初の「月光ソワレ」ですね。会場も、吉祥寺の武蔵野市民会館小ホールという小さいところでした。

片倉 500人くらいのキャパだったと思います。僕が会場と交渉して、手作りでやったライブでした。

宝野 だから本当にレア音源なんです。よく残っていたなと思うくらい。

── 8曲の演奏と、MCもばっちり収録されていました。MCがカットされてなくてうれしかったです。

片倉 そのほうがファンの方にも喜んでもらえると思って。宝野さんは聴きたくないだろうけど。この人、恥ずかしがって、音源を確認してないんですよ(笑)。

宝野 私は聴くことはないと思いますが、みなさんはどうか幻のライブ音源を楽しんでください(笑)。

── ニューアルバム「人生美味礼讃」は、ライブ音源も含めて聴きごたえのある作品になったと思います。アリプロは、アニメタイアップではないオリジナルアルバムを、長い間、ほぼ毎年1枚のペースで徳間ジャパンからリリースしていますが、ここまで長く続いた秘訣はなんでしょうか?

片倉 今の形態でのアルバムリリースが徳間ジャパンさんで始まったのは、2001年の「Aristocracy」からで、東芝EMI、日本コロムビアとレコード会社を移ってきた後のことでした。やっぱり、好きな音楽をやりたい、作品をリリースしたいというのは音楽家の本能で、それをかなえてくれる場所を探して徳間さんにたどり着いたので、あとはやりたいことを自由にやってきたという感じですね。

宝野 アニメのタイアップ曲をいただくことは初期からあって、CDのリリースは途切れることがなかったんですけど、アニメありきではないアリプロ自身の音楽をやりたいという思いが、どうしてもあって。

片倉 アニメタイアップ曲も、僕らの好きに作らせてもらえたんですけど、やっぱりね。

宝野 オリジナルアルバムはこの20年間で本当によく作ってきたと思います。ほぼ毎年という過密なペースで制作は大変でしたが、アルバムが完成する毎に、次は何を作ろうか考えていました。

片倉 逆に、何か作ってないと落ち着かないんです。僕らにとっての曲作りは、毎日の食事と同じようなものですからね。

宝野 そうね。

── 曲のアイデアに詰まるということはないんですか?

宝野 それは毎回、詰まりに詰まってます(笑)。でも終わると苦しみを忘れて、次はどうしようって考えているんですよね。「あんなに苦しんだんだから、休みなよ」という声も、自分の中にあるにはあるんですけど、それよりも「来年はこんなことをやりたい」と思っている自分のほうがずっと大きくて。

── その積み重ねが2001年の「Aristocracy」から2019年の「Fantasia」まで、13枚のアルバムとして残されたということですね。それらのオリジナルアルバムと7枚のストリングスアルバムの配信が、「人生美味礼讃」のリリースと同時に始まります。

宝野 今までオリジナルアルバムは頑なに配信してこなかったんです。やっぱり1枚の作品として曲順通りに聴いていただきたいという思いが強くて。でも、このタイミングで、配信を決めました。

片倉 時代の変化には合わせないといけないなと思って(笑)。CDを手に取っていただいて、ジャケットの絵や歌詞カードを見ながら聴いてもらいたいという思いは今もあるんですけど、配信を拒絶してはいけないなと思いました。

宝野 海外のファンの方にも届きやすくなりますから。ただ、一挙に全アルバムをというのは難しかったので、7月・8月・9月と3か月に分けて全22枚を配信していくことになりました。初期のアルバムは入手困難なものもありますので、この機会にぜひ聴いていただきたいなと思います。


ALI PROJECTプロフィール


宝野アリカ(作詞&ボーカル)と片倉三起也(作曲・編曲)によるユニット。
1992年に、シングル「恋せよ乙女~Love story of ZIPANG~」で東芝EMIよりメジャーデビュー。
2001年に、徳間ジャパンコミュニケーションズから、アルバム「Aristocracy」をリリース。以降、オリジナルアルバムの発表を続けるとともに、既存曲をストリングスアレンジしたストリングスアルバムのシリーズも開始する。
また、ランティス(バンダイナムコアーツ)、フライングドッグから、アニメタイアップ曲を多数リリースしている。


CDデータ

■ニューアルバム「人生美味礼讃」

初回限定盤(2CD) 3,818円(税別)

レーベル:徳間ジャパンコミュニケーションズ/2020年7月29日発売


通常盤(CD) 2,818円(税別)

レーベル:徳間ジャパンコミュニケーションズ/2020年7月29日発売


〈収録曲〉

[CD1]
01. 毒味役(新曲)
02. 人生美味礼讃
03. 恋する和牛(新曲)
04. 昭和B級下手喰い道
05. 茸狂乱美味礼讃
06. 狩猟令嬢ジビエ日誌
07. 喰らう女(新曲)
08. お毒味LADY
09. 恋愛分子ガストロノミー(新曲)
10. 桃色天国
11. Maison de Bonbonnière
12. 或る修道士の告解
13. La Fée Verte〜アブサニストによる音楽的試み(新曲)
14. ストロベリーパイをお食べ〜運命編(新録音) ※通常盤のみ収録

[CD2]※初回限定盤のみ

ライブ「月光ソワレI」2002.12.20 武蔵野市民会館小ホールより
01. 月光ソワレ(instrumental)
02. .紅い睡蓮の午後
03. ナルシス・ノワール
04. 天使に寄す
05. Lolita in the Garret
06. 楽園喪失〜Paradise Lost
07. コッペリアの柩
08. 共月亭で逢いましょう


ALI PROJECT 配信スケジュール


■第一弾配信 2020年7月29日(水)

(1)「Aristocracy」(13曲) TKCU-77082[2001年4月25日発売]
(2)「etoiles」 (11曲) TKCU-72691[2004年6月23日発売]
(3)「Dilettante」(10曲) TKCU-77126[2005年6月22日発売]
(4)「神々の黄昏」(11曲) TKCU-77127[2005年12月7日発売]
(5)「Romance」(10曲) TKCU-77128[2006年12月6日発売]
(6)「Psychedelic Insanity」(10曲) TKCU-77129[2007年8月22日発売]

■第二弾配信 2020年8月29日(土)

(7)「Grand Finale」(10曲) TKCU-77130[2007年12月12日発売]
(8)「禁書」(11曲) TKCU-77132[2008年8月27日発売]
(9)「Poison」(10曲) TKCU-77133[2009年8月26日発売]
(10)「Gothic Opera」(10曲) TKCU-77134[2010年3月17日発売]
(11)「汎新日本主義」(通常盤/10曲) TKCU-77137[2010年9月29日発売]
(12)「Les Papillons」(10曲) TKCU-77138[2011年6月29日発売]
(13)「贋作師」(10曲) TKCU-77139[2012年7月18日発売]
(22)「人生美味礼讃」(通常盤/14曲) TKCU-78113[2020年7月29日発売]

■第三弾配信 2020年9月29日(火)

(14)「令嬢薔薇図鑑」(10曲) TKCU-73963[2013年9月11日発売]
(15)「絶対音楽」(17曲) TKCU-78100[2014年3月5日発売]
(16)「流行世界」(通常盤/11曲) TKCU-78102[2014年8月27日発売]
(17)「Violetta Operetta」(10曲) TKCU-78103[2015年1月21日発売]
(18)「快楽のススメ」(通常盤/10曲) TKCU-78105[2015年9月9日発売]
(19)「A級戒厳令」(通常盤/11曲) TKCU-78107[2016年8月24日発売]
(20)「芸術変態論」(通常盤/11曲) TKCU-78109[2018年7月25日発売]
(21)「Fantasia」(通常盤/11曲) TKCU-78111[2019年8月28日発売]


(取材・文/鈴木隆詩)

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