【インタビュー】のんびり楽しい釣りの歌たち。メインキャスト4人による「放課後ていぼう日誌」OP＆EDシングルが登場！

2020年7月から新たにTV放送がスタートした「放課後ていぼう日誌」。魚を釣って食べることを主な活動とする「ていぼう部」の日常を描いた、のんびり穏やかな作品だ。
オープニングテーマ「SEA HORIZON」とエンディングテーマ「釣りの世界へ」は、どちらもメインキャスト4人が結成した歌唱ユニット「海野高校ていぼう部」が担当。すでに公開されている「SEA HORIZON」のミュージックビデオ（MV）では、リアル「ていぼう部」とも言える、彼女たちの制服＆釣り姿を観賞することができる。
そんな「海野高校ていぼう部」の4人を代表して、主人公・鶴木陽渚（つるぎひな）役の高尾奏音とその親友・帆高夏海役の川井田夏海の2人に、作品と楽曲の魅力を語ってもらった！

アフレコ現場は、ていぼう部の部室のように温かい雰囲気です

── 「放課後ていぼう日誌」は7月に入り、改めて第1話からの放送がスタートしました。物語は春から始まりますが、海の話なので夏に合いますよね。お2人の、この作品の第一印象はいかがでしたか？

高尾　原作を初めて読ませていただいたとき、釣りと女子高生というギャップに驚いて、そんな部活があるんだ！と驚きました。魚の種類に合わせた釣り方や釣りの道具、それから釣った魚のさばき方まで細かく描かれていて、この作品を読んだら、誰もが釣りが好きになるだろうなと思いました。

川井田　私は小さいころから釣りをする機会がわりとあったんですが最近はさすがになかったので、この漫画を読んだときは、今すぐにでも釣りに行きたい！　という気持ちになりました。私みたいに、ちょっとだけ釣りに触れたことがあるだけのタイプでもこんなに釣り欲をかき立てられるのだから、釣り好きな人が読んだら、「そう、そう、そうなんだよ！」と共感の嵐だと思います（笑）。釣りの魅力がたっぷり入っている作品だというのは、アニメのアフレコをやっていても毎回感じています。

── 釣りの描写が本当に細かいですからね。

川井田　そうなんですよ！　仕掛けの作り方とか釣った魚の針の抜き方とか、ためになることばかりですし。

── 高尾さんが未経験者で、川井田さんが経験者というのは、役と同じですね。

高尾　そうなんです（笑）。

川井田　私は人に教えられるほどではないですけど（笑）。

── お2人ともキャスティングはオーディションだったんですか？

高尾・川井田　はい。

── 川井田さんは、お名前まで役と同じという。

川井田　オーディションにあたって原作を読ませていただいたときから運命を感じました（笑）。しかも、この子（夏海）のこと、すごくわかる！と思って。自分の子どものころの写真と比べると、髪型もたたずまいもそっくりなんです（笑）。

高尾　私も写真を見せてもらいましたけど、本当に似てました（笑）。

川井田　たったひとつ、勉強ができるところだけは似てないですけど（笑）。

高尾　（帆高）夏海は意外と成績がいいんですよね。陽渚は逆に勉強もそこそこできそうなのに天然な子で、夏海ちゃんに勉強を教えてもらっているという。そもそも陽渚は、部長や大野さんの釣りの説明も、いまいち理解できてないところがあるんですよね（笑）。

川井田　そうそう、そこがまたかわいいんです（笑）。

── 高尾さんと陽渚の共通点はどこでしょう？

高尾　堂々と言えることではないんですけど、ソフトボール投げのメートル数が同じくらい短かったりして、運動神経がにぶいところです（笑）。それから虫が苦手なところですね。音響監督の高寺たけしさんからも「キャラと似てるね」と言われています。

川井田　しょっちゅう言われてるよね（笑）。

── 篠原侑さん演じる黒岩部長（黒岩悠希）と、明坂聡美さん演じる大野先輩（大野真）の印象はいかがですか？

高尾　部長はつかみどころのない人だなというのが第一印象でした。篠原侑ちゃんが、このキャラクターをどういうふうに演じるのだろうと思っていたんですが、第1話のアフレコで声を聞いたときに、黒岩部長だ！と納得しました。本当にぴったりであんな芝居ができる侑ちゃんを尊敬してます。

川井田　私は、原作を読んでいたとき、部長がしゃべる熊本弁がどんな感じなのかまったく想像ができなかったんですが、侑ちゃんがセリフを話すのを聞いて、こんな感じなんだとわかりました。

高尾　侑ちゃんは熊本出身なので、熊本弁がネイティブなんです。

川井田　収録のときに、スカイプで参加されている原作者の小坂泰之先生と侑ちゃんが熊本弁について話し合っているのを聞いていると、私たちには全然わからない細かい話になっていたりして（笑）。

高尾　先生と侑ちゃんでは同じ熊本でも出身地が違っていて、2人の熊本弁にも細かいニュアンスの違いがあるらしいんです。

── 大野先輩はどうでしょう？

高尾　個人的にお嫁さんにしたいランキング1位です！

川井田　もう取り合いですよ（笑）。

高尾　穏やかですし、魚もさばけますし、陽渚が部長の悪だくみに巻き込まれているといつも助けてくれますし、一番やさしいキャラクターです。

川井田　それにきっと、すごい美人ですよね。メガネの奥の素顔を、私たちが勝手に想像しているだけなんですけど（笑）。明坂さんもとてもやさしい方で、大野先輩が静かに夏海たちを見守るやさしさだとしたら、明坂さんはコミュニケーションを取ることによって、私たちを盛り上げてくださるやさしさなんです。

高尾　キャストが少人数ということもあって、本当にていぼう部の部室にいるかのような温かい収録現場なんですけど、明坂さんがその雰囲気を作ってくださっていると思います。