※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
1stアルバム「I Have A Dream」と同内容のDISC1
── DISC1は、1993年9月リリースの1stアルバム「I Have A Dream」の11曲がそのまま収録されています。See-Sawの出発点であり、トリオ時代の作品ですね。 石川 アマチュアのLIVE活動の中で何度も何度も歌ってきた楽曲が、1stアルバム「I Have A Dream」には入ってます。アマチュアとプロの狭間での、気持ちの揺らぎとか、頑なさとか、いろいろな感情を楽曲にぶつけあって、そのうえでスキルも上げていった大事な時期に作られたものだと思ってます。
梶浦 ともかくすべての始まりだとしか言えないアルバムです。また、アマチュア時代の終わりでもありました。これがなければ、当たり前ですが今2人とも音楽の道にはいない。大切な1枚です。
── 1曲目の「Swimmer」は、See-Sawのデビューシングルですね。2オクターブ超の難易度の高い曲を作ったら、石川さんが「普通に歌ってくれた」ということを、梶浦さんは過去のインタビューでもお話しされています。 石川 「Swimmer」は名曲だと思います。今でこそ、確かにこの曲の難易度は高いとは思っていますが、当時はまったく気にせず、ノンビブラートで歌うのにこだわりを持っていたり、息継ぎをせずどこまで歌えるか、無謀なことに挑戦したりしてました。「Swimmer」を歌うことでストレス解消にしていた時期がありました。
梶浦 私はそれまで合唱曲しか作ったことがなくて……。バンドに加入して、今までは聞くだけだったバンドサウンドを初めて作れるということで、張り切って楽しく作った1曲でした。結局それがデビュー曲になりました。ただもう懐かしいです……。
── 9曲目の「不透明水彩絵具」は、昨年12月のライブでも披露されました。爽やかなイメージがある曲ですね。 石川 この曲の構成はとにかく自由で、まったく縛られてない印象です。歌っていると本当に解放された気分になります。
梶浦 初めはアカペラ6声の曲でした。アマチュア時代は女性6人バンドで、私が合唱出身でコーラスを書くのが好きだったこともあって6声アカペラの持ち曲が5、6曲あったんですよ。ライブのたびに必ず数曲はやっていました。そのうち1曲を、アルバムを出す際にアレンジしてもらったのが「不透明水彩絵具」です。
石川 「不透明水彩絵具」のレコーディングは、長い譜面を譜面台4台に貼り付けて、少しずつ回しながら歌うという、外から見てると笑える状況でした。DISC3に収録されている「edge」も同様に、大変密度の濃いレコーディングをしていたと思います。