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アルバム「Re:I」を作って、歌いたいという気持ちを取り戻しました
── カップリング曲として、「true colors」が収録されています。こちらもサビの開放感がすばらしかったです。 安田 「true colors」の歌詞は、何年か前に書いたものが原型になっていて、それを楽曲に合わせて書き直したんです。具体的な言葉としては使ってないんですけど、「鳥かごの中に閉じ込められた私」というのがテーマになっています。
── なるほど。たしかにAメロとBメロは、そういう内容ですね。 安田 その頃の私は悩んでいたみたいです(笑)。周囲の人から受けていた抑圧のせいなのか、自分自身で勝手に決めつけていた限界のせいなのか、私は小さな鳥かごの中にいると感じていて。「true colors」も、外の景色は変わっていくけれど自分は何も変わらず、毎日をただぼんやりと過ごしているという描写から始まるんですけど、曲が進んでいってサビになると、小さな世界から勇気を振り絞って外に羽ばたいて。すると、街から聞こえてくる音ですら楽しく感じられるという歌詞になっています。
── 鳥かごから外に出て、カラフルな世界を感じると。 安田 ちょうどリリースが新生活が始まる季節だったというのもあって、新しい世界に飛び込んでいく方にパワーを与えられるような曲になったらうれしいなと思って作りました。今回のシングルは、ポジティブなメッセージが込められた2曲になったので、ぜひ、それをキャッチしていただきたいと思います。
── 外に出たくても出られない時期ということもあって、開放的な2曲を聴けて、とてもよかったです。 安田 7月に予定されていた「Re:I」のライブも残念ながら延期になってしまって……。アルバム「Re:I」の曲も「through the dark」も、少しでも早く生の歌をみんなにお届けられる日がくるのを願ってます。
── 何度か「Re:I」の話が出てきたので、このアルバムが安田さんにとってどんな作品になったのか、改めておうかがいさせていただいていいですか? 安田 「Re:I」はレイという自分の名前を含んだタイトルであるのと同時に、リスタートという意味もこめられていて、自分のイメージを刷新したいなと思って作ったアルバムになりました。もともと「元気ロケッツ」でボーカルを担当していて、キラキラした四つ打ちの曲を歌うイメージがあり、20歳のときにソロデビューして以来7年、いろいろな曲を歌ってきたんですけど、まだまだこんなものじゃないんだぞという気持ちが自分の中にあって。
── 過去の自分を超えていきたいという。 安田 はい。今まで歌ってきた楽曲はもちろん自分自身の大切な一部なんですけど、これからは、もっと自分のディープな部分も表現していければいいなと。「赤信号」「Re:I」と自分で作詞作曲した曲が2曲収録されていて、たくさんの挑戦をしたアルバムになりました。実は去年の後半に、ちょっと歌うことがつらく感じたというか、歌から少し離れたいなと思った時期があって……。
── はい。 安田 歌から離れたいなんて気持ちを、ファンの方に向けて発信したことはなかったんですけど、神懸かったようなタイミングで、SNSで「がんばることと無理をすることは違うんだよ」というメッセージをいただいたことがあって、私は本当にいろいろな人に支えられているんだなと思ったんです。それをもとに作ったのがタイトル曲の「Re:I」で、このアルバムと向かい合ったことで、これからも歌っていきたいという前向きな気持ちを取り戻すことができました。うまくいかないことはこれからもきっとあるけど、ファンのみなさんと自分自身を信じて進んでいきたいなと。
── 「Re:I」、そして「through the dark」というのは、去年から今年にかけての安田さんの歩みでもあったわけですね。 安田 はい、「through the dark」して、「true colors」が目の前にあるような、今そんな感じがしているんです。だから自分にとっても、今回のシングルはすごくリアルな2曲になったなと思います。
── となると、やっぱり次はライブですよね。 安田 ライブですね! リリースイベントもお預けになっている状態なので、とにかくみんなに歌を届けたいです。