ライブに行きたくてしかたがないライブジャンキーにおススメ! 声優アーティストの特選ライブBD/DVD7選!

2020年05月19日 11:220

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決まっていたライブが軒並み延期、もしくは中止になり、どうしようもない悲しみと怒りに包まれ、生きる目的を失いかけているライブジャンキーな声優ファンも少なくないだろう。

簡単に「新しい生活様式」とか言ってくれるなよと。僕たちがこれまで楽しんでいたあの空間は絶対になくしたくないし、必ず復活してほしい。もちろんそれが容易ではないこともわかっているので、今はただ、安心安全にライブを楽しめるその日まで、待つしかない。

 

さて、僕のようなライターは、日常的にライブレポートを書いたり、ステージの様子を撮影をしたり、もしくはパンフレット制作に携わることも多いので、アーティストたちが舞台に立つすごさも、その背後にスタッフの想いがどれほどあるのかもわかっているつもりだ。ただ、やはり現場に行くとテンションが上がってしまうし、純粋にそのパフォーマンスを楽しんでしまう(もちろんメモを取りながらだけど)。彼ら、彼女らのファンならなおさらで、もうめっちゃ楽しんで暴れていることだろう。

 

なので、「その時」を座して待つだけではなく、在宅時間が多い今、改めてゆっくりライブ映像を見て、そこでまた新しい発見とか、アーティストの想いを感じるのもいいのではないだろうか。個人的にはメイキングを見るのが一番の楽しみだったりするし。

ということで、今回は、なるべく直近に発売される、あるいはされたものを中心に、「今、おすすめしたい声優アーティストのライブBD/DVD」を紹介していきたい!

直近にした理由は、そうでもしなければとてもじゃないけど多すぎてセレクトできない!からです!!

伊藤美来 『ITO MIKU 5th Live Miku's Adventures 2019 ~PopSkip Life~』 [Blu-ray]
2020年05月27日発売

伊藤美来は、「五等分の花嫁」の人気キャラクター・中野三玖を演じるなど、ここ数年いい役を演じることが増えたこともあって、ぐんぐんと人気が出てきている声優だ。4~5年前に取材したとき、原石を見つけた!という印象を持ったのを覚えているが、それからほどなくソロデビューをはたして、着実に成長してきている。音楽的には、やはり声がキュートでアイドル然としたところがあるので、少し懐かしさを感じるポップスというのが似合う印象がある。曲自体もシティポップみたいな雰囲気があるし、それは80年代のアイドルに通じるところだと思う。

 

このライブBDには、2ndアルバム「PopSkip」を引っさげて、2019年10月5日に行われた八王子オリンパスホールでの「5th Live Miku's Adventures 2019 ~PopSkip Life~」の模様が収録されている。

 

いろんなところで、彼女が自分の曲のよさについて語っているのを耳にするのだが(実際に取材でもよく言っている)、それを聞くたびにリスナーとしてとても嬉しくなる。やはり曲に対するリスペクトの気持ちや愛は歌に出る。加えてこのライブでは、誰かの背中を押したり、曲に合わせて大人っぽさを出したりすることをテーマにしていたと思うが、それが高いレベルで表現できていた。

 

ライブ途中で、台風の影響で来られない人も多かった4thライブのことも思い出し、満杯になったホールを見て語ったMCも印象的だったし、「all yours」「ワタシイロ」の流れもファンとの繋がりが感じられてよかったし、「あの日の夢」は泣けた……。

そして先行公開されている映像にもある、佐藤純一さん(fhǎna)作曲の卒業ソング「TickTack Invitation」。どこで息継ぎしてるのよ、というくらい大変な曲だし、さすが佐藤さんというべきか、みっくの声のいいところが出ている楽曲だなぁと思う。そう言えば、歌詞に出てくるチャック・ベリーは知らなかったとか本人は言ってましたね。

また、どの衣装もかわいく着こなしていて、もうかわいさしかないので、僕も今から映像を見るのが楽しみだ。

  

 

石原夏織 1st LIVE TOUR「Face to FACE」 [Blu-ray]
2020年6月17日発売

2020年2月24日 東京・中野サンプラザで行われた石原夏織 1st LIVE TOUR「Face to FACE」が早くも映像化。やはりキャリさんは天才だなと思ったのは、衣装チェンジのときに見ることができた「ーShort Movieー”カオリンピック 2020”」。ここでやった「ひとりレシーブ」で、ちょっとした奇跡が起こっているのでぜひ見てほしい。笑いの神が降りてます。

 

今回は、ツアー直前に出したシングル「Face to Face」を携えてのもので、そこに収録されている「ポペラ・ホリカ」「Taste of Marmalade」「Face to Face」が、ひとつの柱になっていて、しかもそれぞれが違う魅力を放っている。ライブの流れは、前半みんなで盛り上がれる曲を立て続けに披露し、カバー曲「Clover wish」(TVアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」OPテーマ)からはキュートな楽曲を続ける。

そこから雰囲気をガラッと変えて、凝った演出も印象的な「empathy -winter alone ver.-」などの聴かせるブロックがあり、終盤はダンスをカッコよく魅せて圧倒するという感じ。ゆいかおり時代から、大きなステージのライブを何度も経験しているので、やはりパフォーマンスは安定していて、このライブもすべてが見どころだった。

それを踏まえても、終盤の激しいダンスが続く「Singularity Point」「Ray Rule」「TEMPEST」は圧巻だった。4人のダンサーとシンクロしたパフォーマンスは、もはや声優アーティストの域を超えていたように思える。しかも続けて歌った後も、そんなに息も乱れてなかったのは驚かされた。

なので、かわいさとカッコよさ、さらにショートムービーでは面白さ、「推し武道」について語ったMCでは涙もありで、石原夏織の魅力がぎゅぎゅっと詰まった、彼女をもっと推したくなる作品と言えるだろう。

  

 

雨宮天ライブ2020 "The Clearest SKY"
2020年7月8日発売

ソロデビュー時から彼女のライブは見てきているが、このライブを見終わったあと改めて「すげーいい!」と感動したのをよく覚えている。ソロデビュー5周年というところで、新たなフェーズに入ったような感じがした。

 

ちなみに収録されているのは、今年の1月19日に幕張メッセ・イベントホールで行われたワンマンライブの2日目で、今回から生バンドでのライブになっていた。彼女は歌謡曲が好きなのだが、昨年開催した「LAWSON presents 第2回 雨宮天 音楽で彩るリサイタル」でカバーした曲が、「DESIRE -情熱-」とか「異邦人」とか「飛んでイスタンブール」で、要するにものすごく濃ゆいんです。そこが個人的にはすごく好きなところだし、彼女の魅力だとも思っていて、彼女に情念とか、そういう感情が激しく揺さぶられるような曲を歌わせたら絶対にシビれるパフォーマンスを見せてくれるだろうな、と思っていたところでの生バンド。これは期待するしかない。

 

結果的にその期待は裏切られることはなく、むしろ想像以上だった。だって、手を拘束されて、目隠し状態で歌うとか、そんなの予想できないでしょう! でも、そうやってバンドの重厚なサウンドを生かした世界観をちゃんと創り上げていたので、彼女がどれだけ心血を注いでこのライブを完成させたのかが伝わってきたし、見たあとは「まいりました」と思うしかなかった。もちろん、それだけではなく、キュートに振り切った「PARADOX」も見どころだったし、全体通して、ソロ活動5年の集大成になっていたので、絶対に見るべきライブなのだ。

  

 

ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 First Live “with You" Blu-ray Memorial BOX
発売日未定

本来は2020年6月17日に発売する予定だったのだが、現在発売が延期になっているライブBD。2019年12月14日(土)、15日(日)に武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナにて行われた「First Live “with You"」の模様が収められている。

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、これまでのグループと違ってソロの活動が多いグループなので、この公演でもそれぞれが2曲ずつソロで歌っている。その2曲をどう見せるのか。キャラクターを背負いながらも、ステージに立つのはキャストなのでその想い(キャラクターをどう表現してあげようかなど)も見え隠れするというのが、見ていて楽しかった。

たとえば、ヘッドライナーを務めることになった優木せつ菜役の楠木ともりも、相当なプレッシャーもある中、このパフォーマンスをしているんだよなとか、それぞれのストーリー、背景を想像しながらじっくり見るのも楽しいだろう。

またライブを見ていて特に感じたのは、メンバー同士の仲のよさ。映像ではそういうところも、より感じられるだろう。いずれにせよ、記念すべき1stライブで、TVアニメ化も決定しているので、発売が待ち遠しい。

 

 

UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019「we are here」[Blu-ray]
2020年4月22日発売

内田真礼が昨年末に行ったZeppツアーのファイナルとなった、2019年12月16日に開催されたZepp Tokyoでの追加公演を収めたライブBDとなる。パンフレットインタビューなどを長く担当させてもらっていることもあって、この時も両日(8日と16日)見に行ったのだが、16日は終わった直後、満面の笑顔で「今日はめっちゃ調子がよかった!」と言っていたのをよく覚えている。なので、絶好調の内田真礼が見られるBDです!

 

彼女のライブにはいつも、Maaya Bandという超強力なバックバンドが付いているのだけど、今回は会場がライブハウスだったこともあって、内田真礼とバンド、そしてファンとの一体感はハンパなかった。きっとそれは映像を通してでも感じ取れるはず。これはもう、あれこれ言うよりも見てもらうのが一番だと思う。

あと、ライブのオープニングがめちゃくちゃカッコよかった。

  

 

i☆Ris 7th Anniversary Live ~七福万来~
2020年4月17日発売

パシフィコ横浜で開催されたi☆Risの7周年ライブを収録。オフィシャルサイトでは「声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット」とうたっているが、ライブになるとアイドルの部分が全面に出ていて、歌って踊ることはもちろん、近寄ってきたカメラにしっかり目線を送ることも忘れない。

 

このライブに限らず、i☆Risは毎回何曲もぶっ通しでパフォーマンスするので鬼のようなスタミナが必要になると思うのだが、今回も6人は会場のテンションを下げることなく、全力で突っ走っているのはすごい。現地にいたら絶対に一緒に騒いでしまうと思うのだが、せっかくの映像作品なので、ライブに興奮しながらも、ちょっと冷静に「この子たち、さっきからスタミナやばくない?」と思いつつ見るのもいいだろう。

 

個人的にi☆Risのライブでは、リーダーの山北早紀様から目を離してはいけないと思っている。「さっきから何言ってんだ? この人」と思ったりすることもあるんだけど、絶対にエモいことを言ってくれたりするので、超魅力的な人だなと思う。何度でも見直せる映像なので、早紀様だけを見るターンがあってもいいかも。

あと、i☆Risって何だかんだで仲いいよなぁと映像を見て感じてほしい。

それにしてもこのライブは、最高だった。

  

 

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」3rdスタァライブ“Starry Diamond" Blu-ray
2020年3月18日発売

この公演は見どころがいくつかあって、まずはライブが2部制で、合計3時間以上楽しめるということ。そしてもうひとつがアプリゲーム「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)」に登場したシークフェルト音楽学院、凛明館女学校、フロンティア芸術学校のキャストたちが初めてライブのステージに登場したということだ。全キャストが勢揃いというわけにはいかなかったが、足りない分をチームで補い合う姿は美しかった。

見どころはなんと言っても、殺陣などを駆使しながらのパフォーマンスだ。そしてストーリーが見えるレヴューでもあるので、アプリゲームをやってない人でも十分楽しめるだろう。

 

最後に、もうひとつの見どころとして激推ししたいのが、スタァライト九九組のライブである。このライブでは、当初、三森すずこがブロードウェイ・ミュージカルの初日を控えていたため、全編通して出演することができない……という事情があった。では、彼女がいったいどこで出てきたのか。そしてなぜそこで出ることになったのか……。ここのドラマがかなり感動的なのだ。

そしてそのとき三森すずこが何を思ったのかというのが、最後のMCで語られている。数多くライブは見てきているけど、正直、ここまでエモいMCはなかなか聞くことはない。やっぱり三森すずこはすごいし、九九組は「願いは光になって」の歌詞にあるように、“誰一人欠けちゃいけない”んだなと思った。

で、このライブがあって生まれたと言われているのが、7thシングルの「Star Parade」だ。そちらもあわせて楽しんでほしい。歌い出しから泣けると思う。

 

(文/塚越淳一)

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