「大応“炎”上映会」に、トークに、ライブ! 冬の寒さを吹き飛ばす熱気に満ちた「プロメア LIVE INFERNO」夜公演レポート!

2020年01月21日 10:450

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ロングラン上映が続く劇場用アニメ「プロメア」初の単独イベント「プロメア LIVE INFERNO」が2020年1月18日(土)、中野サンプラザにて昼夜の2回公演で開催された。

2019年5月24日の封切以降、クチコミで徐々にファンを増やしていき、現在もロングラン上映が続いている大ヒット劇場用アニメが、「プロメア」だ。本作は「天元突破グレンラガン」「キルラキル」を手がけた今石洋之監督と脚本・中島かずきさんのタッグによる作品で、アニメーション制作はトリガーが担当。熱すぎるキャラクターやセリフ回し、終始山場と言っても過言ではないドラマとスタイリッシュな映像の妙が多くの観客の心をつかんでいる。

今回のイベントは映画本編の応援上映「大応“炎”上映会」のほか、スタッフやキャストによるトークショー。さらに音楽担当・澤野弘之さんによる劇中音楽ライブと、「プロメア」を120%堪能できる濃厚な内容。会場に駆け付けた2000人のファンの熱気もあいまって、冬の寒さを吹き飛ばす激アツなイベントとなった。

なお、昼の部の模様はライブビューイングで全国の映画館で同時中継されたものの、夜の部は配信はなし! まさに一夜限りのプレミアムなステージとなった。今回は、その夜公演の模様をレポートする。

 

アニメの名場面をセリフで再現!のキャストトーク

時おり雪交じりの雨模様という、寒さが身に染みる天候となったイベント当日だが、中野は熱く燃えていた! イベント会場の中野サンプラザ周辺には、熱い炎を胸に抱く「プロメア」ファンが多数終結。なかにはクオリティの高いコスプレイヤーもいたりして、ちょっとしたお祭りムードに満ちていた。

そんな中、満を持して「プロメア LIVE INFERNO」夜公演がスタート。まずは「大応“炎”上映会」が行われた。いわゆる応援上映なのだが、そこは「プロメア」ファン。最初から最後まで、喉が裂けんばかりの力強い声援を送り続け、決め台詞を映像にあわせて一緒に叫び、手に持ったペンライトは場面や登場キャラに応じてチェンジ。エンディングテーマも、大合唱といった具合に、およそ2時間ノンストップで盛り上がり続けた。

なんという元気!

なお上映そのものも、ライティングやスモ-クといった演出がふんだんに盛り込まれており、普段の上映よりもゴージャスな仕様。個人的にはおなかにズンズンと響く重低音のサラウンドが印象的だった。

 

 

そんな大盛り上がりの「大応“炎”上映会」に続いて、トークショーがスタート。壇上には、今石洋之監督、脚本・中島かずきさん、アイナ・アルデビット役の佐倉綾音さん、エリス・アルデビット役の小清水亜美さん、ルチア・フェックス役の新谷真弓さん、バリス・トラス役の稲田徹さん、ゲーラ役の檜山修之さん、メイス役の小西克幸さんが登場した。

なかでも「プロメア」関連イベントに初参加したという小清水さんは、自身が演じたエリスと同じく白衣姿で登場し、観客を沸かせた。

 

 

そんな中で行われたのは、「プロメア シャッフルトーク」。観客から募集した「こんなセリフを言ってほしい」というリクエストに、キャストが生アフレコで応えてくれるというものだ。劇中でも姉妹を演じた佐倉さんと小清水さんが、アドリブでかけあいを見せてくれたのも非常に眼福だったが、特に盛り上がったのは、劇中の印象的なセリフを、ほかのキャラクターを演じたキャストが再現してくれた場面だ。

アイナ役の佐倉さんは、本作の重要なキャラクターであるクレイ・フォーサイトの「悪あがきはそーこーまーでーだー!」をものすごい表情で熱演! これは配信なしの、会場限定のイベントだからこそ実現した迷場面だろう。

そのほか、小清水さんがリオの怒りのセリフを絶叫したり、稲田さんがビニーのセリフを高い声で再現してみたり、小西さんが岩田光央さん演じるジジイの「オロロロロロロ……」を真似したり、新谷さんがクレイ・フォーサイトの「妙な名前をつけるんじゃなーい!」を、「ルチアが言ったら」という設定でしゃべってみたりとやりたい放題! それにしてもクレイ、大人気である。

 

なお、熱血&シャウトに定評のある檜山さんのみリクエストされたセリフは、全部熱いものばかり。ということで、ひとりだけ全セリフを演じるはめになってしまった。檜山さんの熱演に、観客のみならず出演者も大盛り上がり。そんな一番会場を熱くさせた檜山さんには、業務用の消火器がプレゼントされた。

 

澤野サウンドを絶賛! 音楽面から振り返る「プロメア」

続いて今石洋之監督、中島かずきさん、そして音楽担当の澤野弘之さんによるスタッフトーク。ここでは澤野さんの音楽の話題中心に、作品について語られた。

 

まず昼の部ですでに劇中音楽のライブを鑑賞している今石監督は、「生のパワーはすごかった」と澤野さんのサウンドを大絶賛。澤野さんも、「時間が経つにつれ、より思い入れのある作品になってきた」と「プロメア」という作品についての印象を語る。

そんな本作のメインテーマといえば、「Inferno」だが、当初は「PRO//MARE」だったという。しかし、監督によると「『PRO//MARE』はストレートにテーマ曲という雰囲気だったけど、『Inferno』のほうがポップで清涼感や解放感に秀でていた」「(『Inferno』のほうが)底抜けに明るくて、ガロっぽかった」ということで、最終的に「Inferno」がテーマ曲に決定したことが明かされた。

 

 

また、中島さんは洞窟でガロとリオが出会うシーンの、バラード調の楽曲「ΛSHES」が特に印象的だったとコメント。「しっとりとした情感が出て、自分たちのアニメじゃないみたい! あれは音楽の力だ」と語り、会場を沸かせた。

いっぽう、今石監督はリオが投獄されてから脱走するまでのシーンを、1曲でつなぐという演出が印象的だったそうで、そこも「自分のアニメじゃないみたい」と思ったといったように、澤野さんの音楽が「プロメア」という作品において、非常に重要な役割を担っていたことが改めて語られた。

 

そして、キャストを招いてのトークコーナーが再開。トークコーナーの最後には、「それが、プロメア!」と題した、ファンから募った日常生活の中で体験した「プロメアあるある」エピソードが語られた。登壇者一同は、劇中の印象的なセリフの数々を駆使して日常のワンシーンを再現。「プロメア」のセリフの、意外な汎用性の高さが再発見されるトークが繰り広げられた。

 

生バンドの演奏で満喫する「プロメア」サウンド!

イベントのフィナーレを飾ったのは、澤野弘之さんによる劇中曲のライブだ。

バンドメンバーとともに再びステージに姿を現した澤野さんは、ボーカリスト・Benjaminさんとmpiさんを迎えてテーマ曲「Inferno」を披露。多幸感あふれるサウンドと、力強い2人の歌声が会場を包み込んでいく様は圧巻だった。

 

続いて登場したLacoさんは、「こんな最高の夜に座ったままで大丈夫ですか!?」と会場をあおると、それまで着席でステージを鑑賞していた観客もいっせいに起立。オールスタンディングのフロアを前に、「NEXUS」を披露する。

 

そして次は2月5日発売のBlu-rayに収録予定の新曲「eramorp」が初披露される。重厚なサウンドに乗せて、naNamiさんの伸びやかな歌声が響き渡ると、観客も息をのんでステージを見守る。続く「Gallant Ones」まで、ほぼノンストップでライブは展開し、圧倒的なサウンドの奔流に会場は圧倒されるばかりであった。

 

アンコールの声に呼ばれてステージに再登場したのは、澤野さんらバンドメンバーとBenjaminさんとmpiさん。この顔ぶれで、今一度テーマ曲「Inferno」が披露される。「いくぞ!」というmpiさんの声に続いて、映画の名場面が次々とスクリーンに登場。まさにグランドフィナーレにふさわしい、熱気と祝祭感に包まれながらイベントは終演を迎えた。

 

 

 

最後に今石監督は、「映画を応援してくださっていると同時に、僕ら(スタッフ)も応援されていると受け取っています。こうやって皆さんの顔を見ると、作ってよかったと思えて、監督冥利につきます」とコメント。公開から8か月近く経過した今も、上映が続いていることについて感謝を述べつつ「まだまだ上映し続けてほしい!」と語った。

 

Blu-ray/DVDの発売を控えて、まだまだ鎮火しそうにない「プロメア」フィーバーだが、イベント内では映画のロングランを記念して「映画『プロメア』ロングラン大感謝イベント」の開催を発表。常設店舗「XFLAG STORE」にて、「プロメア」限定カフェメニューや新作グッズの販売も予定されているということで、引き続き「プロメア」に注目だ!

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プロメア

プロメア

上映開始日: 2019年5月24日   制作会社: TRIGGER
キャスト: 松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸、柚木涼香、古田新太、ケンドーコバヤシ
(C) TRIGGER・中島かずき/XFLAG

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