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「Statice」は、私が演じるガイアの目線を意識して歌詞を書きました
── では、いよいよニューシングル「Statice」についてお話をうかがいます。ゲーム「無双OROCHI3 Ultimate」の主題歌で、配信でのリリースとなりました。早見さんにとって、どんな曲になりましたか? 早見 「無双」シリーズの主題歌らしい壮大な曲です。今回の「無双OROCHI3 Ultimate」は、かっこよくてパワフルで爽快なうえに、時の流れを感じさせるストーリーになっていたので、そこを意識して主題歌を作っていきました。ギリシャ神話の神々も三国志の英傑も戦国武将も、時を超えて同じ場所で戦うという胸アツな展開のゲームなんです。
── 早見さんも声優として出演されていますね。 早見 ガイアという女神の役を担当させていただきました。まず、ガイア役が決まって、主題歌も歌わせていただくことになったという順番だったので、ガイアから見たゲームの世界観を意識しつつ、作品全体のエネルギーを感じていただける曲にしようと思いました。
── ガイアはどういうキャラクターなのでしょうか? 早見 女神なんですけど、一見すると活発な女の子という印象で、気取らず飾らず自然体なところが魅力です。でも女神としての精神性が根本にあって、大事なシーンでは女神として人間たちを導いていくことになります。プレイヤーもセレクトできるキャラクターで、戦闘力はかなり高いんじゃないかなと期待しています(笑)。
── まずは楽曲を選ぶところから、制作が始まったと思います。 早見 はい。いくつかの候補曲の中から、この曲を選ばせていただきました。「無双OROCHI3 Ultimate」と同じように、壮大で力強い部分と繊細でやさしい部分が共存しているメロディで、最初はやさしく始まりながら、だんだん力強さが増していく構成がステキでした。
── 作詞は早見さんです。ガイアの視点で書いたということですが、どういうテーマで作詞していったんですか? 早見 時の流れと人の営みをテーマに、段々と俯瞰していくようなイメージで書きました。1番は自分と向かい合うことで手に入れる力、2番は人との出会いで得る力に焦点を当てています。「まだ誰も知らない 物語の彼方へ」という1番サビの終わりと、「神さえも知らない 物語の彼方へ」という最後サビの終わりを呼応させて、神様ですらわからない人の世の流れを、自分たちの手で作っていくことで、この壮大な物語は続いていくということを表現しました。
── 作詞にあたって、参考にしたものはありましたか? 早見 ゲームのシナリオプロットを丸々拝見させていただけたので参考にしつつ、作品から離れても聴いていただけるように、普遍性のある歌詞にしようと心がけました。
── 1つひとつの言葉が壮大で、「無双」シリーズの主題歌らしいなと思いました。 早見 歌詞を書いている途中で「Statice」というタイトルが思い浮かんで、全体のイメージがより明確になりました。スターティスは、枯れた後でも色が変わりにくい性質を持つドライフラワー向きのお花のことで、時間の流れによって花は枯れるけれど、色褪せない何かが残るということが、私がこの曲に込めたいテーマにとても近いと思ったんです。
── ボーカルも壮大でした。レコーディングはいかがでしたか? 早見 歌っていて、とても心地よいメロディとサウンド感で、レコーディングは楽しかったです。曲に引っ張られて自然に、力強さとやさしさの両方を表現する歌声になっていきました。
── ゲームの海外展開に向けて、「Statice」には英語バージョンもあるんですよね。 早見 はい、私の歌詞を元に、Elianaさんに英語詞を作っていただきました。英語で歌うと、楽曲の力強さが一段増したような気がして、海外の方に私の英語の歌唱をお届けするのはドキドキしますが、楽しんでいただけたらうれしいです。日本のリスナーの方には、日本語詞と聴き比べていただくと、英語ならではの表現が際立ってくるのではないかなと思います。
── 「Statice」は、ハイレゾ音源もリリースされることになりました。 早見 私の曲では初のハイレゾ化となります。待ち望む声を多くいただいていたので、お待たせしました! という感じです。「Statice」はストリングスの音色も綺麗ですし、ボーカルも息づかいを意識して歌ったので、私の初のハイレゾ音源にぴったりだったと思います。