後半戦の見どころはドーン！バーン！ズーン!? TVアニメ「アズールレーン」石川由依＆堀江由衣のゆいゆいコンビインタビュー！

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好評放送・配信中のTVアニメ「アズールレーン」。物語は中盤に差しかかり、さらに気になる展開をみせる本作より、メインキャストを演じる石川由依さん（エンタープライズ役）と堀江由衣さん（ベルファスト役）のインタビューをお届けする。

原作である「アズールレーン」は、Yostarが配信している艦船擬人化をテーマとしたスマートフォン向けゲームアプリ。プレイヤーは指揮官となって、擬人化した艦船たちを育成し作り上げた艦隊を率いて敵と戦う内容だ。現在では、ゲーム以外にもラジオ番組をはじめ漫画化や小説化も行われており、今回のTVアニメも好評を博している。

ストーリーも折り返し地点を超えて終盤に向かうということで、 物語の中心キャラを演じる石川由依さんと堀江由衣さんの「ゆいゆい」コンビに本作の魅力や今後の展開について語っていただいた。

アニメだからこそのキャラクターの魅力も！

――TVアニメのオンエアをご覧になった感想をお聞かせください。

石川　すごくあっという間に感じました。物語の展開はスピーディーで、キャラクターが本当にかわいいので見ていて飽きないというか。「あのキャラが映った！」という瞬間もあって、ワクワクした気持ちになります。戦闘シーンではこう動くんだ、日常はこうやって楽しそうにしているんだとわかりますし、アニメ化したかいがあった作品だと感じています。

堀江　私も（体感時間が）短いなと思いました。いろいろな子が出てくるのを見つける楽しさもあって短く感じるのかも。あと、やっぱり絵がすごくきれいで、どのキャラクターも本当にかわいらしく描かれているなと感じました。世界観も海や学校の表現とかも全部が本当にきれいですね。

――エンタープライズとベルファストはゲームでもかなり強いキャラクターですが、アニメ化されたことで改めて感じた魅力はありますか？

石川　ゲームとアニメのエンタープライズはちょっと印象が違っていて。ゲームでは完璧なお姉さんというか、優雅でリーダーシップのある子だなと思って演じていたんです。でも、アニメでは自分を顧みずに突っ走ってしまうところがあり、みんなから心配されたり、ベルファストがお説教してくれたり。そういう危うさや、何か背負っているものがあるのをすごく感じました。

――ゲームでは、最初の頃の無双っぷりもすごかったですからね。

石川　「終わりだ」っていう声が聞こえたらもう全滅みたいな（笑）。強いイメージはゲームと変わらないですけど、アニメでは不器用なところがより表現されているなと思います。

――ベルファストはいかがですか？

堀江　ゲームでは「仕事のできる女性のようなイメージで」と言われていました。やっぱり戦闘のボイスや指揮官（プレイヤー）に指示するセリフが多いので、しっかり者で厳しいお付きの人、秘書のような印象がありました。それがアニメでは、「もう少しやさしくしてください」というディレクションをいただいたので、エンタープライズさんとの関係で、支えたり受け止めたりするところが強く出たのかなと感じました。

あと、（ベルファストの）服ってこんな感じになっていたんだと（笑）。メイドっぽい服だなとは思っていましたけど、改めてアニメで「こんな服を着ていたんだ」と驚きました。

――実際あの服で戦場に来ますからね。

堀江　よくできた服です。剥がれない（笑）。

石川　普通だったら目のやり場に困るような感じですもんね。

――ベルファストさんもお胸が。

石川　だいぶ素晴らしいです（笑）。

――そんな2人も活躍した前半部分で、特に印象的だったシーンやセリフを教えてください。

石川　第2話でクリーブランドに「なんだ……人間らしいとこ、あるじゃないか」って言われたのが、個人的にすごく嬉しかったですね。エンタープライズはみんなとなじんでいないというか、個人主義者のように感じられるところもあるけど、自分の生い立ちもあって姉妹のことになると“助けたい気持ち”が強くなるんです。だから、「人間らしい」と言ってくれて、感謝の気持ちになりました。そうだよ、エンタープライズも人間らしいところがあるんだよと。

堀江　エンタープライズさんは自分自身を粗末にしがちというか、どこかに「我々は人ではないのだから」と思っているところがあるし、不器用なところもあるようにみえました。それをベルファストが「私たちは人ですよ」と諭して、もっと自分を大事にしてほしいという気持ちが伝わってくるシーンは意味深だなと思いました。

2人が個人的に好きな陣営とは……？

――エンタープライズとベルファスト以外で、純粋な見た目でも構いませんのでお気に入りのキャラクターはいますか？

石川　初期艦の子たち（綾波、ラフィー、ジャベリン）がすごくかわいいですよね。しかも、綾波とは敵として戦わなきゃいけない中で、ラフィーが「友達になりたい」という3人の関係がとてもいいなと思いました。

――第5話のラストシーンですね。

石川　あそこはシーンとしても好きなんです。対立している陣営ではあるけど、みんなが好き好んで戦っているわけじゃなく、自分の正義や次に進むための戦いなんだというのをすごく感じました。

――ちなみにアニメでの3人を受けたうえで、最初にひとり選ぶとしたら誰を選びますか？

石川　ゲームではラフィーを選んでいたんですけど……（アニメ化されて）逆に選べなくなりました。3人が3人とも全然違ったかわいさがありますし。

堀江　わかる！ 見た目だけなら好みの子を選べばよかったけど、そこに性格が入ってくると「この子もかわいい」「あの子もかわいい」ってなっちゃうよね（笑）。

石川　そうなんですよ。もう選べないです（笑）。

――堀江さんはどうですか？

堀江　物語的にもいいなと思ったのが、4話の明石とエディンバラとシェフィールドです。あの3人組はピンチなんだけどシリアスすぎないというか、珍道中みたいに見えるところがかわいらしいなと思いました。一緒にいるとこうなっちゃうんだって。

――では、キャラクターではなく陣営としては、どこが個人的に好みですか？

石川　私は“重桜”がとても好きです。1話で桜が舞った時、鳥肌が立ちました。重桜の基地もすごくかっこよくないですか？

堀江　格好いいよね〜！

石川　神社っぽい雰囲気があるというか、みんな着物っぽい服なところとか。コスプレするなら重桜の誰かをやりたいですね。……しないですけど（笑）。

――あくまで仮定の話で、もしコスプレするなら誰にしましょうか。

石川　えー!! 瑞鶴さんや翔鶴さんは素敵だなって思います。瑞鶴さんには目の敵にされていますけどね。「グレイゴースト!!」(＊エンタープライズの異名)って何度も言われますから（笑）。

――堀江さんの好きな陣営は？

堀江　私はベルファストがいるからというわけではないのですが、ロイヤルですね。毎回、お茶会しているのがいいなって（笑）。みんなできれいなテーブルを囲んで、紅茶を飲んでいたシーンが優雅だな〜、いいな〜と思って。絶対にやりたいですよね？

石川　やりたいです！ しかもアニメに出てくる食べ物は、全部おいしそうなんですよ。

堀江　ロイヤル陣営のスコーンとかマフィンは絶対においしそう。プレーンでも美味しいと思います。

――やっぱりまずはプレーンからいきたいですよね。

堀江　ですよね!!

――その後はジャムとかのせて。

堀江　ジャムとかクロテッドクリームもおいしいと思う。

石川　いいなぁ。絶対に紅茶もこだわって淹れていますよね。エンタープライズはコーヒー派ですけど（笑）。

堀江　朝食はコーヒーとカロリーバーみたいな。やっぱり絶対にロイヤルがいいです（笑）。

――物語の話に戻りまして。後半はさらなる新展開があるわけですが、後半の見どころをお聞かせ下さい。

石川　謎めいているというか、裏でなにか動いているぞ！という怪しい空気があります。

堀江　そうそう。ずっとあった黒いメンタルキューブによって、いろいろなことが起きて。

石川　エンタープライズもベルファストも気持ちを明るい方向に持っていったかと思いきや、また違った黒い空気に巻き込まれていって……。

堀江　ドーン！バーン！ズーン！みたいになります（笑）。

――な、なるほど。「ドーン！バーン！ズーン！」は実際の放送で確認してもらう感じですね。

石川　そうですね（笑）。後半のストーリーが始まると一気にまた謎が深まり、今までの“アズールレーン対レッドアクシズ”という戦いから、もっと大きな戦いになっていきますから。

堀江　私たちも（取材時点では）最後にどう決着するかはまだわからないですが、みんなが幸せになってくれたらいいなと思っています。

――最後に作品内容とはちょっと離れますが、2人とも名前の読みが「ゆい」ですよね。なにか意識したりは？

堀江　“にんべん”付いているほうが、運勢いいんだよ？

石川　そうなんですか？（笑）でも、この2人だけでなく、今回の作品は（名前の）「衣」率がすごく高いですよね。

堀江　思った思った！

――第1話のオンエア後にも話題になっていました。

石川　アフレコでも「衣の人多くない？」ってみんなで話していたんですよ。ただ単に衣を並べたかったんじゃないの？って（笑）。

――「チーム衣」ですね。

石川　それだと、私は仲間はずれになっちゃう。

堀江　いや、リーダーだよ、リーダー！ にんべん付いてるからリーダー！（笑）

石川　（笑）。あと、この作品は兼役が多いんですよ。ゲームだと会話することはほとんどないですけど、アニメではひとりで何役もかけあったりすることもあって面白いですよね。

堀江　そうなんですよ。みんながんばっています（笑）。

――そういうプロの演技も含めて、後半も楽しみにしています。ありがとうございました！

（取材・文／千葉研一）

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