富野由悠季総監督登壇!劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」関西最速試写会のオフィシャルレポート到着!

2019年10月29日 19:150

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2019年11月29日より2週間限定で上映予定の、劇場版アニメ『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」の関西最速試写会が、2019年10月27日(日)、兵庫県立美術館内のミュージアムホールにて行われた。本イベントには、富野由悠季総監督が登壇しトークショーを行った。

2014年にTVで放送された「ガンダム Gのレコンギスタ」(全26話)に新作カットを追加し、映像を再編集した劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』(全5部作)。その第1部となるのが、「行け!コア・ファイター」だ。





関西最速上映となった場所は、「富野由悠季の世界」を開催中の兵庫県立美術館内のミュージアムホール。250席に対して1000名以上の応募が来るなど、熱いファンが集まったという。このトークショーのオフィシャルレポートが到着したので、以下に紹介する。



【イベント概要】
■劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」関西最速試写会&富野由悠季監督アフタートーク
・開催日:2019年10月27日(日)
・場所:兵庫県立美術館ミュージアムホール(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
・登壇者:富野由悠季

 


【トークショー概要】(以下、原文ママ)


<劇場版の「大きさ」について>

今日の上映もまだ大画面とは言い難いサイズですけれども、基本的に映像は、コンテを切っているときからなんですけれども、動く距離感みたいなことは絶えず意識しています。その場合の意識っていうのは当然ですけれども、スマートフォンのような小さい画面ではなくて、大画面を想定しています。そしてそうした距離感がありますので、テレビサイズも、本当に申し訳ないんだけれども、13インチ以下では見てほしくないっていう気分は昔からありまして、「映画にしたい、映画にしたい」という気分を持っていた。ですから最低でも今日くらいのサイズでやってもらえれば大体、初期の予定通りに見えているだろうというのが予定のうちです。

 

<主人公・ベルリについて>
僕も今日観るのが久しぶりで、自分でも予定外のこともあって、ベルリっていうのはこんなにも生真面目なキャラクターだったんだ、と思いました。つまり映像的な問題というのは大体予定通りなんだけれども、やはりキャラクターの造形の方がとても難しくて、自分ではこういうつもりでやっているんだけれども、それがちょっと違って見えてくるという意味で、難しさの方が遥かに大きいですね。ですから、あまり意識していなかったんだけれども「養いお母さん」をかなり好きな子なんだなということは今日、実を言うと新発見で、そういう意味での母、子の関係みたいなことが、この映画の尺で見えているっていうんでびっくりしたというのがあります。

 

テレビの時にはそれを意識して、その部分を長く取っていたんだけれども、今回の劇場版ではそこを刈り込んでいる。それでもそういう瞬間が見えるということは、これはきっと役者の力だろうなという感じはしています。そういう所が、逆に言うと演出家の得をするところということもあります。常に試行錯誤をしていて、テレビ版の時は、完成したものを見て「ああ、これはまだ完成品じゃないんだな、だから作り直したい」と思った。そういう部分を手直ししていったときに、付け加えるべきものというのも見えてくる。

 

それは役者さんもそうなんです。さらに役者さんだけでなく、アニメーター。このカットを説明してくれているアニメーターがやっぱりそれを意識して作画してくれているというようなことがあります。そういうものがやっぱり大画面だと発見できる、というようなこともあったりして、やっぱりそれは嬉しいですね。

 

<ガンダムファンのお父さん、お母さんに向けて>
取材で記者の方に「「G-レコ」が「ガンダム」でなかったらガンダムファンのお父さん、お母さんに言って欲しいことがあるんじゃないですか?」って言われたんです。「それはある」と。それはもうガンダムファンのお父さんやお母さんは「G-レコ」は絶対わからないんだから観る必要はない。

 

ただ、言っておきたいことがある。それは、お子さんたちには見せてやってほしい。「これはガンダムじゃないの?」って言うと、「うん、ガンダムじゃないらしいんだよね」って、だけど、とりあえず観ると面白いから観てみたらっていう薦め方はして頂きたいなって。


そして、お父さんとかお母さんとかがわからないことの問題っていうのをきっと「G-レコ」の中に見つけてきて、「う~ん」って唸るはずだから、それだけでいいからそういう機会を与えてやって欲しいなというふうに答えておきました。そういう意味では騙されたと思って観てみたら、とりえず最後まではきっと観ることができる構成になっているつもりでいますので、その部分に関してはお子さんたちに伝えて頂きたいなというのが僕のお願いです。



【作品情報】
■劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」
・公開日:2019年11月29日(金)より2週間限定上映
・配給:バンダイナムコアーツ、サンライズ


・上映劇場:全国24館
 東京:新宿ピカデリー/イオンシネマシアタス調布
 神奈川:イオンシネマ港北ニュータウン
 千葉:イオンシネマ幕張新都心
 埼玉:MOVIXさいたま/イオンシネマ春日部 栃木:MOVIX宇都宮 
 新潟:イオンシネマ新潟南
 宮城:MOVIX仙台
 北海道:札幌シネマフロンティア
 愛知:ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ名古屋茶屋
 三重:イオンシネマ津南
 石川:イオンシネマ金沢フォーラス
 大阪:なんばパークスシネマ/大阪ステーションシティシネマ
 兵庫:神戸国際松竹
 京都:イオンシネマ京都桂川
 和歌山:イオンシネマ和歌山
 岡山:イオンシネマ岡山
 広島:イオンシネマ広島西風新都
 香川:イオンシネマ綾川
 徳島:イオンシネマ徳島
 福岡:イオンシネマ福岡

 

・メインスタッフ:
 総監督・脚本:富野由悠季
 原作:矢立 肇、富野由悠季
 演出:吉沢俊一
 キャラクターデザイン:吉田健一
 メカニカルデザイン:安田 朗、形部一平、山根公利
 デザインワークス:
  コヤマシゲト、西村キヌ、
  剛田チーズ、内田パブロ、沙倉拓実
  倉島亜由美、桑名郁朗、中谷誠一
 作画監督:吉田健一、桑名郁朗
 美術監督:岡田有章、佐藤 歩
 色彩設計:水田信子
 ディスプレイデザイン:青木 隆
 CGディレクター:藤江智洋
 撮影監督:脇顯太朗
 編集:今井大介
 音楽:菅野祐悟
 音響監督:木村絵理子
 企画・製作:サンライズ


・メインキャスト:
 ベルリ・ゼナム:石井マーク
 アイーダ・スルガン:嶋村 侑
 ノレド・ナグ:寿美菜子
 ルイン・リー:佐藤拓也
 ラライヤ・マンディ:福井裕佳梨
 クリム・ニック:逢坂良太


・あらすじ
地球上のエネルギー源であるフォトン・バッテリーを、宇宙よりもたらすキャピタル・タワー。タワーをまもるキャピタル・ガードの候補生ベルリ・ゼナムは、初めての実習で宇宙海賊の襲撃に遭遇して捕獲に協力。

捕まった少女アイーダに不思議な何かを感じたベルリ。彼女は「G-セルフ」と呼ぶ高性能モビルスーツを何故か起動できてしまう。宇宙世紀終焉後の時代、リギルド・センチュリーを舞台に少年少女の冒険は世界の真相に直進する。


(C)創通・サンライズ

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ガンダム Gのレコンギスタ

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放送日: 2014年10月3日~2015年3月27日   制作会社: サンライズ
キャスト: 石井マーク、嶋村侑、寿美菜子、佐藤拓也、高垣彩陽、福井裕佳梨、逢坂良太、辻親八、藤真秀、田中敦子、広瀬彰勇、木下浩之、水野龍司、たかはし智秋、中井和哉、小清水亜美、子安武人
(C) 創通・サンライズ

劇場版『Gのレコンギスタ I』「 行け!コア・ファイター」

劇場版『Gのレコンギスタ I』「 行け!コア・ファイター」

上映開始日: 2019年11月29日   制作会社: サンライズ
キャスト: 石井マーク、嶋村侑、寿美菜子、佐藤拓也、福井裕佳梨、逢坂良太
(C) 創通・サンライズ

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