【サンライズフェスティバル2019特集】制作中「死ぬかも」と意識した「紋章」最終話、その理由とは⁉ まだまだ続く「星界」ワールドに期待高まる「星界シリーズ」トークステージレポート!

2019年10月30日 17:000
【サンライズフェスティバル2019特集】制作中「死ぬかも」と意識した「紋章」最終話、その理由とは⁉ まだまだ続く「星界」ワールドに期待高まる「星界シリーズ」トークステージレポート!

数多くのアニメーション作品を製作してきたサンライズの作品を、映画館で連日上映する毎年恒例のイベント「サンライズフェスティバル2019風月」が、2019年9月13日から2019年9月27日にかけて開催。その中で、「星界の紋章」「星界の戦旗」といった「星界シリーズ」の上映イベントが2019年9月26日、東京・テアトル新宿にて開催された。

「星界シリーズ」は、森岡浩之さんによるSF小説を原作とするアニメシリーズで、1999年にWOWOWで放送された「星界の紋章」を皮切りに、番外編の「星界の断章」、続編の「星界の戦旗」「戦旗II」「戦旗III」と2005年までシリーズが展開。

人類が太陽系外にまで居住範囲を広げた未来を舞台に、「アーヴによる人類帝国」に侵略された政府主席の息子・ジントと、アーヴ皇帝の孫娘・ラフィールのふたりは「人類統合体」との戦争に身を投じる……というストーリー。原作小説は1997年に星雲賞を受賞するなど、非常に高い評価を受けるSFアニメの金字塔だ。

 

2019年12月25日には、これまで発表された映像作品のほか、ドラマCD、ドラマラジオも網羅した「星界 Complete Blu-ray BOX」が発売されるということで、上映&トークステージが実現。記念すべき舞台に、原作者・森岡浩之さん、長岡康史監督、エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール役の清水香里さんが登壇した。

ロビーには歴代番宣ポスターが展示されていた

 

なお、サンライズフェスティバル特集を記念して、来場者特典「星界の紋章」ポスターを抽選で5名様にプレゼント!

詳細は以下のリンク先の記事からご確認いただきたい。

あたたかな拍手に包まれながらステージにあがった3人は、和やかな雰囲気の中で最初の挨拶。

Blu-ray BOX発売ということで今回のステージが実現。さらに発売に先駆けて地上波で特番も放送されるということで(動画も配信中!)、まずは森岡さんが「画面は非常にきれい。20年前のことをいろいろ思い出しながらしゃべりました」。監督は「監督が気持ち悪い以外はOKです」とコメント、「基本的に裏方じゃないですか。とはいえ何か監督らしいことを言わないといけないので、勇気を振り絞って出ましたが後悔しかないですね」と自虐的にコメント。清水さんは「もっと明るいコメントはないんですか!」と苦笑い。

そんな楽屋ムードあふれる中でステージはスタートした。

 

まず驚いたのが、「紋章」最終話の制作裏話である。

最終話は通常放送の倍の尺である40分強という、拡大放送となったのだが、これは「全13話ではストーリーがまとまらないので、1話延長させてください」と監督が嘆願した結果だという。わりとあっさりと制作OKの返事がもらえたのだが、話数が増えたわけではなく、13話の尺が伸びたことで結果的に「1話分のスケジュールで2話分制作する」という、かなりイレギュラーな進行となったそうだ。その結果、制作現場の状況はかなりハードだったそうで、監督曰く初めて「死ぬかも」と思ったという。

 

 

そんな当時の思い出話に花が咲く中、特に盛り上がったのは本作の特徴の一つ「アーヴ語」という、オリジナル言語についてである。本作では、「アーヴによる人類帝国」の民がしゃべる時は、「アーヴ語」での会話が行われ、画面下に日本語の字幕が表示されるという斬新な演出が行われていたが、日本語から「アーヴ語」への翻訳は原作者である森岡さんが自ら行っていたという。

アフレコ現場にも顔を出していた森岡さんは、まず発音をカタカナで書いて、実際の発音はスタジオで毎回声優陣にレクチャーしていたというから驚きだ。当時、清水さんは「この人の頭の中は一体どうなっているんだろう。なんで言葉が作れるんだろう」と不思議に思っていたという。

森岡浩之さん

 

その清水さんは、シリーズ2作目にあたる「星界の戦旗」から参加。当時はまだ高校生で、声優デビュー間もない時期だったそうで、芸能活動と学業の両立が大変だったと振り返る。

今回、「星界 Complete Blu-ray BOX」が発売されるにあたり、改めて作品を観直したところ自分の演技について「自分が思っていたエクリュアの声と違っていて、女子高校生ならではの声だった」と感じたそうだ。また「声優を初めて1年目くらいだったので、基礎ができてなかったし、SF知識もないので必死でした。エクリュアは淡々としているキャラだから、周りに引っ張られてはいけない。私はクールな人って意識して演じていました。でも今聴くと、もう少し周りを意識しろと言いたい(苦笑)。あの芝居は、15~16歳当時の私がクールな大人を演じたからこそ出たもの」と懐かしそうに語った。

 

清水香里さん

 

「星界 Complete Blu-ray BOX」の「A-on STORE(バンダイナムコアーツ公式ショップ)」法人特典である新録ドラマCD「『星界の断章 離合』~ラクファカール陥落の日~」では、エクリュアの母親役で出演している清水さん。今回の出演については、「エクリュア役でなくて、正直言ってホッとしましたし、すごくやりやすかったです。声は寄せることはできるけど、やっぱり当時とは違うじゃないですか。逆に初めて『星界』の世界に入れたような気がしました。エクリュアはあまり長いセリフがなかったので、当時、現場で見ていた先輩たちのようにかっこい役ができて、嬉しかったです」とコメント。

 

そんな清水さんの言葉に、長岡監督は「最初のナチュラルな演技も、オーディションで気に入ったところでもありましたよ」「絵も同じで、もう同じ絵は描けません」とフォローしつつ、「『星界』は技術の移り変わりとともに作られてきた」と回顧。最初の「紋章」の時はセル画をフィルム撮影していたが、そのうちハイビジョン放送へと移行したり、デジタルで制作されるようになったり、画面サイズもビスタサイズになったりと、めまぐるしく映像環境がかわる2000年代初頭の作品ならではのエピソードが語られた。

 

長岡康史監督

 

トークステージのラストには、監督より「(Blu-ray BOXは)現状シリーズ最高峰の画質で楽しんでいただけるので、イベントで見て、気に入ったら買っていただけると。そしたらもしかしたら『戦旗III』の続きができるかもしれないという気がしないでもない」と嬉しい言葉が飛び出した。

現在、2度目のコミカライズも展開しているということで、まだまだ終わらない「星界」ワールド。今回の反響次第では、新たな映像化もあるかも……?と期待を抱かせつつ、イベントは上映会へと移行した。

  

イベント後インタビュー!

──本日の感想をお願いいたします。

 

監督 このひと月くらいいろいろとイベントがあったので、話すネタがないかなと思ったけど、話してみたらけっこうしゃべれて面白かったです。こういう機会をいっぱい設けてくれるのは正直嬉しいですね。今日は笑いもとれたし、宣伝もできたので監督としての務めは果たせたかなと(笑)。お客さんに支えられて仕事ができているのだな、と実感できるいい機会でした。

 

清水 役者として20年近く前の作品で表に立たせていただけるのは幸せ以外のなにものでもないですね。今回、「星界」シリーズを観返させていただいたのですが、昔出演した作品を全部一気に観る機会もそうないですし、そこで新しく気づけたことや見つけたことがあったので、本当に今回は素敵な機会をいただきました。そして年を取ったなと、年月を実感することができました(笑)。今回はHDリマスターされた美しい映像になっているので、今まで触れたことのない方が見るという機会になればいいなと思います。本当に素敵な夜でした。

 

森岡 サンフェスというイベント自体を存じ上げなく、21時から開演ということでお客さんも来てくれるのかなと思ったら、けっこう足を運いでいただいて非常にありがたいと思いました。20年前の作品にもかかわらず新しい商品展開があって、本当にありがたいですね。それを今夜は確認させていただいて、感謝しております。

 

──ファンの皆さんにコメントをお願いいたします。

 

監督 今回のBlu-ray BOXをはじめ、ちょいちょい人目に触れる機会をいただけたり、20年楽しんでもらえてこういうチャンスをもらえたりしてうれしいですね。ファンの皆さんには感謝ありませn。これからも何かあればよろしくお願いいたします。

 

清水 このタイミングを機に、またアニメの続きができたらいいなと思います。エクリュアっぽい声はまだ出せるので、またそういう機会につながればと思います!

 

森岡 私も、ファンの皆さんに感謝しかありませn。とりあえず原作は、ひとまずケリはつけたいとは思うんですがまだ続きますし、もしラフィールの話が終わったとしても「星界」の世界の話はのんびり書いていきたいと思いますので、小説もコミカライズもお付き合いいただけますと。アニメの方はどうなるか全くわからないんですが、「戦旗IV」「V」はド派手な戦闘シーンが用意されています。もしかすると一番アニメ映えするんじゃないかとひそかに思っていますので、実現するといいなと思っています。何もお約束はできないんですが、末永くお付き合いくださると幸いです。

 

──ありがとうございました!

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