【プレイ動画あり】気になる64人対戦も!「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア」のオープンベータテストのプレイレポートをお届け

2019年10月01日 18:120

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日本時間の2019年9月20日から24日にかけ、PS4『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』(以下、CoD:MW)の、マルチプレイを軸にした第2回オープンベータテストが実施。第1回とは違い、こちらはXbox One、PC版を交えた、クロスプレイ(異なる機種間によるオンライン上の対戦・協力プレイ)テストも含んでいる。今回のテストのプレイレポートをお届けする。

目次
豊富な銃カスタマイズ
グラウンドウォーを始め新モード満載のマルチプレイ
クロスプレイを体験して

豊富な銃カスタマイズ



 本作の大きな要素のひとつが、銃のカスタマイズが可能なシステム「ガンスミス」だ。カスタマイズ自体は「CoD」シリーズではおなじみだが、今回は自由度が群を抜いて高い。銃身や照準用のサイト、銃床(肩に当てる部分)、グリップや弾倉などを付け替えることができるのだ。各部位のパーツのバリエーションも充実している。同じ銃身というカテゴリーでも、種類によっては構えるまでの速度が上がる代わりに弾速が下がったり、移動速度を犠牲に発砲した際の反動を軽減したりするなど、さまざま。ひとつの銃をとっても、プレイヤーの好みによって性能も見た目も細かく変わるというわけだ。
本作に登場するアサルトライフル、M4A1を例に挙げてみよう。以下の画像は、初期状態のもの。



武器にはレベルが存在し、マルチプレイで使用した銃は徐々に経験値が蓄積。一定に達すると上昇する。レベルに応じて、装着可能なパーツも増えていく。M4A1がレベル30になると......。



こうなる。
このガンスミスが曲者で、銃好きは延々と組んでいられる。長距離での射撃に自信がないから反動を抑えるのか、接近戦を想定してエイム、移動速度を強化するのか、あるいは実用性を度外視して見た目を追求するのか、すべてはプレイヤー次第だ。ただし、すべての銃は共通して、パーツを最大5つまでしか付けられないので、どこかで妥協しなくてはならない。その取捨選択もまた、悩ましいが楽しい。私はアサルトライフルやスナイパーライフルのような、いわゆる「長物」が好きなので、いったいどうやって全長を伸ばしつつ自分の求める理想を実現したものか、あれこれ考えた。




ちなみに、マルチプレイでは自分を倒したプレイヤーの銃のカスタマイズ構成をコピーすることができるため、製品版が発売された暁には、有名プレイヤーが使う銃が話題になりそうだ。


グラウンドウォーを始め新モード満載のマルチプレイ



『CoD:MW』のマルチプレイには、新しいモードが多数搭載。2対2による「ガンファイト」や、暗視装置を使った「夜戦」、体力やレーダーといった画面に表示される情報すべてを排した「リアリズム」など、さまざまだ。なかでも私にとって印象深かった、「サイバーアタック」と「グラウンドウォー」を取り上げたい。


爆発物で目標を破壊するサイバーアタック



サイバーアタックは、爆弾を使って目標を破壊するチームと、目標を防衛するチームにわかれて戦うモード。共通の目標物を巡って争う、いわゆる「オブジェクト」系ルールだ。ラウンド制になっており、先に5回勝った側が勝利する。



「サーチ&デストロイ」のような復活なしの緊迫したモードと思いがちだが、サイバーアタックでは味方が倒されても蘇生できる。これが肝で、倒した相手を餌に、助けに来たプレイヤーを誘き寄せることも。逆を言えば、自分ひとりになっても、仲間を蘇生できれば挽回のチャンスがあるということだ。




6対6ということもあって、激しい銃撃戦はあまり起こらない。射撃の腕よりは、銃声や足音などから敵の位置をいかに予測できるかが重要になる。撃てば敵側の画面上の“コンパス”に自身のいる方角が表示される(銃に“サプレッサー”系をつければ防止可能)ため、下手に動けない。接敵しても確実に倒せるまで待つか、あるいはしかけるのかといった駆け引きも楽しめる。また、やられてしまったプレイヤーは、蘇生されるか、つぎの試合が始まるまで、生存している味方のプレイを観戦できる。そのあいだに仲間の立ち回りを研究することも可能だ。


爆弾や目標物を巡った頭脳戦と、蘇生できるという遊びやすさが噛み合い、緊張感もちょうどいい。何度か遊んだが、試合時間は平均10~20分ほどだった。以下に筆者が遊んだ模様を動画として載せているので、実際の空気を、間接的にでも感じてもらえるとうれしい。



32対32による大規模戦闘、グラウンドウォー



サイバーアタックと対極の存在とも言えるのが、グラウンドウォーだ。参加人数は、サイバーアタックの約5倍となる、64人。陣取り合戦であるドミネーションを、これ以上ないくらいに大きくさせたモードと言える。A、B、C、D、Eの各拠点を占拠、維持することでポイントが入り、さきに200に到達したチームが勝利する。



敵の位置を知るため、音を聞くことが本作の重要なテクニックなのだが、63人の足音など聞き分けようもないので早々に諦めた。あちこちで銃撃戦がくり広げられ、装甲車が砲撃し、上空には“キルストリーク(死なずに敵を連続で倒していくと得られる報酬。戦闘機や攻撃ヘリなど、さまざまな種類がある)が飛び交う。戦場である。少数でチームを組み、個人の力量が重視された「CoD」の従来のモードとはひと味違う、お祭り騒ぎ感が非常に強い。




チーム全体でどう動くかが重要になるので、射撃の腕前に自信がなくても、拠点を奪ったり、仲間を援護したりすることで、勝利に貢献できる。リスポーンまでの時間も早いため、前線にすぐ戻れるのもうれしい。「CoD」が持つスピード感と、グラウンドウォーのお祭り感が合わさり、大規模な戦闘でありながらゲーム展開も早い。20分近い試合時間があっという間に思えるほどに濃密だった。サイバーアタックと同様、以下に筆者のプレイ動画を掲載するので、ぜひ見てみてほしい。



いっぽうで気になったのは、先ほど述べたキルストリーク。大人数で戦っているからか、出てくる頻度が多く、とくにUAV(一定時間、ミニマップに敵の位置を表示する)は常時出現していると言ってもいいレベルだった。前作「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」では、ストリーク系の報酬を、連続キル数ではなく獲得したスコアの量に応じて入手できる「スコアストリーク」を採用していた(「モダン・ウォーフェア」を冠する「CoD」作品は、キルストリーク制が主流)。スコアは、ルールに則った行動を取るほど取得しやすいようになっているため、結果、多くのプレイヤーが試合の勝敗に積極的に関与するようになった。



そのスコア制をキル制にしたためか、全体的にプレイヤーが「待っている」ように感じた。グラウンドウォーは拠点の奪い合いなので、近づけば撃ち合いに巻き込まれ、連続キル数が止まりかねない。強力なキルストリークを手に入れようとすれば、自然と立ち回りが慎重になり、やがて動かなくなる。スコアストリークは、そういった膠着状態を打破し、銃撃が苦手な人でも活躍しやすいという効果もあった。個人的には、スコア制が復活してほしいが......。



クロスプレイを体験して


今回のベータテストではクロスプレイが実施されたわけだが、事前に公式から告知されていなければ、おそらく気づかなかっただろう。ラグがない。少なくとも、同じロビーにいるプレイヤーが、どこの国で、どの機種で遊んでいるのか気にならないくらいには。期間中はPC版をダウンロードしていた友だちとパーティーを組んでいたが、終始通信系の障害もなく、その滑らかさには互いに驚いた。


ただ、グラウンドウォーは例外だった。64人対戦は「CoD」シリーズ初の試みだし、あらかじめ予想はしていたが、ラグがあるとやはり撃ち合いは厳しい。私のプレイ環境はPS4 Pro+光回線(有線接続)だが、本稿で掲載している動画の通り、時折カクついていた。とはいえ、発売まで残り1か月あるので、きっと改善されるだろう。

「CoD」を世界的タイトルに押し上げた立役者『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』、そのリブートという構想のもとに制作中の『CoD:MW』。新たなモードだけでなく、戦場のリアリティを追求し、銃声やプレイヤーの挙動を徹底的に作り込むなど、多くの試みが見られる。今回のベータテストで触れられた要素は、製品版に実装されているものの一部に過ぎない。発売まで約1か月。新たな“現代戦”の全容を確かめるのが、今から楽しみだ。

(文・夏無内好)

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