【インタビュー】新しいクリエーターとのコラボが、内田真礼の現在地を示す! 2ndミニアルバム「you are here」が完成!!

2019年10月06日 12:300

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「Seasons Come, Seasons Go」のMVで、初めてMAAYA BANDと共演しました


── 5曲目の「あの人に会いたい」も、まさに曽我部恵一さん、サニーデイ・サービスという感じの曲でした。

内田 デモの段階で歌合わせをしたときに、私はサニーデイが大好きなので、サニーデイに寄せた歌い方をしてみたんです。それをお送りしたら、「内田さんらしく歌っていただいて大丈夫です。なんならメロディも変えていただいてもいいです」とものすごく懐の深いことを言っていただいて。本番のレコーディングでは、曽我部さんがギターを持ってスタジオに来てくださったんです。曽我部さんのギターに合わせてボーカルのキーチェックをするという、「この幸せな時間はなんなんだ!」という瞬間があって。ずっとライブを見に行っていた方の隣で歌うという、ご褒美みたいな仕事があっていいのかなと(笑)。

── 好きだからこそ、歌い方を寄せたくなってしまうというのはわかります。

内田 そこを「自由に歌っていいよ」とおっしゃっていただいたこともあって、今までの私の曲にはない余白のある、ゆったりした曲だったので、どう歌おうかな? と、たくさん考えながら歌った曲でした。

── ゆったりと、心地よいグルーヴがある曲ですよね。

内田 いいですよねー、そこが。「内田真礼の曲ってこうだよね」というイメージが自分の中にもあるのですが、そこからは少し外れていて、でも、こういう世界もありだなと思えましたし、歌を歌う楽しさをすごく感じました。

── 曽我部さんは、歌詞も独特なんですよね。言葉にも余白があって。

内田 全部を言葉で伝えようとはしていない歌詞ですよね。言葉になっていない気持ちを感じて、ハッとさせられる曲です。何度も繰り返していますが、私は曽我部さんの世界が大好きなので、この曲は歌っていても聴いていても幸せです。


── そしてラストが、麻枝准さんの作詞・作曲による「Seasons Come, Seasons Go」です。

内田 先ほども言った通り、麻枝さんとは「Charlotte」での出会いでしたが、あの頃は麻枝さんの曲を何曲歌っても、歌いこなせた実感がなくて。しかもリリースイベントで、私の歌い方がまずかったせいで3曲歌ったところで声が出なくなってしまったことがあったんです。その後、How-Low-Helloの曲を歌う機会もなく、麻枝さんの曲をもう一度歌いたいなとずっと思っていたんですよね。だから今回は想いがすごく詰まっていたんですけど、「Seasons Come, Seasons Go」をいただいたら、やっぱり難しい! と思いました(笑)。

── 「Charlotte」時代の苦労が甦ったというか(笑)。

内田 そうなんです、「何回聴いても、なぜこの音につながるのかわからなくて、悩んだやつだ!」と。

── トリッキーでありつつキャッチーなのが、「Seasons Come, Seasons Go」ですよね。歌詞の印象はいかがでしたか?

内田 人の心の奥底まで、触れてくるような歌詞でした。麻枝さんの歌詞はいつも、心の脆さとか、社会に対する思いとか、人間とは何かという哲学的な問いまで感じられるもので、「Seasons Come, Seasons Go」も聴いてくれる人の心に刺さるのではないかなと思います。これから大人になる人にも、大人になって随分時間が経ってしまった人にも寄り添っている曲です。

── 僕はすごくやさしい曲だなと思いました。

内田 はい、やさしいです。今ここにいることが、あなたにとって正解なんだよと言ってくれているんですよね。私の心にも響きましたし、とても深い内容なので、ボーカルは素直に歌詞を伝えることに徹しようと思いました。しかもこの曲の演奏は、MAAYA BANDなんです。メンバーが気持ちをぶつけた演奏になっていて、ものすごくかっこいいので、サウンドにも注目していただきたいです。

── 「Seasons Come, Seasons Go」はミュージックビデオ(MV)も撮影されていて、MAAYA BANDが出演していますね。

内田 MAAYA BANDと一緒にMVを撮るのは、今回が初めてでした。バンドと一緒なのでクールで大人っぽい映像になったと思います。メンバーが映っているカットも多いので、いつもとは違った仕上がりになっています。MAAYA BANDのかっこよさというのは私にとっての誇りで、「みんな、超かっこいいでしょ!」と言いたくなるMVです。


── そんなMAAYA BANDと一緒に回るZeppツアーが、11月9日から始まります。最後にツアーに向けての抱負をお願いします。

内田 今回は5公演あるということで、去年と比較して、1回でも多く歌えることがうれしいです。初のライブハウスツアーということで、いろいろな演出を盛り込んだホールでのライブとは違う、私とバンドの姿だけを見てもらえるようなシンプルなセットになると思うので、よりお客さんと音楽を共有できるライブにしたいですね。

── バンドのライブという雰囲気に近くなるという。

内田 そうですね。そういうのをずっとやってみたかったんです。これもひとつの挑戦であり、バンドとの結束力をより高めていきたいですね。今回のミニアルバムもZeppツアーを意識して作っていますし、今年得たものをすべて、ツアーにぶつけたいなと。絶対にいいツアーになるのは間違いないですし、とにかく音楽を楽しみたいと思っているので、よろしくお願いします!



内田真礼プロフィール


12月27日生まれ、東京都出身。
2010年に声優としてデビュー。2014年4月に1stシングル「創傷イノセンス」で、アーティスト・デビューを果たす。現在まで、2枚のフルアルバム、9枚のシングルをリリース。ミニアルバムは、2017年1月11日発売の「Drive-in Theater」以来で、今回が2枚目となる。11月からは、自身初のライブハウスツアー、UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019 「we are here」がスタートする。


CDデータ

■2ndミニアルバム「you are here」

BD付・初回限定盤 3,800円(税別)

レーベル:ポニーキャニオン/2019年10月2日発売


DVD付・初回限定盤 3,200円(税別)

レーベル:ポニーキャニオン/2019年10月2日発売


通常盤 2,500円(税別)

レーベル:ポニーキャニオン/2019年10月2日発売


〈収録曲〉
01.波乗りキャリーオン
02.共鳴レゾンデートル
03.Girl is fun
04.キミ行きEXPRESS
05.あの人に会いたい
06.Seasons Come, Seasons Go

〈BD・DVD収録内容〉
「Seasons Come, Seasons Go」Music Videoほか


インフォメーション


●UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019 「we are here」

11月9日(土) Zepp Nagoya
11月10日(日) Zepp Osaka Bayside
11月24日(日) Zepp fukuoka
12月8日(日) Zepp Tokyo
12月14日(土) Zepp Sapporo

※詳しくはオフィシャルサイトまで


(取材・文/鈴木隆詩)

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