「富野監督はかわいい人!」出渕裕と藤津亮太が語る「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の魅力&4DX版「逆シャア」レポート!

2019年09月17日 20:240
「富野監督はかわいい人!」出渕裕と藤津亮太が語る「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の魅力&4DX版「逆シャア」レポート!

最新の上映システム「4DX」「ULTIRA」「DOLBY CINEMA™」にて、既定概念にとらわれないさまざまな形式で、これまでの「機動戦士ガンダム」シリーズ劇場作品を中心に全国の劇場で上映する「ガンダム映像新体験TOUR」が2019年9月13日よりスタートした。

現在上映されている作品は、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」と「機動戦士ガンダムNT」。この2本を皮切りに、2020年まで企画が展開する予定だ。

通常の上映形式では体験できない新たなガンダム体験をするべく、30年来のガンダムフリーク・編集Aが4DX版「逆シャア」を体験! その見どころをお伝えしたい。

 

君は生き残れるか!?4DX「逆シャア」体験レポ

まず「4DX」とは何ぞや、というところから解説しよう。

「ガンダム映像新体験TOUR」公式サイトの開設から引用すると、

 

「映画のシーンと連動して、前後&上下左右に動くモーション・シート(座席)や、シーンに合わせて降る<雨>、吹きつける<水>や<風>、<フラッシュ>など合計20種類の特殊効果が、シアター全体で次々と発生します。

「自分」が映画の主人公になったような感覚を味わうことができる、<映画を観る>から<体感する>へと転換させる体感型アトラクション・シアター。」

 

とのこと。

つまりスクリーン内でキャラクターが体験している状況を、疑似体験できるシステムなのだ。

というわけで、さっそく劇場に入り、着席。まず感じたことが「4DX用のシートって、まるでリニアシートみたい……!」ってこと(リニアシートとは、「逆シャア」に出てくるモビルスーツの操縦席のこと)。両手のひじかけが、モビルスーツを操縦するアームレイカーみたいだし、上体から頭部までをすっぽり覆うシートが、まるでνガンダムの座席みたい! 早くもテンションが上がる。

 

そしていざ本編が始まると、物語は隕石・フィフスルナをめぐるロンド・ベル隊VSネオジオン軍の戦闘からスタート。アムロが操縦するリ・ガズィが高速で動き回ると、座席もグワングワンと動き回り、敵の弾幕をすり抜ければ前から後ろから噴出する突風が頬をかすめる。

「こ、これがニュータイプの戦闘なのか!」

そう、4DX版「逆シャア」は「アムロが体験する戦闘を疑似体験できる」のである!

 

すでにご存じの方も多いかと思うが、「逆シャア」は上映時間の半分くらいが戦闘シーンという、アクション山盛り映画である。特に中盤以降は、核ミサイルが飛ぶわ、高速でファンネルがドッグファイトを繰り広げるわ、νガンダムとサザビーがプロレスを繰り広げるわと、アクション描写のバーゲンセール状態。そんなわけで、ストーリーが進めば進むほど、4DXシートも本気を出してくる。

核ミサイルが爆発すれば熱風が全身に襲いかかり、アクシズの核ノズルが火を噴けば猛烈な突風が吹き荒れる。ファンネルが超高速で飛び回れば、座席も上へ下へと大きく動く。ジェガンの腹部をビームサーベルが貫くと、背中からいきなりボコッと押される。

 

 

そして物語が佳境に突入すると、本作屈指の名場面。地球に墜落するアクシズを、連邦軍、ネオジオン軍のモビルスーツが一緒になって押し戻そうとするシーンが展開。

摩擦熱と衝撃に耐えつつ、スラスターをフル稼働させるモビルスーツ群の姿が描かれる中、観客にも熱風が吹き、シートはガクンガクンと激しく揺れ、フラッシュが激しく明滅し劇場を照らす。スクリーンでは、アムロが座席からずり落ちているが、こちらも足を踏ん張ってないとずり落ちてしまいそう!

「こりゃニュータイプでも生き残れないわけだ……」

と第2次ネオ・ジオン抗争の激しさを実感しながら、映画は終了。いつも以上に、エンディングテーマの「BEYOND THE TIME」が沁みるのは、地球の命運をかけた戦いを生き延びたブライト艦長の気持ちにシンクロしたからこその余韻に違いない。

 

数えきれないほど、何度も「逆シャア」を見直してきた筆者だが、今回の4DX版は今までにない全く新しい「逆シャア」体験だったように思える。これまではストーリーやテーマ、演出といった部分をじっくりと鑑賞していたイメージだが、4DX版はひと言で言うと「考えるな、感じろ!」を地で行っている。アムロとシンクロし、モビルスーツ戦を体験する行為は問答無用でエキサイティングで面白い!

そうだ。ガンダムって最高にかっこよくて面白いロボットアニメでエンタメ作品だったんだ、という、当たり前のことを思い出させてくれたような気がする。鑑賞時を思い出しつつ記事を書いているのだが、今もお尻がフワフワと宙に浮いているようだ。終わってみれば、あの怒涛の2時間は忘れられない思い出になっていた。

……4DX、楽しいじゃないか!

今度は4DX版「NT」に挑戦してみよう……と画策中の記者Aであった。

 

富野監督のかわいいエピソードも飛び出した舞台挨拶レポ

9月16日には、4DX版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」公開を記念して、出渕 裕さん(モビルスーツデザイン)、藤津亮太さん(アニメ評論家)による舞台挨拶が、本編上映後に行われた。

 

 

「今回の『逆襲のシャア』が一番面白かった」と語る藤津さんは、4DX版「逆シャア」について、「ここまでコクピット的な映画はないから、(本作は4DXに)向いているのでは?」とコメント。また、「冒頭の戦闘で、アムロの動きがゆっくりになるシーンでシートがズンズンと揺れるところが、演出めいていて面白かった」と4DXならではの仕掛けを評価した。

 

藤津亮太さん

 

また、出渕さんは「逆シャア」について公開当時は「よくわからない」「最初の印象は最悪」という感想を抱いていたそうだが、何度も見直すと新しい発見や面白さがわかってくるするめのような作品と評価。当初、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明さんも否定的な感想を述べていたそうだが、見直すことで「最高!」という感想に変化し、今や伝説となっている同人誌作成に至ったという裏話も披露した。

 

そのほか「逆シャア」制作時の、富野由悠季監督の「かわいい」エピソードも披露。生身で宇宙空間にクェスが飛び出すシーンについて、「これ死んじゃいますよね」と意見をしたところ、最初は「NASAでも口と耳を押さえて飛び出したら大丈夫って言われるのよ! お前は何もわかってない!」と言われたそうだが、その日の帰り際「さっきの、そんなに気になる?」と改めて尋ねられたそうだ。そこで出渕さんは「はい」と答えたところ、「……いじわる」の言葉とともにスライドしつつ扉の向こうに消えていったという。その時に、出渕さんは「この人、かわいいな」と再確認したというエピソードを語り、会場を盛り上げた。

 

出渕裕さん


その後、シャアとアムロは終戦後どうなったのか?などの話題で盛り上がり、舞台挨拶は終了。

当時の現場を知る出渕さんによるレアなエピソードと、アニメ評論家・藤津さんならではの含蓄に満ちたトークを堪能できる、濃密な30分であった。

 

なお4DX版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」「機動戦士ガンダムNT」は、9月26日まで上映。上映館については、ユナイテッドシネマ公式サイトにてチェックのこと。また、「ガンダム映像新体験TOUR」のラインアップについては、「ガンダム映像新体験TOUR」公式サイトにて、それぞれご確認いただきたい。

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劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

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上映開始日: 1988年3月12日   制作会社: サンライズ
キャスト: 古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、榊原良子、白石冬美、川村万梨阿、弥生みつき、佐々木望、山寺宏一、伊倉一恵、安達忍、潘恵子
(C) 創通・サンライズ

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