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「ダンまち」のアフレコ現場は、親戚の人たちが集まったようなアットホーム感
── ところで、春姫を気にかけつつも表面的には憎まれ口を言い続けてきたアイシャには、どういう印象を持たれましたか? 千菅 印象としては、春姫のことがかわいかったんだろうなって。春姫とアイシャさんの組み合わせが絶妙だなぁ!って。春姫って人よりも鈍感で、アイシャさんは人よりもわかりにくいみたいな(笑)。そういう2人が、ちゃんと心の中で相手を尊重しあっていたというのが、この後の話数でうっすらと見え隠れするんですけど。……そうですねぇ……そうなんですよねぇ(自分で納得して、しみじみ)。アイシャさんは本当に強くてカッコよくて。渡辺明乃さんの声と相まって。そういうところは、春姫から見てのお姉ちゃんというか母親みたいな眼差しを持ってくれてたんだって思うと、女性として魅力あふれる人だなって思います。
── アイシャや命との、魅力の違いみたいなところはどうです? 千菅 命はやっぱり少女属性だと、私は思うんです。乙女っぽいというか。だから春姫とは「友だち」なんだなぁって感じます。アイシャは今言ったように、姉とか母みたいな位置かなって……。そういう「年上の大人」っていう感じです。命は強くて正義感があって、乙女心もあってかわいらしくってみたいな。そういう違う魅力を持ったキャラですね。
── 千菅さんから見て、全体的なところでの春姫のかわいさというのは? 耳とかしっぽとかではなく(笑)。 千菅 内面的に、ですね(笑)。助けられてという感じではあるんですけど、そこはかとない母性があるところ。最初にベルくんも「春姫さ~ん」って泣きついてきて、春姫がヨシヨシみたいなところがありましたけど、持って生まれた母性みたいなのが、ステキというか魅力だなと思います。それと、少女らしさを穢さずにずっと自分の中に持ち続けているところが、私がステキだなと思う部分です。そこが少年としてのベルくんの心と共鳴して、英雄譚談義で盛り上がったんだろうなって思うんです。そういう少女の心すごく持っているところがかわいらしくてステキです。
── 千菅さんから見ての、ベルのカッコよさは? 千菅 今も少し言いましたけど、まっすぐなところが一番カッコよいと思います。とにかく「みんなに対してまっすぐ」というのが、これまでのシリーズでの活躍を見ていても、結局はベルくんのまっすぐさに感動しちゃうんですよね!(しみじみ)。
── それが真摯すぎるがゆえに、結果「たらし」みたいに見えてしまうんですよね(笑)。 千菅 そうなんですよ! そりゃ、ああいう風に接してもらったら女性はみんな好きになっちゃいますよね。やっぱり、そこには「自分を助けてくれた」というのもあるし、人としてのリスペクトもあって。ああいう風に生きられる生き様自体が、人として尊敬されて好かれるんだろうなって思います。
── 「ダンまち」の面白さというのは? 千菅 勇気をもらえるストーリーだなって、しみじみ感じています。気持ちよく、明るい気持ちで見られる作品だなって思います。
── 千菅さんは、第2期でいわば途中参加みたいな形ではあったと思うのですが、すぐにみなさんとはうちとけられたんですか? 千菅 はい。みなさんで「いやすい空気」を作ってくださっているような感じがして。みんなで盛り上がってというよりも、みなさん自然体なんですよ。キャスト同士で話をしていると、なんだか親戚の集まりみたいな感じになるんです。仕事場なんですけど、会話の雰囲気が親戚同士っぽいなぁって私は思っていて(笑)。
── 盆暮れに、親戚一同が集まったような空気感と? 千菅 そうですそうです! だから、ひとつの話題にみんなで盛り上がっている感じじゃなくてもよくて。気心知れた親戚同士が、ポツポツとそれぞれ違う会話を和気あいあいとしているみたいな(笑)。そういう安心感ある現場だなぁって。大森藤ノ先生が差し入れてくださるお菓子を、みんなで食べて盛り上がったりとか(笑)。でも私がこの現場にいられたのは、第6話から12話までと短かったので、またさらに続きがあったらうれしいなって思うんですけど。もっと、春姫の日常も見てみたいです。
── 春姫のお話も、いよいよクライマックスですね。 千菅 第9話の最後は、「殺生石」が砕け散って時が止まったようにみんなが「!?」となって、まさにどうなっちゃうの!?っていうところで終わりました。春姫はちゃんと救われるのか? それとここまで、具体的には全然明かされて来なかった、彼女が秘めてる力はどんなものなのか? そこに注目です。春姫の力のビジュアルは、かなりインパクトがあります。それにからんで、春姫がイシュタルになぜ囲われていたのかという謎も明らかになります! 第6話から続いてきたお話の、壮大なクライマックスが第10話になりますので、ぜひ見ていただきたいです。
(取材・文/ぽろり春草)
(C) 大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち2製作委員会