【インタビュー】心から音楽を楽しみたい！　西沢幸奏がEXiNA（イグジーナ）として再始動！

2019年08月20日 12:000

インタビュー

アーティストインタビュー

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私たちがどれだけ本気で音楽をやっているか、ぜひ見に来てほしい

── 「BERSERK」も、それに負けず強い曲でした。

EXiNA　デジタルサウンドとバンドサウンドというEXiNAの2つの表情のうち、バンドサウンドに比重を置いて作った激しい曲で、歌詞はタイトル通り、北欧神話のベルセルクがモチーフとなっています。ここまで激しい曲を女の子が歌うということは、今まであまりなかったと思うんです。しかもラップが入っていて、ラップとシャウトの融合という面白い曲になりました。

── 「XiX」の収録曲は、迫力のあるシャウトを聴ける曲が多いのですが、これも西沢幸奏時代にはなかったものですよね？

EXiNA　音源的にはそうかもしれないですけど、ライブでかなり培われていったスタイルです。最初は、MCで「お前らー！」とか「かかってこいよ！」とか叫んでいたんですけど（笑）、それがいつの間にか曲の中にも入り込んでいって、ボーカルスタイルが変わっていったんです。特に去年（2018年）はライブ本数が多かったので、ボーカルの進化がめまぐるしくて、そんな中でEXiNAとしてのかっこよさを追求していった結果、今のスタイルができあがりました。

── 一朝一夕で身についたスタイルではないということですね。最後に残ったのが「NEON」。こちらは「BERSERK」とは逆に、デジタル寄りの曲になっています。

EXiNA　シンセ面に力を入れてみようというところから始めましたが、でき上がってみたら、それに留まらない、すごい曲になったなと思います（笑）。いろいろな方に感想を聞くと、「この曲はダンスミュージックだよね」とか「純粋な歌ものだよね」とか、「ラップが印象的だよね」と、人によって意見がまちまちなんです。ファンのみなさんの反応も、一番気になる曲ですね。

── 「Neon Lights」という歌詞がありますが、個人的には、きらびやかでノリのいいダンスミュージックという印象でした。

EXiNA　私のこの曲のイメージは、香港の夜の風景なんです。キラキラした中に危うさや儚さが潜んでいて。歌詞は、そんなネオンの光を擬人化して書いてみようと思いました。ネオンって、同じライトがたくさん集まった光で、いつ消えてしまうかわからないようなものじゃないですか。自分がもしネオンだったら、私はここにいると示していくのは、すごく大変なことだろうなと。そして、その大変さというのは、今の社会に生きる私たちに通じるんじゃないかと思ったんです。

── ボーカルの印象も、ほかの曲とはちょっと違っていました。

EXiNA　「NEON」では、ほかの曲にはないアプローチをたくさんしています。一番の特徴としては、声の圧を出しすぎないということですね。抑えたボーカルならではのよさを、この曲のレコーディングで改めて気づきました。

── 声を抑えることによって伝わってくる感情というものが、あると思います。

EXiNA　私たちは現場でよく「エモい」という言葉を使うんですけど、この曲のレコーディングでは、その言葉がいつも以上に飛び交っていました。歌い上げるのではなく、声を出し切らないところに、「エモさ」は潜んでいると言ったスタッフさんもいたんですけど、実際に歌ってみて、私も納得できました。あやふやな、感情のひだみたいなものを「NEON」のボーカルでは表現できたと思います。

── インストを含めて全7曲、激しさと可能性に満ちた、すごいミニアルバムが誕生したと思いました。アルバムタイトルの「XiX」には、どのような意味があるんですか？

EXiNA　「X」も「i」もEXiNAの中に入っている文字で、その2つによって構成されたタイトルです。「X」は未知なるもの、「i」は自分自身を指していて、未知なるものに挟まれた私という意味ですね。それから、「XiX」をローマ数字として見ると「19」になって、2019年にスタートするぞという意味も込めました。EXiNAというアーティストネームもそうなんですけど、最初から緻密に計算したというわけではなく、楽曲制作の中でみんなといろいろな話をしていって、徐々にEXiNAというプロジェクトが明確になっていきました。

── ミニアルバム「XiX」のリリース直後、8月25日に、東京・新宿　MARZで1stライブ「EXiNA SHOW CASE LiVE 2019“XiX”」があります。

EXiNA　EXiNAを見て、「アニメソングから離れてしまったの？」とか「曲が激しすぎてついていけないよ」とか、そういう感想を持った方もいると思うんですけど、そういう方にこそ、来ていただきたいライブです。私たちがどれだけ本気で音楽をやっているか、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思っています。今回は逃してしまっても、今後も精力的にライブをやっていきますので、ぜひ一度、生のEXiNAを見に来てください。

── それ以降の展開で決まっていることはありますか？

EXiNA　「XiX」の収録曲のミュージックビデオ（MV）を今後もいろいろと公開していく予定です。EXiNAは目でも楽しめるプロジェクトにしていきたいので、楽曲やライブの映像化は積極的にやっていこうと思ってます。こちらも、よろしくお願いします。

EXiNAプロフィール

西沢幸奏のソロ・プロジェクト。プロジェクト名の「EXiNA」（イグジーナ）は、XIENA(シエナ)のアナグラムであり、自らを再度組み直す意志の現れだという。

CDデータ

■1stミニアルバム「XiX（エックス・アイ・エックス）」