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ベルの活躍には、ヘスティア同様に「うちの子、すごいだろ」という気持ちに
── 水瀬さんから見ての、ヘスティアのかわいいところと玉に瑕(たまにきず)なところをお聞かせください。 水瀬 え~! かわいいところと玉に瑕なところは、結構一緒かもしれないです(笑)。感情の起伏が激しいところはやっぱりかわいいと思いますし。表情もコロコロ変わって。それで意外と所作とかは男っぽくて……結構、足をガッツリ開いたりとか。ベルくんに対してもアクロバティックにツッコミをしたりとか。人一倍小さいけれど、人一倍大きく動くっていうところが、すごくかわいい部分ですよね。玉に瑕な部分は、行き当たりばったりなところとか(笑)。冷静なときはちゃんと冷静なんですけど、ベルくんの周りにいる女の子については、最後まで話を聞かずに思い込みで行動してしまうところがあるので。その分エネルギッシュなので、そこはよいところなんですけど。でもほかの神たちにも心配をかけてるんじゃないかなぁって。そんなところはかわいさでもあり、玉に瑕なところでもあるかなって思います。
── 水瀬さんから見てのベルは、どういう存在ですか? 水瀬 なんでしょうね……。ベルくんは見ていて、子どもみたいというか弟みたいな気持ちになる少年ですよね。成長していく姿を見る楽しさというか。変わり続ける、変化していくことへの怖れがなくなる気がして。やっぱり変わることや大きな変化は、その人の置かれている状況によって、好む場合と避けたい場合とに分かれると思うんです。でもベルくんは根底にあるものは変わらないのに、強さや出会う人との繋がりが、頑張った分だけグングンと伸びていく少年だと思うんです。だからずっと彼を見守っていたいなと思わせてくれる対象ですね。
── ちょっと保護者というかお姉さん目線で見てる感じですね? 水瀬 はい、お姉さん目線なところもあるかもしれないです。ベルくんが悲劇のヒロインたちを救っていくたびに、私自身がちょっと優越感と言いますか……「うちのベルくんはすごいだろ!」って気持ちになっちゃいますね(笑)。彼自身の努力ももちろんあるんですけど、ヘスティアはベルくんを見出した存在でもあるので。それくらい自分とヘスティアが混ざり合ってしまってるんです。
── 「ダンまち」の面白さやお勧めポイントは? 水瀬 カッコいい戦闘シーンでしょうか。ギャグシーンとのメリハリも効いてますし。必殺技やその詠唱シーンが、パキパキしてるというか。その決めてる感じがめちゃくちゃカッコいいんです。キャラクターたちがそれぞれ得意の守備範囲や攻撃範囲で動いくのも、BGMと相まって見ていてすごくカッコいいなぁって。ダイナミックだし、とっても王道的でストレートで、見ていて気持ちいいですよね。
── ストーリー面ではどうですか? 水瀬 専門用語や神同士の複雑な派閥があったりはするんですけど、根本は「ベルくんが誰かを助けたい」という気持ちを元に動いていくお話だと思っていて。そこには何も難しさを感じないので、台本を読んでいてもお話がすっと入ってきます。どんなに敵が強大でも、「あなたを助けたい!」というベルくんが戦う気持ちには一切のブレはないですよね。
新ヒロインの春姫も、本当に魅力たっぷりな女の子
── 春姫が、いよいよ6話から本格的に登場しますね。 水瀬 6話からの春姫が関わるお話は、「歓楽街編」とみんな呼んでるんです。春姫が属するイシュタル・ファミリアっていう新たなファミリアも登場します。娼婦ばかりの歓楽街のファミリアなので、その団員はみんな女性なんですよ。娼婦という存在が英雄にもたらすものが、春姫にとってはとても大きなポイントになっているのかなと。「娼婦」という言葉には、一瞬驚く部分もあると思うんですけど、それがどんな存在なのかというのも、わかってくると決して何も間違っていなくて。その春姫がベルくんたちにどのように関わってくるのか?が、大きな展開であり見どころです。ぜひ春姫の姿や形、声などからいろいろなものを受け取ってもらいたいです。
── 春姫役の千菅さんの演技はどうですか? 水瀬 もう素敵です! 決してか弱いだけじゃないし、見え隠れする心の揺らぎの繊細さ、自分の意志がある中でのとっさの判断や春姫の選ぶ選択への迷いや躊躇が、ベルくんと出会ってちょっとずつ変わっていく。そのお芝居の変化をすごくていねいに演じていてらっしゃいます。春姫も、またみなさん好きになってしまうと思います。それくらい魅力たっぷりです。
── ヘスティア的には新たなライバル登場みたいな? 水瀬 というかかわいすぎて、割とお手上げ状態ですね(笑)。この作品の女の子は、みんなかなりヒロイン力が高いので、ヘスティアはギャグシーンが多めになるだけでヒロイン力が落ちてしまうんじゃないかな?って心配なんですよ(笑)。
── ギャグ要員じゃないんだぞ、と?(笑)。 水瀬 そうなんですよぉ! だから「ボクだけがベルくんを温かく包めるんだ」っていうアピールを私なりに要所要所でしてるんです。母性で勝つぞって(笑)。帰る場所はヘスティア・ファミリアなんだぞって、知らしめてやろうみたいなのもあったりしますね。後半は、ヘスティアもきっとヒロインとして巻き返してくれると思います(笑)。そんなところにも期待してもらいつつ、春姫編を楽しんでください。
(取材・文/ぽろり春草)
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