※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
鷺巣誌郎さんに、May'nの10年の軌跡を表現した曲を書いていただきました
── 4曲目「stair」もやさしい曲で、今までにない感じがしました。大塚 愛さんの作詞・作曲(アーティスト表記は、aio)ですね。 May'n 女性の強さを感じる曲になりました。この曲だけは私が誰かの背中を押す曲ではなく、自分自身を奮い立たせる曲です。ミディアムできれいなメロディなんですけど、姿勢をただして立っているような感覚があって、歌っているといつも、生きていく決意みたいなものを感じます。
── 5曲目の「サマー・スライダー」は、元気で明るい夏曲です。 May'n とにかく夏曲が欲しかったんです! シェリル・ノーム starring May'nには「ギラギラサマー(^ω^)ノ」がありますが、May'n名義では夏曲がなかったんですね。もともと季節感が強い曲は、1年を通して歌えないので、自分から遠ざけていたというのもありますが、やっぱり夏は開放的になりたいですし(笑)。
── 作詞は只野菜摘さん、作曲編曲は田中秀和さんです。 May'n Wake Up, Girls!(WUG)の曲をたくさん作っていたお2人です。この10年の私にとって、WUGちゃんとの出会いもすごく大きくて、WUGちゃんへの想いも重ねて、お2人に依頼させていただきました。とてもキャッチーな曲で、いつかビーチにあるライブ会場で、水を浴びながら歌ってみたいです(笑)。
── 6曲目「Lifetime with...」は、作詞がMay'nさん、作曲が鷺巣詩郎さんです。ラストを飾る曲として、とてもゴージャズなサウンドになっていますね。 May'n 初めましての方にたくさん参加していただいた中で、最後の曲は10年の軌跡を残したいと思い、鷺巣さんにお願いしました。鷺巣さんは、1stフルアルバム「Styles」をプロデュースしてくださったことから始まり、私の10年をずっと見てきてくださった、音楽のお父さんみたいな方です。
── May'nさんの歌詞には、ありのまま、未来に向かって歩いていこうというテーマを感じました。 May'n 10年間ゆっくり歩いきて、これからも、そうしていこうという気持ちを歌詞にしました。ありのままの私を表現したかったので、難しい言葉は使わないようにして、自分自身にとっては日記であり、部員のみんなに向けては感謝の手紙になるような歌詞にしたいと思いました。私からみんなへのラブレターを受け取っていただければうれしいです。
── サウンド的には、アコースティックギター1本から始まって、最後は壮大になっていきます。 May'n この曲は同じメロディがずっと繰り返されますが、アレンジが変わったり転調したりして、少しずつ印象が変わっていきます。そして後半はオーケストラやコーラスが入って、どんどん豪華になっていきます。オーケストラは鷺巣さんがロンドンで録ってきてくださって、贅沢なサウンドになりました。
── 同じメロディの繰り返しとサウンドの変化が、May'nさんの10年を象徴しているわけですね。 May'n ずっと見てきてくださった鷺巣さんだからこその曲になりました。私は10年を振り返って、自分自身すごく変わったなって思いますが、鷺巣さんは逆に、「May'nはいつまでも変わらないね」とおっしゃってくださいました。変わらない気持ちで音楽に取り組んできたからこそ、変わってきた景色があって未来があるということで、変わらないよさと変わったよさの両方が入った曲を作ってくださいました。
── 正規の収録曲はここまでですが、ボーナストラックとして、「ハートライン May'n ver.-」が収録されています。もともとは、WUGとのコラボによる、Wake Up, May'n!名義の曲ですね。 May'n 最初はミニアルバムに入れる予定はなかったんですけど、WUGちゃんが解散ツアーでこの曲を歌い続けてくれたことを知って、私も今年のツアーで歌ってきました。WUGちゃんとの思い出を噛みしめながら、よりたくさんの方にこの曲を届けたいと思って、ボーナストラックとして収録することにしました。出会いをどんどん広げていこう、これからもよろしくねという歌詞で、これもまた、多くの方の背中を押す曲だと思いました。
── ボーナストラックが加わったことで、より感動的なミニアルバムになったと思います。「YELL!!」のジャケットは、「マクロスF」のキャラクターデザインを手がけた江端里沙さんの描き下ろしで、ここにも10年の軌跡がこめられていますね。 May'n May'nとしての10年は、シェリル・ノームとの出会いから始まったので、江端さんにジャケットイラストを書いていただけたのは、本当にうれしいです。
── 秋からは次のホールツアーが始まります。 May'n シングルとミニアルバムのリリース後、初のツアーとなるので、新曲をたくさんお届けしたいなと思っています。「YELL!!」にはポジティブなナンバーがたくさん収録されているので、ライブが本当に楽しみです。
── 最後に、次の10年はどんなふうにしたいですか? May'n とにかく楽しいことをやっていきたいなと思います。そう言うと単純に聞こえるかもしれませんが、10年前は楽しいことがしたいなんて思ったことがなくて、歌がうまくならきゃとかチャレンジをしなきゃとか、練習しなきゃとか、いつも肩肘張ってがんばっていました。もちろん努力することは大切ですが、今は私の音楽やライブを通して、みんなに笑顔になってもらいたいというのが、一番の願いで。だからこそ、自分自身も音楽を思いっきり楽しんでいきたいなと思います。
May'nプロフィール
1989年10月21日生まれ。愛知県出身。 2005年にしてメジャーデビュー。2008年から、May'nとして活動をスタート。数多くのアニメ主題歌を歌う。 May’nとなって 10 周年を迎 えた 2018 年には、「You」(TV アニメ「魔法使いの嫁」新OP)、「天使よ故郷を聞け/ HOME」(TV アニメ「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」OP/TV アニメ「Phantom in the Twilight」 ED)と、2枚のシングルをリリース。 同年10月に黒澤明没後20年記念作品ミュージカル『生きる』で、ヒロイン役を演じた。2019年前半には、国内22公演、海外2公演による『May'n ASIA TOUR2019「KICK IT UP!!」』を成功させた。10月からMay’n Hall Tour 2019『chord G/D』の開催が決定。
CDデータ
■TVアニメ「胡蝶綺 ~若き信長~」エンディングテーマ「牙と翼」
1,400円(税別)
レーベル:FlyingDog/2019年7月31日発売
〈収録曲〉 01. 牙と翼 02. 「愛してる」なんて 03. Starring 04. 牙と翼 without May'n 05. 「愛してる」なんて without May'n 06. Starring without May'n■2ndミニアルバム「YELL!!」
2,500円(税別)
レーベル:FlyingDog/2019年7月31日発売
〈収録曲〉 01. マイヒロイン 02. 全部大丈夫 03. Happiness 04. Stair 05. サマー・スライダー 06. Lifetime with... -Bonus track- 07. ハートライン -May'n ver.-
VIDEO
インフォメーション
●ミニアルバム「YELL!!」リリース記念イベント
8月3日(土)13:00~ アニメイト三宮 8月3日(土)17:00~ タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 8月11日(日)13:00~ アニメイト渋谷 内容:特典お渡し会●May’n Hall Tour 2019「chord G/D」
10月22日(火・祝) 神奈川:神奈川県民ホール大ホール(開場 17:15/開演 18:00) 10月27日(日) 大阪:大阪国際交流センター大ホール(開場 17:00/開演 17:30) 11月3日(日) 愛知:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(開場 17:00/開演 17:30)
(取材・文/鈴木隆詩)