西田望見「女の子はDejlig(ダイリー)」インタビュー ソロデビューミニアルバムを作り上げる中で見つけた自分

2019年07月24日 12:000

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ファンタジー、SF、そして電波ソング。バラエティ豊かな収録曲たち


── 次に収録された「ロンリーロンリーシンギュラリティ」は、TeddyLoidさんらしい感じですね。

西田 未来感があってキレもある楽曲で、本当に素敵だなと思いました。私は「攻殻機動隊」が好きで、AIと人間が混ざっているような世界観を歌で表現してみたいと思ったんです。そこでアンドロイドの女の子の恋のお話をリクエストさせていただきました。

── 歌詞は先ほどの児玉雨子さんですね。

西田 めちゃくちゃアンドロイドっぽいし、かわいらしい女の子も表現されていますし、本当にこの歌詞だけでいろいろな想像ができますよね。歌うときもアンドロイドの女の子の視点で、感情も彼女に寄せる形で、“無”に近いというか、機械っぽい表現ができたらと考え、その中で成長していく心も表現しようと歌っていきました。アンドロイドらしさを出すうえで、ディレクションとして「日本語を歌ってるけど、外国語に聴こえるように」というものがありました。それが面白くて、具体的には音をフワっとさせるとか、口の奥に籠もらせる感じで歌ったのですが、それが新鮮でした。

── そうした歌の中でのキャラクター作りと、アニメなどの作品の役作りで考え方は変わりますか?

西田 ちょっと違うかもしれません。自分で作り出す部分が多かったように思います。お芝居のときはもう元々のキャラクターがいるので、その子の気持ちや周りの関係性などから読み解いていく形が多いのですが、このアンドロイドの子は元々の設定があるわけではないので、自分の中でのイメージを持ちつつ、歌詞に沿って解釈していく感じでした。そのぶん、自分で作り上げている感じが非常に大きく、やり甲斐のある作品だと感じました。

── 次の「doll」を作詞・作曲された分島花音さんも、独自の世界をお持ちの方ですよね。

西田 そうですね。分島さんもアニメ「WIXOSS(ウィクロス)」シリーズの曲を歌われていて以前から大好きな方でした。このミニアルバムで、グリムやアンデルセンのようなファンタジーの世界を歌ってみたいと話したところ、ディレクターさんから分島さんを提案していただきました。もう、書いていただくだけで光栄なのに、いただいた曲も歌詞もまさに自分が歌いたかったファンタジー世界の曲で、感無量でした。

── 曲や歌詞の世界観をどのように受け取りましたか?

西田 シンデレラや人魚姫といった歌詞が出てくるので、童話の世界から飛び出してきた女の子なんだろうなと解釈しました。楽曲がとてもかわいかったので、あえて自分自身で作り込まずに曲のかわいらしさに身をゆだねて歌わせていただきました。「歌えば何でも叶うはず」というフレーズの音が、自分としては一番好みの部分です。ここをていねいにかつ印象に残るよう歌っていこうと思いました。難しい曲ではありましたが、それに負けないよう頑張って練習していったかいあってか、思ったよりもスムーズで、自分で歌いたいイメージ通りの歌にできたと思います。

── 次の収録曲は何でしたか?

西田 「まどろみはDejlig」でした。この歌詞は児玉さんとの共作です。最初に自分で書いたものを児玉さんが厚みを付けて歌詞の形にしていただいた感じです。私は直接的な表現が多かったのですが、児玉さんは余白のある、想像ができるような歌詞の書き方をされるので、読むだけで世界観が頭に広がりました。

── 作詞をするうえでのテーマは?

西田 これは曲からインスパイアされた部分でもありますが、最後の部分が目覚めのシーンにピッタリだなと思いました。ちょっとフワフワしている感じが、まどろみを想像できたりして。耳元で囁くような歌い方のあの眠くなる感じが好きなんです。歌詞もそうしたウィスパーで歌うことを想定して書いていきました。聴いてくださった方にも気持ちよくなってもらえるようにと歌わせていただきました。

── 続いての「想像守護神キメキトイア」すごい歌詞ですね。

西田 おもちゃ箱をひっくり返したようなザ・電波ソングみたいな歌詞を希望したところ、児玉さんが想像を上回る素敵な歌詞を書いてくださいました。

── 電波ソングは西田さんからのリクエストだったんですね。

西田 元々オタクなので、電波ソングが大好きなんです(笑)。だから自分のソロでもセリフがガッツリ入ってみんなが盛り上がれる曲を歌いたいという思いがあり、この曲を選ばせていただきました。歌うときも、今までは作り込まずにきましたが、これは逆にガチガチに作ってツインテールなカワイイ感じの女の子をイメージして歌っていきました。キャラクターへはいろいろなアプローチの仕方をディレクターさんを含めみんなで考え、試行錯誤して作り上げていきました。セリフも気合が入ってとても楽しかったですし、ライブでみんなで盛り上がれたら楽しい曲になるのではないかと思います。


── ということで、CDのトラック順では最初の楽曲になる「Bubble Balloon Museum」が、収録では最後だったんですね。

西田 はい。オープニングとして盛り上げてくれるような曲を選ばせていただきました。「Museum」というだけあり、いろいろな展示でこれから何が起こるんだろうというワクワク感がピッタリだなと思いました。曲中でポコポコとバブルが弾ける音があって、そうした遊び心もとても好きな部分です。

── この歌の世界観を作っていくうえで、どんなところがポイントになりましたか?

西田 これはディレクションも頂いたのですが、「弾けるように、跳ねるように」と。それによって、ワクワクする感じを表現できたらと思い、そこを意識して歌いました。この歌詞ではこれまでのようにキャラクターではなく、その子たちを見守るお母さんのような立場で俯瞰した見方で歌っています。収録順が最後だったからこそ、今まで歌ってきた女の子たちを盛り上げられるようにと意識して、弾けるような感じを込めて歌いたいなと思いました。

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