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声優・内田真礼、台本を持たない演技にとまどう
── 内田さんのシングルといえば、ファンのみなさんにとってミュージックビデオ(MV)も楽しみな要素です。今回は「テレビから飛び出してきたホームランボールが直撃!」という衝撃のオープニングから始まります。 内田 曲が始まるまでのお芝居があんなに長いのもわたしにとっては初めてでした。監督さんとしてはこの作品ではストーリーやお芝居の流れをきちんと作りたいということで、最初にしっかりとしたアバンパートを入れてくださって。
── 声優さんとしてのお芝居は声でのお芝居なのに対して、MVでのお芝居は逆に声はほとんどなし、表情や動きでの表現です。 内田 台本を持たずに顔や身体を使って表現するというのは不思議ですよね。最近は朗読劇もやらせていただいているのですが、そちらは台本を持ってそれを読むことがメインで、そこにちょっとした表情や動きを付けて表現を強めるんです。だからそれはまだわかります。ですが手元から台本がなくなって動きメインでそこにちょっとした台詞が付くとなると、声優としてはとまどってしまって。台本は相棒ですから。
── 声優さんにとって音楽活動はやはり、何もかも新鮮なものなんですね。 内田 そうですね。年間12か月のうち10か月は声優としてのお仕事ですから。音楽活動をしているのは、レコーディング、リハーサル、ライブ、ぜんぶ含めても残りの2か月くらいだと思います。でも声優としてのお仕事で得たものも音楽にフィードバックされているんです。新しいキャラクターにも出会えるし、前に演じたキャラクターの数年後の姿に再会できることもある。演じることで内田真礼にはなかった感覚を見せてもらえたり、キャラソンを通して内田真礼からは出てこなかった声を引き出してもらえたり。冨田さんも昔から「内田真礼さんという人が声優をがんばっているからこそこの音楽活動は成り立っている。その声優としての内田真礼を推せるからこそ、僕たちチームもこの音楽活動を続けていけるんだ」とおっしゃってくれているんです。わたしもいいバランスでできているなと思っています。
次はアニサマ2019! そして内田真礼は新たな趣味を見つけられたのか?
── このあとの音楽活動としては7月下旬にリリースイベント「Maaya Party!9」を各所で開催。そして「アニサマ」です。 内田 最終日の9月1日、日曜日です!
── 2017年に続いてZAQさんに上坂すみれさん、そして今年は内田雄馬さんも同日です。 内田 知ってる人ばっかり! OxTさんもいらっしゃるし「SSSS.GRIDMAN」も出るんでしょ? みたいな。
── 「SSSS.GRIDMAN」は「SSSS.GRIDMANから誰々」とかではなく「SSSS.GRIDMAN参戦決定!」という謎のアナウンスですが……。 内田 どういうこと!?って(笑)。わたしもぜんぜん知らなくて「それわたし入るの?」というのもわからない(笑)。でも本当にありがたいことに、いまやアニサマに出るとなっても、スタッフのみなさんも出演者のみなさんも知っている顔が増えています。
── 初出演のときとはぜんぜん違う心持ちですか? 内田 初出演のときはほんっとうに緊張してしまって! ステージに上がるのが怖いどころか、みなさんの楽屋へご挨拶に行かせてもらうことさえも怖くて怖くて(笑)。自分のCDをお渡しするときも小声で「……あの……よろしければ」みたいな(笑)。今となってはわたしよりあとにデビューした方があのときのわたしのように緊張してご挨拶に来てくれたりするので、もうものすごく温かい気持ちで「だいじょうぶだよ。仲間だよ」と思いながら受け取っています。
── そんな今があるのも音楽活動の積み重ねと充実があってこそですね。いっぽうで近頃は、声優としてもアーティストとしてもお仕事で野球作品に関わることが増えたので、野球のほかに仕事と関係ない趣味も欲しいと考えているとか。 内田 まだ見つからないんですよね。今はプロ野球交流戦の真っ最中なので、試合の最後の1時間にでも間に合いそうならもう球場に行きたい!という感じで、ほかの趣味どころではないです(笑)。
── でも来年はあれが来ますよね。「FINAL FANTASY VII REMAKE」発売日発表おめでとうございます! 内田 ありがとうございます! たしかに仕事とはぜんぜん関係ない(笑)。FF7のティファはわたしの憧れの人なんです。ティファみたいになりたくて声優になったといっても過言ではないです! あのときのわたしにとってのFF7とティファのように、誰かの人生を変えるようなゲームにわたしも関わりたいと思ったんです。そのFF7がリメイクされるのは本当にうれしいですね。だけどリメイクは分割形式で何作かになるんですよね? エンディング作にたどり着くまで何年かかるんだろう……。でもだったらわたしはこれから何年もFF7リメイクを楽しみにし続けられる!
── では今後数年の趣味は「FF7リメイク」で(笑)。楽しそうで何よりです。そういえば先日、顔見知りの内田真礼ファンから写真集「étoile」を「どうぞ!」と渡されたのですが……。 内田 え? どういうことですか?
── 布教用を配布されました(笑)。そんな感じで、内田真礼ファンはみなさんとても楽しそうなんですよね。今回お話を聞かせていただいて、内田さんご自身が声優も音楽も趣味も全力で楽しんでいるからこそファンも楽しいんだろうなと思いました。 内田 ああ……そうなんですか、みんなも楽しんでくれているのかぁ。うれしいなあ。うれしい……。これからもみんなで楽しんでいこうね!
(取材・文/高橋敦)
CDデータ
■9thシングル「鼓動エスカレーション」
初回限定盤(CD+DVD) 1,750円(税別)
レーベル:ポニーキャニオン/2019年7月10日発売
通常盤(CD only) 1,250円(税別)
レーベル:ポニーキャニオン/2019年7月10日発売
〈収録曲〉
1.鼓動エスカレーション
2.Flag Ship
3.鼓動エスカレーション(Instrumental)
4.Flag Ship(Instrumental)
〈初回限定盤DVD収録内容〉
特典DVD(「鼓動エスカレーション」ミュージックビデオほか収録予定)
【プレゼント】9thシングル「鼓動エスカレーション」リリース記念! 内田真礼サイン入り色紙を2名様にプレゼント!