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「きゃっきゃうふふなワンダーランド」の副題に隠された深い意味
── 副題の「きゃっきゃうふふなワンダーランド」は、どういう経緯で決まったんですか? 川口 そういえば、あれは誰が考えたんだろう?
杉山 あれは私です。副題を決めることになって、この作品のキーワードといえばまず「きゃっきゃうふふ」じゃないですか。それと「穴に入る」といえば「不思議の国のアリス」っぽいので「ワンダーランド」かなと。そもそも、脚本を作っていた段階で、監督たちとは「少し摩訶不思議な感じにしましょう」と話してたんですね。共通のイメージとして、「夢かうつつか」みたいな感じがあって。
── 荘子の「胡蝶の夢」みたいな、二重構造的な雰囲気ということですね。 杉山 そうですそうです。「夢」がポイントなお話しなので。それで、この2つをくっつけちゃおうと。
川口 (素で感心しつつ)そうだったんだ。
一同 (爆笑) 杉山 意外と深い意味を持たせてたんですよ。10分程度で考えたんですけど(笑)。
川口 あははは! こちらには、ある日タイトルの確認だけ来たので、「あ、いいんじゃないですか」って(笑)。
── 新作パートはTV9話Bパートを彷彿とさせる、FAガールたちが人間の女の子の世界になってますね。 川口 ぶっちゃけた話をすると、総作監の川村幸祐くんが人間姿のFAガールを描きたいと言うので(笑)。彼は自分でも言ってますけど、メカよりは女の子が描きたいタイプですから。
── TVの9話Bパートは、コンセプト的には「武希子がいない世界」ということでしたが、この新規パートには武希子もちゃんといますね。 川口 「それとはまた別の可能性の世界」みたいなことで。みんながいてワイワイしてる世界というか。フレズもアーテルになる前の姿で出てきてますし。あ、その9話Bパートからのシーンですが、今回2カット、TVのときにはいなかったキャラを描き足してますので探してみてください。それと、この映画で使っている9話Bパート(人間姿のFAガールが出てく話数)のシーンは、全部撮影し直してるんです。いわゆる版権イラストで使用する撮影処理を施してるので、すごくきれいです。
── TV9話で出てきた人間姿のFAガールは川村さんがデザインされていましたが、今回の人間姿のフレズも川村さんが新たにキャラ表を作成されているんですか? 川口 一応自分のほうからお願いはしてあったんですけど、正式なゴーサインが出る前にもうラフ画ができ上がってました。それで「クリンナップはいつします?」って、ずっとせっつかれてたんですよ(笑)。そんな感じで、川村くんもかなりやる気出してました。
杉山 FAガールのライブイベント用に「みんな制服姿で学園祭ライブをするので、人間姿のフレズを制服姿で描いて下さい」とお願いしていました。元々はそれですね。