2大ガールズバンドが、メットライフドームで火花を散らす! Poppin’Party×SILENT SIREN対バンライブ「NO GIRL NO CRY」DAY2レポート

2019年06月02日 18:000
2大ガールズバンドが、メットライフドームで火花を散らす! Poppin’Party×SILENT SIREN対バンライブ「NO GIRL NO CRY」DAY2レポート

Poppin’PartyとSILENT SIRENの対バンライブ「NO GIRL NO CRY」DAY2が2019年5月19日、埼玉県所沢市のメットライフドームにて開催された。

今回のライブは2019年2月の『TOKYO MX presents 「BanG Dream! 7th☆LIVE」DAY3:Poppin’Party 「Jumpin' Music♪」』にて開催が発表され、「バンドリ!」から生まれたガールズバンド・Poppin’Partyが、結成10年ガールズバンドSILENT SIRENと対バンライブを行なうということで大きな話題となった「バンドリ!」初のドームライブ。その2日目となる。

 

大盛況のうちに幕を下ろした1日目に続き、2日目のレポートを掲載! あの日の興奮を記事で追体験しよう。

ガールズバンド新時代到来! メットライフドームを熱く揺らしたPoppin’Party×SILENT SIREN対バンライブ「NO GIRL NO CRY」DAY1レポート 

 

メットライフドームで「バンドリ!」がライブをするーーそのニュースを聞いた時、これは挑戦だと思った。それはもちろんコンテンツとしてもそうだし、バンドというのは楽器の演奏があるので、演者がそこまで自由に動けるわけではない。あの広い会場、そして広いステージで、どんな演出をして観客を湧かせるのか。そういう点においても挑戦になると思っていた。だが、Poppin’Party とSILENT SIREN、さらにゲストで登場したRAISE A SUILENは、そんな高い壁も見事に越えてみせた。

 

 

まず、そのどでかいステージに立ったのはゲストバンドであるRAISE A SUILEN(以下、RAS)だ。4曲だけの演奏だったが、彼女たちのロックに対する真っ直ぐな姿勢は、その4曲に見事なまでに込められていた。

 

Raychellさん(Ba.&Vo.)がステージに立つなり、「楽しみたいヤツは拳を上げな」と観客をあおると、すぐさま地鳴りのような歓声で応えるオーディエンス。1曲目の「A DECLARATION OF ×××」は夏芽さんがドラムだから成り立つようなダンスロックなのだが、観客みんなで〈RAISE YOUR HANDS, NOW!〉と叫び、Raychellさんのサビのシャウトでドームがフロアと化す様は壮観だった。だが、それでも満足いかず、「全力でかかってきな!」と「UNSTOPPABLE」で一体感を増していくと、「R·I·O·T」では、この盛り上がりに限界はないんじゃないかと思えるほどの声が上がる。それでもまだ「全然声が聞こえない!」と言うRaychellさんの超強気MCに、このバンドのヤバさを感じたけれど……。小原莉子さん(Gt.)の超絶ギターテクや倉知玲鳳さん(Key.)の魅せるプレイ、そして紡木吏佐さん(DJ)はラストの「EXPOSE ‘Burn out!!!’」でボーカルに加わり、新たな色を加えていた。盛り上がる曲があれば、どこまでも盛り上げる。きっとRASは可能性の塊のようなバンドなんだろうと理解できた。

 

夏を先取り! 熱すぎるパフォーマンスで会場を盛り上げたサイサイ

そして、現場の空気を温めたというか、ドームを熱しまくったRASに続いて登場したのは、ガールズバンドのSILENT SIREN(以下、サイサイ)だ。メンバーはすぅさん(Vo.&Gt.)、ひなんちゅさん(Dr.)、あいにゃんさん(Ba.)、ゆかるんさん(Key.)の4人で、ガールズバンド史上、デビュー後最短(2015年当時)で日本武道館ワンマンライブに辿り着いたバンドだ。そのライブも実は見ていたが、その時よりもさらにパワーアップしたこの日のライブを見て、彼女たちがどれだけのものを積み上げてきたのかが容易に想像できた。曲は基本的にキャッチーだが、リズム隊がしっかりしているため、初めて聴こうが何だろうが「ノれる!」というのがデカい! 

 

「チェリボム」から最高のグルーヴで会場をひとつにすると、突っ走るポップチューン「八月の夜」でさらに加速。

「まだ2曲しかやってないけど、泣きそうでーす! みんな一緒にキラキラドキドキしようね!」とすぅさんが言うと、「みんなこってりしようぜ!」というかけ声とともに「天下一品のテーマ」を披露。コミカルな歌詞だがアレンジが超カッコよく、観客参加型で楽しめるため会場の熱気はアツアツに。しかもこの曲ではステージが客席の頭上を通って、そのまま後方まで移動! そんなムービングステージのど迫力もあって、会場もすさまじい盛り上がりに包まれた。

そしてその熱気を冷まさないのがサイサイのライブだ。「ここは野球をする場所だ!」とタオル曲の「ジャストミート」を投下。ゆかるんさんがタオル回しをレクチャーしながら、さらなる熱狂の渦が会場に広がっていった。

 

最高に陽気なダンスチューン「DanceMusiQ」では、光るサングラスをかけてのパフォーマンス。この曲では観客同士が肩を組みながら盛り上がるという、フロア全体を巻き込んでいくエンターテインメント性が素晴らしかった。これまでたくさん対バンライブをしてきた中で、自分たちのバンドの強みを知り、なおかつ自分たちが一番の目的ではない観客にも楽しんでもらえるライブをしてきたからこその、このパフォーマンスなのだなとしみじみと感じた。それはその後のすぅさんのMCからもうかがえた。

 

「対バンって、バンド同士が両想いになってやるじゃない。だからファン同士も無理矢理にでもひとつになってほしいなと思って! この(会場の)中って好きしかないじゃん、そのほかのこといらなくない?」ーーこのマインドが根底にあるから、愛に満ちたライブになるのだ。ここでのMCでは、メンバーがそれぞれPoppin'PartyやRASとの交流エピソードなどを語っていく。さらにアニメ「バンドリ!」を見て、自分たちのことを言ってるのではないかと感じたそうで、そこからサイサイの結成エピソードまで話してくれた。

 

そして、「ガールズバンド新時代の幕開けとして、この2つのバンドの関係性を歌った曲をやりたいと思います」と、対バン開催を記念した楽曲「NO GIRL NO CRY」のSILENT SIREN Ver.を披露! この曲は最高にキャッチーで、盛り上がれるサビを持つ疾走感あふれるナンバーで、バンドメンバー紹介も兼ねたそれぞれのソロ回しがあるのだが、そこもばっちりキメていた。そんな青春感たっぷりの曲から続けて、「大好きな曲です」とポピパの「ときめきエクスペリエンス!」をカヴァーする流れも最高で、これには会場も大きな興奮と歓声で応えていた。そして「フジヤマディスコ」「ビーサン」と夏を先取りしたかのような曲で一気に畳み掛ける。

最後の「恋のエスパー」も楽しかった。前日と同じく、2日目も曲の途中で時を止める演出が。すぅさんが「まだ終わりたくないから時間を巻き戻しちゃいます!」と「チェリボム」を1フレーズ歌うと、ゆかるんさんが「戻りすぎ!」とツッコミを入れ、最終的には「恋のエスパー」に戻るというめまぐるしい展開に、会場のテンションも最高潮に。会場を盛り上げるだけ盛り上げてPoppin'Partyへバトンをつなげるサイサイだった。

 

 

最後まで笑顔全開! 超ハッピーなポピパのステージ!

前日とは出演順を入れ替え、後攻を務めたのはPoppin'Party(以下、ポピパ)。Gt.&Vo.の愛美さん(戸山香澄 役)、Gt.の大塚紗英さん(花園たえ 役)、Ba.の西本りみさん(牛込りみ 役)、Dr.の大橋彩香さん(山吹沙綾 役)、Key.の伊藤彩沙さん(市ヶ谷有咲 役)の5人によるガールズバンドだ。すっかり暗くなったメットライフドームに火柱が立ち上がり、「夏のドーン!」からスタートしたライブ。メンバーのアカペラにドキッとさせられる「Time Lapse」では、「声を出せ!」と、かなり気合いの入った言葉で観客を煽る愛美さん。「oh oh…」の声が響く中、ムービングステージで、後方まで移動していた。

 

 

大橋彩香さんが、今日は自身が演じている山吹沙綾の誕生日(5月19日)だと告げると、ドーム全員で「ハッピーバースデイ」を歌ってお祝い。さらにコール&レスポンスを楽しんだあとは、トロッコで観客の近くへ行くことに。「みんなの手拍子が欲しいです!」と言っての「Happy Happy Party!」はトロッコ上でのパフォーマンス。ドラムは立奏スタイルで、コンパクトな感じだが、ここではエンターテイメントに徹したパフォーマンスで観客を楽しませていた。

 

また9月から公開される劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」でのライブ映像をバックに流してのパフォーマンスとなったのが「二重の虹(ダブル レインボウ)」。これも大いに盛り上がったが、アニメ「BanG Dream! 2nd Season」の映像をバックに演奏した「Returns」はさらに感動的だった。誰もがアニメのストーリーを思い起こしながら歌を聴いていたし、なかでもその中心にいた大塚紗英さんの魂のこもったギターには心が揺さぶられるものがあった。ストロークひとつひとつに思いが込められていて、感極まった表情からも伝わるものがあったし、メンバーの目も少し潤んでいるようにも見えた。

よくアニメは総合芸術と言われるが、ライブもそうで、たとえばポピパは長期でライブツアーを回るようなライブバンドではない。でも、彼女たちにはアニメがあって、そのストーリーを持っている。アニメスタッフやキャラクター自体を含めたあらゆるものの力を背負ってステージで音を奏でているのだ。そのパワーというものは、やはりとてつもないものだなと改めて実感した。

 

そんなひとつの大きな山を超えたあとは、盛り上がるだけだと言わんばかりにはしゃぎまわる。またまたトロッコでの「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」「CiRCLING」では、大橋さんがボーカルを取る個所も。あらためて彼女の歌唱力のハンパなさを実感したりした。ここでは観客のめちゃくちゃ大きな歌声もライブを彩っていたので、もうお祭り騒ぎだ。しかもトロッコからステージに戻ってきたかと思えば、みんなで声出しをしたあと「ティアドロップス」では再びムービングステージでドームの中央まで移動したり、楽しませるしかけを総動員してたたみかける。愛美さんがセリフ調で歌うお約束の“この手を離さない”というフレーズ後の大歓声、そして「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」のラララの大合唱まで、そのパフォーマンスにのめり込んで見てしまった。

 

後半はライブで盛り上がる最強セットリストをぶちかましたポピパ。ラストのMCでは、「なんでも完ぺきにできるサイサイさんなのに、人柄までやさしい!」と熱弁する一同。この対バンの夢がかなったことに感動しながら、最後は「学ぶことが多かったので、私たちもこれからの機会に生かしてがんばっていきたい」と愛美さんが語り、最後はアニメ「BanG Dream! 2nd Season」の始まりの曲である「キズナミュージック♪」を披露。ポピパらしく笑顔を絶やさず、歌声をドームの天井を突き抜けて、空高くまで響かせていた。

 

 

アンコールではPoppin'PartyとSILENT SIRENが登場。全員でライブの感想を語ったあとは、このライブのために作られた「NO GIRL NO CRY」を一緒に演奏し、歌い、熱い熱いドームライブを締めくくった。

 

(取材・文/塚越淳一)

  

【セットリスト】

<DAY2>

―ゲストアクト:RAISE A SUILEN―

1. A DECLARATION OF ×××

2. UNSTOPPABLE

3. R·I·O·T

4. EXPOSE ʻBurn out!!!ʼ

 

―SILENT SIREN―

5. チェリボム

6. 八月の夜

7. 天下一品のテーマ

8. ジャストミート

9. DanceMusiQ

10. NO GIRL NO CRY/SILENT SIREN Ver.

11. ときめきエクスペリエンス!

12. フジヤマディスコ

13. ビーサン

14. 恋のエスパー

 

―Poppin’Party―

15. 夏のドーン!

16. Time Lapse

17. Happy Happy Party!

18. 二重の虹(ダブル レインボウ)

19. Returns

20. キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~

21. CiRCLING

22. ティアドロップス

23. STAR BEAT!~ホシノコドウ~

24. キズナミュージック♪

 

―アンコール―

25. NO GIRL NO CRY/Poppin’Party×SILENT SIREN Ver.

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