【インタビュー】アニソングランプリ出身の河野万里奈が再デビュー。今の思いが詰まったシングル「真人間入門」をリリース!

2019年05月15日 12:000

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「真人間」というのは、まっすぐでぶれない人のことだと思うんです


── そこから1年かけて、じっくり再デビューシングルを準備してきたんですね。今回のシングル「真人間入門」はカップリング曲も含めて、全曲に再スタートというテーマが込められているように感じました。

河野 再スタートではあるんですけど、一度きりのシングルかもしれないという気持ちもあって、今の私が持っているすべての力を注ぎ込もうと思いました。新曲は3曲あるんですけど、どれも歌詞はノンフィクションです。今まで歌わせていただいたアニメの主題歌には、アニメのお話があって自分の世界があるというふうに2つの軸があったんですけど、今回は自分の気持ちだけが詰まった、リアリティのある歌詞になりました。

── 作詞された方とは、どんなやり取りがあったんですか?

河野 タイトル曲の「真人間入門」は、私が再デビュー前に書きためた歌詞を、作詞の児玉雨子さんにお渡しして参考にしていただきました。どれも1フレーズなんですけどたくさんあって、それを「負けたくない歌詞」「うれしかったときの歌詞」「大好きな人への歌詞」というふうにテーマに分けて、ごっそりまとめてお送りしました。

── では、それをもとに児玉さんは河野さんの気持ちを汲み取って歌詞を書かれたと。

河野 私が書いた言葉そのままではないんですけど、歌詞の中に私の思いを散りばめていただきました。それ以外にも私自身のことが書かれている箇所が多くて、たとえば「ベッドから出られない7時」は、毎朝そうなんです(笑)。2番のAメロに「憧れてきたロックシンガーじゃない わたしはわたしだよ」という一節があるんですけど、これも私の気持ちそのもので、憧れのロックシンガーというのはザ・ピロウズの山中さわおさんのことです。

── ザ・ピロウズがお好きなんですか?

河野 昔から負けず嫌いで、誰かの歌を聴くことができなかったんです。音楽番組も見なければライブも行かなくて、芸術的なインスピレーションはすべて野球から得ていたんですけど、唯一、兄の影響でたくさん聴いて、ライブにも行っていたのが、ザ・ピロウズでした。私は男性じゃないし、さわおさんみたいにかっこよくはなれないけど、自分は自分なりの真人間になるという気持ちを自作の詞に書いていて、それを児玉さんが反映してくださいました。

── 負けず嫌いで、ほかのアーティストの音楽が聴けなかったというのは、どういうことですか?

河野 どんな曲を聴いても、自分がこの人だったらどう歌おうって考えてしまうんです。それに、ほかの人の曲を聴いていると悔しくなって、素直に聴けないということもあって。小学生の頃からそうで、今から思えばだいぶ自意識過剰だったなと思います(笑)。でも、周りにうまく迎合できない思いを楽曲にぶつけていて、世間から外れた存在である自分を見つめて、それを乗り越えての今があるというさわおさんとザ・ピロウズの音楽には、いつも励まされていました。ザ・ピロウズの曲を聴き続けていなかったら、再デビューはなかったんじゃないかなって思うくらいです。お前はそれでいいのか、そこで負けるのか、といつも鼓舞されていたように思います。

── 「真人間入門」には、「もう傷つけたくない もう傷つけられたくない」という歌詞もあって、いろいろな思いを感じながら、メジャーシーンで活動されてきたんだろうなと感じました。

河野 仕事面で、トラブルとか特につらいことがあったわけではないんです。もっと大きな意味で、生きていくうえで自分は正しいと思って行動しても、誰かを傷つけてしまうことってあるんですよね。私も、歌いたいという自分の気持ちに従って生きてきた中で、もしかしたら、周りの誰かを傷つけてしまったかもしれなくて、でも、誰も傷つけずに歌っていくということは不可能なんだろうなという葛藤が、この歌詞には表されているように感じました。このパートだけは声にエフェクトがかかっていて、自分の脳内を覗いているような雰囲気のボーカルになりました。

── 河野さんの本当の気持ちが入っている歌詞なんですね。歌詞の中には「今日からは真人間」というフレーズが出てきますが、「真人間」というモチーフは、どこから出てきたものだったのでしょうか?

河野 児玉さんが考えてくださった言葉です。歌詞をいただいた瞬間に、かっこいいなって思いました。児玉さんはフックのある歌詞を書かれる作詞家さんで大好きなんですけど、この曲に「真人間」というワードを持ってきてくださって、すごく感謝しています。「真人間」ってまっすぐで、真実を求めている人のことだと思うんです。自分に嘘をつかず、ぶれない人になるという宣言の曲だと思って歌いました。

── 歌詞は実はすごくシリアスですよね。逆に、サウンドはとても軽快で聴きやすい曲になっていました。

河野 今までは生バンドの曲を多く歌ってきたんですけど、この曲は電子音が多めになっています。そこからして、ネオ河野万里奈と言っていい、新しいタイプの曲になりました。それに間奏がほとんどなくて、歌い出したら、そのままガーッと進んでいって終わる潔さも好きなんです。ガツンと決意表明をして、さっと走り去っていくみたいなイメージがある曲です。

── 「真人間入門」はミュージックビデオ(MV)も撮影されています。どんな映像になりましたか?

河野 過去の自分と今の自分が出会うというストーリー仕立ての映像になりました。過去の自分はポニーテールで、今の自分は髪型も衣装も大人っぽい感じにしていただきました。


── 全編にわたって、歌詞が手書きの文字で画面に映し出されているのも印象的でした。

河野 MVの監督さんが「歌詞をわかるようにしたい」と提案してくださって、私の手書きの文字を使ってくださいました。

── 河野さんの字なんですね。ということは、初回生産限定盤のジャケットの手書き文字も、ご自身によるものということですか?

河野 はい。初回生産限定盤は、野球のヒーローインタビューの後で選手がガラスに手書きの文字を書くイメージなんです。デザイナーさんが提案してくださって、これもめっちゃうれしかったです(笑)。

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