「制作陣はお色気方面に振り切ったのかも!?」 公開直前！「劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」松岡禎丞×原由実インタビュー

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2019年3月29日（金）、「劇場版トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」が、いよいよ全国公開される。

「トリニティセブン」は、サイトウケンジさん（原作）と奈央晃徳さん（作画）が「月刊ドラゴンエイジ」（KADOKAWA）で連載中のマンガを原作としたアニメ作品。「崩壊現象」と呼ばれる不可思議な事件により、異空間へ消えてしまった従姉妹の春日聖を救うため、王立ビブリア学園に入学した主人公・春日アラタ。「魔王候補」として才能を開花させた彼が、7人の美少女魔道士とともに繰り広げるバトルファンタジーだ。2014年10月から放送されたTVアニメでは、アラタに毎話「これでもか」と降りかかるラッキースケベの応酬が大きな話題となった。そして2017年2月に劇場版第1作が公開された。

そして待望の劇場版第2作となる今回も、「魔王因子」を持つ春日アラタと美少女魔道士・トリニティセブンのひとりである浅見リリスを中心に奥深い物語と激しいバトルがスクリーン上に展開される。もちろん「ムフフ」なシーンもてんこ盛り！　
そこで、アラタ役の松岡禎丞さんとリリス役・原由実さんに、本作の見どころをお聞きしました！
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TVシリーズの物語から地続きのストーリーになっています！

――最初に劇場版の第2弾が決まったときの感想をお願いします。

松岡　2014年にテレビアニメ化され、17年に劇場版第1弾が公開されたということで、次くるとしたらテレビアニメ第2期かな……と思っていたので、またアラタを演じられるよろこびとともに、「ここでまた劇場版なんだ！」と驚きました。設定としては、劇場版の続編というよりは、TVシリーズの物語から地続きの内容でしたので、そういう意味ではまた新鮮な気持ちで臨ませていただきました。

原　劇場版第1弾「悠久図書館と錬金術少女」のときはたくさん舞台挨拶をさせていただいたので、アフレコ現場でキャストさんと久しぶりにお会いできるのはもちろん、劇場やイベントでファンのみなさんと一緒に楽しい時間が過ごせるのかなと思うと、すごくうれしい気持ちになりました。

――原さんは2018年11月30日に都内で行なわれたイベント「トリニティセブンまるごとビンビン上映会」に原作のサイトウケンジ先生、そして春日聖役の諏訪彩花さんとともに登壇されました。

原　TVシリーズと、劇場版第1弾「劇場版 トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-」の両方が楽しめるオールナイト上映イベントだったのですが……、すごいタイトルですよね（笑）。イベントの開始時間がとても遅く（22時30分開演）、私たちの登壇時間も深夜だったのですが、足を運んでくださったみなさんはとても元気で楽しい時間を過ごせました。今回のイベントではTVシリーズ全12話と劇場版（約60分）を朝方まで一気に上映するということで、スタッフの「途中にストレッチタイムが必要だろう」という判断から、「トリニティ体操」なるものが用意されました。

――公式HPで公開されている、「あの」体操ですね。

原　はい！　この体操、本当に「トリニティセブンまるごとビンビン上映会」でお客さんにストレッチをしてもらうために作られたらしく、スタッフがTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND（以下、TECHNOBOYS）さんに依頼したところ、快諾してくださったみたいで。「トリニティセブン」の関係者は本当にいろんな取り組みをするんだというのを改めて感じました（笑）。公開されているお手本の映像でもお姉さんがキレッキレのダンスを見せてくださっていて、サイトウ先生がBGMにあわせて「健康の書庫（アーカイブ）に接続、体操を実行する！」みたいに歌われているんです。私たちは実際にみなさんの前で踊ったことはないのですが、もし舞台挨拶で一緒に体操できたら楽しいんじゃないかと！

松岡　そう……ですね……（笑）。

――多少強引な持って行き方かもしれませんが（笑）、今回の劇伴も TECHNOBOYSさんが担当されているんですよね。

原　 TECHNOBOYSさんの音楽は、TVシリーズのころからすごくカッコいいんですよ。オシャレでスタイリッシュで。

松岡　サントラが欲しくなりますね。何度も聴いてみたいです（笑）。アフレコ現場にもメンバーのフジムラトヲルさんがいらっしゃっていました。

原　長丁場の現場だったのですが、最後までいてくださいまして。本作の物語や、私たちの演技雰囲気をつかんだうえで劇伴を作ってくださるのかと思うとワクワクしました！

松岡禎丞さん

――アフレコは実際にお2人でかけ合いをされたのでしょうか？

原　はい、一緒に録りました。臨場感がある中で演じることができてよかったです。

松岡　トリニティセブンのメンバーもほぼそろっていましたし、いい環境でやれたと思います。

――アフレコ時に印象に残っていることはありますか？

原　キャストが持ち寄った食べ物や、スタッフさんからの差し入れが豪勢でした！　山奈ミラ役のひよっち（日笠陽子）がミカンを持ってきてくれたり、美容効果の高い「アサイー」の飲み物があったり……。

松岡　本番が始まる前にアサイー飲料を試してみたのですが、本番中ずっとのどにアサイーが引っかかっていて……。いくら咳をしてものどの奥にいるんですよね……（苦笑）。幸い演技には影響はなかったみたいですが、あれは家に帰ってゆっくり飲むものだと思いました（笑）。

原由実さん

制作陣はお色気に振り切った作り方をしようとしているのかも？

――本作で、アラタとリリスが成長したと思えるところはありますか？

松岡　先ほどと同じになってしまいますが、今回の物語はTVシリーズから地続きということで、彼らの成長というよりは、むしろ僕らが4年前のに戻すことができるかどうかが心配でした。

原　劇場版第1弾を間に挟んだことにより、アニメモードに戻さなくてはならない、というのは確かにありました。でも長く続けさせていただいていることもあり、チームワークはとてもよくてどのキャストさんもスッと戻れる感覚はあったみたいです。さらに、トリニティセブンの面々の新たな一面も観られると思いますし、そこは期待していただきたいですね。

松岡　個人的にはアラタがずっと「聖を取り戻す！」と言っているのに、いつの間にか一緒に戦っているのがちょっと面白いですね（笑）。

――見どころと言えば、やっぱり「肌色シーン」も期待しているファンがたくさんいるかと思いますが……。

松岡　いや～、（リーゼロッテ＝シャルロック役の）東山奈央さんがよくあの過激な演技をされたなと思いました（笑）。

原　あそこまではなかなかできないですよね……。映画館の大きいスクリーンで大音量で聴けると思うと、女の私でもドキドキします。

松岡　アフレコのときもすごかったですよね。

原　ブースの外でそのシーンを聴いていたのですが、キャストさんと次のシーンの話を「どうする」と打ち合わせしながらでも、どうしてもそっちの演技が気になってしまって……。

松岡　僕なりのアドリブを入れて、マイルドにしようかと思ったのですが、どうやら採用されなかったようで……。制作陣はお色気方面に振り切った作り方をしようとしているんじゃないかと思いました（笑）。

原　そうかもしれないですね。

松岡　もしかして、自分ももっとなまめかしい演技をすればよかったんでしょうか……？

原　それ、映画館で流せなくなっちゃうから（笑）！

――そして、今回は紅の魔王・アビィスという強大な敵も登場します。

松岡　彼、すごくアラタに似ていますね。まだ公開前でネタバレできないので、これくらいしか言えないですが……（笑）。

原　リリスはアヴィスの娘、ということで、私としてはただの悪役とは思えないんです。彼女とのやりとりにもご注目ください。また、バトルシーンも迫力がありますので、こちらもぜひ楽しみにしていただきたいです。

松岡　これも詳しくは言えないのですが、ラストシーンで個人的にすごく気になる描写があったりして。アラタとアビィスの関係にもつながっているのかな、と思っています。詳細はぜひスクリーンで確かめてください！

――ところで、お2人が魔王の息子、娘だとしたら、どんなことをしてみたいですか？

松岡　そうですね……。僕はゆっくりと平穏に暮らしたいです。

原　私もそうかも！　そこまで強大な力を持っていたら、至れり尽くせりかもしれないですからね。わざわざ「人間界を滅ぼす！」みたいなことをしなくても、平和に（？）生活を送れるような気がします。生活を脅かすような勇者が我が家を襲いに来たら「お父さん、がんばれ！」と後ろで応援しようかな……（笑）。

――最後に、メッセージをお願いします。

松岡　まさかの劇場版第2弾、ということで、われわれキャスト一同、誠心誠意演技をしています。TVシリーズや前作の劇場版をご覧になった方には期待していただいて大丈夫です！　この機会に知り合いを誘っていただき、「トリニティセブン」の渦に巻き込んでいただきたいですね。あ、でも友達と行くと変な空気になるかも……（笑）。シリアスあり、エッチなシーンあり、迫力のバトルありと、観て損はさせないクオリティは保証しますので、映画館の大迫力のスクリーンでご覧いただきたいです！

原　みなさんの応援おかげで、こんなに長く「トリニティセブン」という作品に携わることができて、とても感謝しています。今回制作・公開が決定したことにより、イッキ見上映会が決まったり、これまで「トリニティセブン」を知らなかった人にも、この世界を知るきっかけになるようなイベントも開催されたりして、どんどんいい流れができているな、というのを感じます。このままの流れでいけるよう、今後もぜひ応援していただきたいですね。次にみなさんにお会いできるのは、TVシリーズ第2弾かな……（笑）？　まずは「劇場版トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」をよろしくお願いします！

（取材・文・写真／佐伯敦史）