【インタビュー】豪華アーティストが参加! 新たな世界を拓くSawanoHiroyuki[nZk]の3rdアルバム「R∃/MEMBER」

2019年03月08日 19:000

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「EVERCHiLD」はでき上がったときから、アルバムのフックになる曲だと感じました


── 「Binary Star / Cage」「narrative / NOISEofRAIN」は、シングル発売のときにもお話をうかがっているので、今回はアルバムの新曲に絞って解説していただこうと思います。1曲目「Glory -into the RM-」は、SUGIZOさんがエレキバイオリンで参加されています。

澤野 SUGIZOさんはギタリストとして有名ですが、LUNA SEAやX JAPANではバイオリンも弾かれていますし、ユニコーン立像のセレモニーのときも、バイオリニストとして参加していただいたんです。その流れがあったので、今回もバイオリンを弾いていただきました。

── 「Glory -into the RM-」は、どのような曲になりましたか?

澤野 タイトル通り、イントロダクション的な曲です。完全なインストにすることもできたんですけど、今回は[nZk]の従来のメンバーが参加できる曲が少ないということもあって、サビにはボーカリストをフィーチャーしたいと思い、Yoshさんに英語詞の作詞とロックなボーカルをお願いしました。

── SUGIZOさんとのレコーディングはいかがでしたか?

澤野 僕が書いたメロディを弾いていただくのとともに、アドリブも入れてほしいという話をして、レコーディングに臨んでいただきました。当日、SUGIZOさんから、「スタジオの外でお待ち頂いてもいいですか?」と言われたので、僕は演奏を直には聴いてないんです。

── そういうことがあるんですね。

澤野 集中されたいというのもありますし、普段からやられているスタイルで進めて頂くのがベストだと僕も思ったので。録り終わったら、僕らが入って聴いてチェックするという流れでした。僕が書いたメロディでもSUGIZOさんならではの感情が音にこもっていましたし、アドリブの部分はSUGIZOさんのエレキバイオリンならではのエフェクトが入っていて、いい形の1曲ができました。

── SUGIZOさんならではの音が出ているということですね。

澤野 スペーシーだったりロックなニュアンスが入っていたりと、独特の音色が入っていて、ギタリストだからこそ弾けるバイオリンだと感じました。

── 2曲目の「EVERCHiLD」は、ポルノグラフィティのボーカル岡野昭仁さんとのコラボです。

澤野 アルバム制作の終盤にできた曲で、この曲がアルバムの中で特にフックになるだろうなと感じたんです。それを踏まえて、ボーカリストは誰にしようか考えたとき、男性ボーカリストで、自分が学生時代から聴いてきた、ずっと声が魅力的だなと思ってきた方とやりたいなと。僕は岡野さんとは直接面識がなかったんですけど、彼に歌っていただけたら、デモとは全然違うレベルに引き上げてくださるんじゃないかと思いました。

── 歌詞は、[nZk]の曲にしてみたら日本語が多めですよね。

澤野 今回のアルバムの新曲は、全体を通してそれを意識しました。

── 「EVERCHiLD」の歌詞は、どんなイメージで書いていったんですか?

澤野 アルバムタイトルにも繋がるんですけど、大事にしたい思い出があるんじゃないかというのがテーマになっています。よくインタビューでも答えているんですけど、僕の歌詞は使われている言葉は違っていても、内容的には同じようなことを言っていることが多くて、根本的にはどれもあまり変わらないんですね。抽象的な表現にすることで、いろいろな意味に自由にとらえていただけるようにしたいと思っています。


── 岡野さんのボーカルは、いかがでしたか?

澤野 SUGIZOさんのときと同じように、岡野さんもいつも一緒にやっているディレクターに録っていただこうと思っていたんですけど、当日の打ち合わせで僕がディレクションすることになって、限られた時間の中でもコミュニケーションを取って進めることができたので密度のあるレコーディングになりました。岡野さんも楽曲に対するアプローチを考えてくださいましたね。

── 澤野さんの曲に岡野さんが寄り添う形のボーカルになったということですね。

澤野 そうですね。ほかの曲もそうなんですけど、今回のアルバムは僕がアーティストのみなさんのやり方に乗っかっていくという形になるのかなと思っていたんですけど、いざ一緒にやってみたら「[nZk]にはこういう歌い方がいいんじゃないか?」と寄り添っていただくことが多くて、すごくありがたかったですね。

── 3曲目「never gonna change」はスキマスイッチとのコラボです。すごく爽やかな曲でした。

澤野 スキマスイッチのお2人とは、彼らの曲を12組のアーティストがリアレンジプロデュースした「re:Action」(2017年2月15日)というアルバムに参加させていただいたことが縁で、いつか自分の曲にも参加していただきたいなと思っていたんです。彼らのアルバムでは、「Ah Yeah!!」というもともとアップテンポだった曲をミドルに変えてみたので、今回は逆に僕が作ったアップテンポの曲を歌ってもらおうということで、この曲を選びました。

── 「never gonna change」では、大橋卓弥さんがボーカルを、常田真太郎さんがピアノを弾いています。

澤野 ボーカルもピアノも同じ日に録ったのですが、まずは常田さんにピアノを入れたい場所を指定して、「常田さんのフィーリングでピアノを弾いてもらっていいですか?」とお願いしました。もともとこの曲はバーンと盛り上がって終わるつもりだったんですけど、もっと常田さんのピアノをフィーチャーしたいなと思って、最後にピアノソロを入れることにしました。それによって、スキマスイッチさんに参加していただいた意義がより強くなって、よかったなと思いました。

── 大橋さんのボーカルはいかがでしたか?

澤野 「Ah Yeah!!」のときに、間奏の部分で大橋さんががなった声を入れたことがあったんです。激しく歌った大橋さんがかっこよかったので、それを今回のサビで前面に出したいなと思って、レコーディングにあたって、「サビは激しめに歌ってください」とお願いしました。勢いのあるボーカルを入れて楽曲のパワーをより増してくださって、感謝しています。


── 歌詞も、サビに「倒れるな」とか「押されるな」という強い言葉が入っていますね。

澤野 自分の考えていることを押し通したいという強い意志がこもった歌詞で、楽曲の勢いにも影響されて、強い言葉を選んでいきました。やわらかい言葉よりも強い言葉が似合う曲なので。

── 澤野さんの歌詞は、サウンド感から導き出されるという感が強いですよね。

澤野 作曲中はでたらめな英語とかを使ってグルーヴ優先で歌詞をあてているので、それを日本語詞にするときも響き優先、リズム優先というのが前提になってます。

── 最初の3曲はどれも男性アーティストとのコラボで、力強さを感じました。

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