フライトゲーム最高峰に到達! ゲームの可能性を感じる「ACE COMBAT 7:SKIES UNKNOWN」のVRモードを体験してみた!

2019年02月08日 12:430

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戦闘機パイロットとして、大空を飛ぶ気持ちよさやドッグファイトの迫力を味わえる「エースコンバット」シリーズ。国内はもちろん世界中でも愛される人気シリーズですが、先日の2019年1月17日には、最新作の「ACE COMBAT 7:SKIES UNKNOWN」(以下、ACE7)が発売されました。

2016年に公開され、さまざまな賞を受賞した映画「この世界の片隅に」を手がけた片渕須直監督によって紡がれる重厚な世界観や、自分がエースパイロットとして活躍し、戦争の趨勢を決める存在になっていく過程を楽しめる「キャンペーンモード」は、間違いなく本作最大の魅力です。

 

加えて、お気に入りの機体を操り、最大8人で対戦できるオンラインマルチプレイもおもしろい! 冗談を交えて“変態機動”と称される操縦テクニックを持つ熟練のプレイヤーにはめったに勝てませんが、それでも多数の機体が入り乱れるドッグファイトはそれだけで楽しいものです。

  

しかし、ここでは、あえてもうひとつの魅力である「VRモード」をレポートしていきます!「VRモード」は、その名の通り「PlayStation VR」(以下、PS VR)専用に作られた独自のミッションを楽しむことができるモード。当然プレイするにはPS VRが必要ですが、「キャンペーンモード」や「マルチプレイモード」とは違った体験を味わえるため、ぜひプレイしてみてほしいモードです。ちなみに、筆者は本作のためにPS VRを購入しましたが、それだけの価値はありました!

※PlayStation4版に収録されるPlayStation VR(別売)対応の「VRモード」では、VR専用の新規ミッションがプレイできます。その他のモードはPlayStationVRに対応しておりません。

 

さて、VRタイトルの魅力といえば、なんと言っても、まるで自分がゲームの世界にいるかのような臨場感。「ACE7」では、ブリーフィングから機体に乗り込んで発進して戦場に出撃し、着陸して帰還するといった一連の流れを、パイロット視点で体験することができます。やっていること自体は「キャンペーンモード」と変わらないのですが、実際にプレイしてみると感じ方がまったく違うことに驚きました。

 

まず、UIの表示方法がカッコイイ! ミッションを開始すると、視界に直接メッセージやUIなどが浮かび上がります。まるで装着したヘルメットに映し出されているような感覚です。

 

 

そしてミッションに出撃する前には、搭乗機体をさまざまな角度から眺めることができます。本編でもカメラを移動して戦闘機のモデルをすみずみまで見ることができますが、VRで見る戦闘機はまた格別! 視点が現実の人間基準になっているため、戦闘機のスケール感がまざまざと伝わってくるのが大きな違いですね。視点こそ指定された数か所に留まっているものの、タラップに登ってコックピット付近から見ることができるのは非常に興奮します。なお、使用できる機体は全4種類で、条件を満たすことで使用可能な機体が増えていきます。

 

 

 

出撃ミッションと機体、特殊兵装を決定したら、いよいよ出撃。最初のミッションで「F/A-18F」を選択すると、空母からの発艦シーンから始まります。格納庫からせり上がってくる演出から入るのですが、ロボットアニメ好きとしてはこの場面だけで盛り上がらずにはいられません。

 

 

驚いたのが、発進するシーンで本当にGを感じるかのように、体が後ろに引っ張られる感覚がしたことです。もちろん実際はそんなことはないのですが、発進にともない視界の景色が高速で後ろへ流れることで、自分の感覚が錯覚を起こしたのでしょう。これは通常のキャンペーンモードをコックピット視点で遊んでいても感じない感覚で、VRならではの可能性を感じた瞬間でした。

 

 

ちなみに「VRミッション」は本編とは独立したエピソードが語られていくのですが、主役であるプレイヤーのコールサインは「メビウス1」。ファンにはおなじみのこの呼び名。じつは「エースコンバット04 シャッタードスカイ」の主人公なんです。そして戦闘中に指示をくれるのも、同じく同作に登場していたAWACS(管制機)の「スカイアイ」。シリーズファンに向けた、ちょっとニクイ演出が素敵ですね。

 

 

戦闘時の操作はキャンペーンモードのEXPERT操作と同じですが、VRなので(当然ですが)コックピット視点でのプレイとなります。1点違うのは、自分の顔の動きと視界が連動することで、これにより操縦しながら横や上の様子をうかがうことができます。これによって背後以外から迫るミサイルをほぼ目視できるようになり、直感的な回避行動がやりやすく感じました。

 


加えて、特殊兵装として目視ロックオンが可能なQAAMを使用可能です。当てるには当然正面にとらえてから撃つ必要はあるものの、先に敵機を視界に収めておくことでロックオン時間を短縮し、即座に攻撃することができます。何より、自分の視界でロックオンできるという行為自体が、某ロボットアニメを彷彿とさせて熱いですよね!

 

 

熱いといえば、ミッション2の冒頭は必見です! 自軍の基地が攻められている中での発進となるのですが、滑走路を進む最中に機体の横を機銃がかすめたり、自軍の爆撃機が墜落してきたりと、本編含めてもトップクラスの臨場感を味わえます。

 


戦闘機のコックピットがしっかり再現されているのもポイントで、レーダーやミサイルの残弾といったゲーム的な情報も、コックピットパネルに表示されるようになっています。そのため、確認時にやや視点を下に向けねばならず、こういった動作がより没入感を高めているように感じました。

 

 

正直、VRと戦闘機という組み合わせは、これほどまでに相性がいいものかと感嘆します。ヘッドマウントディスプレイの重みがヘルメットを連想させることもあり、実際にコックピットに座っている実感を得られるのも、相性のいい一因となっているのかもしれません。直感的に視界が動くことで現実とゲームとの境界が薄くなる感覚は、ぜひ味わってほしいですね。

 

また、ゲームで体験できるのは爽快感だけではありません。視界をミサイルが横切っていく瞬間や、被弾し機体が火を噴いているときの緊張感も感じることができます。まさに人間の感覚をだますことができる域までゲームが到達したと言っても過言ではないでしょう。

 

 

なお、本作にはエピソード仕立ての「VRミッション」のほかに、自由にフィールドを飛び回れる「フリーフライト」と、さまざまな飛行演技を見られる「エアショー」も楽しむことができます。

 

とくに「エアショー」は一度は見てほしいほどの完成度! 自分は戦闘機を操縦せず、空母の甲板でショーを観覧するだけなのですが、音声解説とともに上空を優雅に舞う戦闘機を見るのは、それだけでひとつのエンターテインメントとして成立しています。

 

 

もちろん、ただ眺めるだけでも楽しいのですが、意外と実践的な動きも紹介してくれるのがポイント。本編のミッションに取り入れてより鮮やかに攻略してみたり、マルチプレイで勝つためのテクニックとして使ったりと、勉強になりました。

 

 

本編ともひと味違った体験を楽しめる「VRモード」。間違いなくゲーム内に没入する感じを味わえる一作だと思うので、PSVRをお持ちの方はぜひ試してみてください。今回は通常のデュアルショックコントローラーでのプレイでしたが、フライトスティックがあれば、さらなる一体感を味わえると思います!

 
※掲載されているVRモードの体験中画像は、編集部がPS VRの「ソーシャルスクリーン」機能を用いて独自で撮影したものです。実際のVR体験時の見え方・品質とは異なりますので、ご了承ください。

 

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