オススメ☆Steamゲームレビュー第3回:カナダの雪山で遭難するゲーム「The Long Dark」で7日間サバイバル体験してみた!

2019年02月01日 19:000
すちーむまにあ

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

この連載では、PCゲームのプラットフォームとして今盛り上がっている「Steam」で遊べるオススメゲームを、「Steam」のコアゲーマーである、“すちーむまにあ”こと、辻村美奈が詳細にレビュー。その面白さを紹介していきます。

今回紹介するのは、3年間に及ぶ早期アクセス期間を経て2017年に発売した大人気雪山サバイバルゲーム「The Long Dark」です。ゲーム音や、エフェクトなどがとても凝っていて、30分程度プレイするだけで、体感はマイナス5℃! 冬に遊ぶとさらに寒くなってしまうので、お気を付けて。このゲームをプレイする時は、部屋を暖かくして遊びましょう!

 

何日生き残れるか?後半には枯渇してゆくシビアな雪山サバイバル


今回紹介するゲームは「The Long Dark」。目の前に広がる凍りついた大自然で、限られた資源を活用し、何日生き残れるかチャレンジします。ゾンビなどの敵は一切登場せず、あるのは、極度の寒さ、そして過酷な自然のみ。全ての行動に消費されるカロリーや時間が決まっていて、動いたらその分休憩したり、食事をとったりしないと、少しずつ動けなくなっていき、最後には力尽きてしまいます。温度管理も重要で、寒いままだと凍傷になってしまいます。セーブシステムはオートセーブなので、一度死亡フラグが立ってしまうとなかなか巻き返せないのもハラハラドキドキのポイント。さらに、MAP内に存在するすべてのアイテムが有限で、二度とリスポーンしないため、地域を渡り歩き続けなければ、物資は確実に枯渇していきます。

 


引用元:Steamストアページ

 

楽しみながら初心者向け!ストーリーモード


ゲームモードは3つ、「ストーリーモード」、「サバイバルモード」、「チャレンジモード」となります。まずは、物語を進めながら、The Long Dark上のサバイバルの基礎を訓練することができるストーリーモード「WINTERMUTE」を紹介しましょう。


物語は、主人公であるパイロットのマッケンジーと、グリーンウッド医師が乗っていた飛行機が、カナダ北部の山中に墜落してしまうところから始まります。初めて遊ぶ場合は、ストーリーモードが一番おススメ。もし死んでしまっても、途中から遊びなおすことができます。現在、全5エピソードのうちエピソード2までがリリースされていて、エピソード1からエピソード2クリアまでの所要時間は、15時間を想定して作られています。また、残りのエピソードは、リリースされ次第、無料で解除されるとか。アップデートが楽しみですね!

 

 

 

ハラハラドキドキ!中級者向けサバイバルモード


次にご紹介するのは、早期アクセスバージョンで約3年間に渡り磨きをかけられてきた、サバイバルモード。自由に行動できる、ストーリーのないサンドボックス形式です。目的は生き延びることのみで、死が唯一のエンディングです。ストーリーモードとは違い、一度死んでしまうとセーブデータは削除されます。天候や食事などの判断を間違えると命取りとなるうえ、集めなければならない資材と、集めるために必要なエネルギーを天秤にかけ、空腹や渇き、温度や疲労のバランスを常に考えて行動しなければなりません。なかでも時間は、最も貴重な資源です。このモードで遊ぶ場合は、慎重に進む道を選択しましょう。

 

 

超ストイック!上級者向けチャレンジモード


チャレンジモードでは、プレイ時間が1~3時間程度になるように設定されていて、目的達成型のゲームが楽しめます。猛吹雪が上陸する前に必要なものを備蓄する「猛吹雪」や、凶暴な熊から逃げる「追われる者」など、チャレンジごとにいろんなルールが設定されています。MAPなしで特定の場所に到達しなければならないものなど、慣れていなければクリアできないようなチャレンジもあり、クリアするとバッジがもらえます。チャレンジモードは、今後のアップデートでさらに追加される予定とのこと。どんなモードが登場するのか楽しみですね。

 

 

 

サバイバルモードで実際に遊んでみた!


今回は、サバイバルモードで遊んでみようと思います! 筆者の目標日数は7日間。サバイバルモードを選択すると、最初に難易度を設定できます。難易度は、全4種類。初心者でも安心な「放浪者」モードから、最も経験を積んだプレイヤーでも1週間を生きるのがやっとの「侵入者」モードまで、自分に合った挑戦レベルが見つけられます。もし、4種類のどれも気に入らない場合は、「カスタム」モードを使ってサバイバルモードのゲーム設定を自分好みにカスタマイズすることもできます。

 


難易度を決めると、遭難する地域を選ぶことができます。地域は難易度別に9エリアとランダムがあります。今回は、難易度は普通くらいの「運び屋」で、地域は物資が豊富な「謎の湖」にしてみました。

 

 


1日目。開始とともに見晴らしの悪い場所でスポン! どこ、ここ!?……とにかく小屋を見つけなければ寒さで死んでしまうので、近くを探索します。すると、小さな小屋を発見。小屋の物資を物色し、謎の湖にある山小屋を目指して進み続けると、そこで線路を発見。線路沿いを進むと、電線が横に伸びている場所があったので曲がると、そこには今回の目的地である山小屋が。

 


凍傷になりかけながらもなんとか到着できて、やっとひと安心! ここには確定で釣り糸と釣り針があるので、食料には困りません。今日は、ここで拾った食料を食べ、拾った狩りの本(読むと狩りスキル上昇効果があるらしい)を読んで眠りにつきます。

 

 


2日目は、家の前の湖にある釣り小屋を物色しに行きます。釣り小屋では、氷を割って釣りができるようになっていて、魚を捕ることもできます。ナイフ(動物の死体や、氷の解体ができる)や、手斧(氷はもちろん、薪を作ることができるかなり重要なアイテム)など、役に立つアイテムが落ちていることも! 今回はナイフでした。

 


湖を進み続けると、湖沿いに小さなキャビンを発見。今日はここで眠ります。

 

 


3日目。朝起きると喉がカラカラ状態。危険を察知し、すぐさま初日に集めた水系物資を飲み干しました。このまま水を作らないと死んでしまうので、山小屋に急いで帰宅します。この日は天気が悪かったので、雪を溶かし、水を沸騰させて飲料水を作りながら、釣り小屋で拾った釣りの本(読むと釣りスキル上昇効果があるらしい)を読破し、終了。

 

 


4日目。そろそろ、食品もなくなり始めてきました。「早く釣りに行かねば野垂れ死ぬ……」という危機感のもと、釣りに行こうとしたのですが、外は猛吹雪。この状況で釣りをしてしまうと1時間程度で低体温症や凍傷のリスクが出てしまうので、服を修理して時間を潰してみること数時間。あ、そうそう。燃料も尽きかけていました。そこで、山小屋の近くで枝集めをします。黙々と集めた枝は45本。その頃、若干天候が回復してきたので、釣りに出かけることにしました。本日の釣りは1時間。美味しそうなコクチバスが釣れました! 今夜は、拾った枝でコクチバスを焼きつつ、眠りにつきます。

 

 


5日目。起床すると、ピューピューと嫌な音が。外に出てみると、やっぱり今日も吹雪です。このままでは寒くて釣りができないので、近所の枝を集めます。

 


枝を21本集め、天候が回復したので釣りに出かけることに。4時間で4匹の大収穫! ホクホクしながら帰宅。釣った魚を焼きつつ、飲料水も5リットル作りました。ちなみに冷蔵庫はないので、調理した魚は外に捨てて保存します。

 

 


6日目。今日は天気が良いので、初日に秘かに目撃していたシカの死体から肉を頂戴しに行きます。シカの死体からは、肉と内蔵2つと皮がひとつ採れました。これぞ自然の恵みですね! 動物の内臓を部屋に放置すると乾燥し、乾燥された内臓になります。これは、釣り糸や、ウサギ用罠に使えるのでとても貴重です。

 


まだ時間があるので、枝を集めつつ釣りに出かけることに。この日は、4時間で2匹しか釣れませんでした。まぁ、こんな日もありますよね。昨日釣った魚や、シカの肉もあるのでまだまだ余裕があります。備えあれば憂いなし!

 

 


7日目。いよいよ今回のサバイバル最終日! 7日間という短い目標ではありましたが、天候や手斧に恵まれず、薪を作れないという、そこそこ過酷な生活でした。今日こそ手斧を見つけたいので、探索に出かけます。山小屋を出て、すぐ近くの小さな伐採場を見てみましたが、手斧はなし。線路沿いを進んでみましたが、バールはあったものの、手斧は見当たりません。

 


トンネルを抜けて歩き続けていると、薄い氷が割れて湖に転落。凍傷になりかけながら電波塔のようなものを見つけますが、ここにもありません……。暗くなってきて、あたりを見渡していたその時、見事に転落してしまいました。最後は、落下による重度の内臓破裂であっけなく幕を閉じました。

 

 

 

極限の状況を描いたドラマチックな雰囲気ゲー


今回遊んだサバイバルモードでは、エンド(死ぬ)を迎えるとセーブデータが消える代わりに、それまで捕った動物の数や、見つけたエリアの数など、さまざまなアクションが数値化されて日記として保存できます。この記録はストーリーのようになっていて、思い出しながら見返すのも面白い。ゲームごとに自分だけのサバイバルストーリーを作れるモードでした。アイテムの種類も多く、ツール、光源、武器、応急処置、物資、衣類など、ゲーム内に登場するアイテムの数はなんと100種類以上。バリエーションが豊かなので、毎回、ガチャガチャ感覚でアイテムを漁るのもこのゲームの楽しみのひとつですね。


過去3年間に渡り、100回以上のアップデートや修正を行ってきた「The Long Dark」ですが、製品版になった今後も全モードのアップデートを続ける予定と発表されています。気になった方は、遊んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

タイトル情報

「The Long Dark」(Hinterland Studio Inc.)
2017年8月1日発売
価格:3,090円(2019年2月1日時点)
https://store.steampowered.com/app/305620/The_Long_Dark/?l=japanese

 

 

筆者:すちーむまにあ(辻村美奈)

 

 

オフィスマイカに所属するライター兼ゲーマー。好きなゲームのジャンルは、サンドボックスのサバイバルゲームや、ホラーゲームなど。プレイスタイルは、コミュ障炸裂でVC勢に怯えるテキストチャットガチ勢。

オフィスマイカ:https://www.office-mica.com/
ブログ:https://steammania.tokyo/
Twitter:https://twitter.com/steammaniaS2?lang=ja


The Long Dark (R) (C) 2012-2017 Hinterland Studio Inc. "The Long Dark", "Hinterland" and the Fox Logo are registered trademarks or trademarks of Hinterland Studio Inc. All rights reserved.

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