「ゼノブレイド2 黄金の国イーラ オリジナル・サウンドトラック」、購入者イベントのオフィシャルレポートが到着!

2019年01月30日 18:470

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

2019年1月20日(日)、乃木坂のソニー・ミュージックスタジオにて開催されたmora presents「ゼノブレイド2黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック」のオフィシャルレポートが到着した。

「ゼノブレイド2 黄金の国イーラ」は、Nintendo Switch用ソフト「ゼノブレイド2」の追加コンテンツ「エキスパンション・パス」の一部として配信される追加エピソード。本編で主人公レックスの前に立ちはだかった秘密結社・イーラのリーダー「シン」を主人公に、本編の500年前の物語が描かれる。

そんな「ゼノブレイド2 黄金の国イーラ」の楽曲を余すところなく収録した「ゼノブレイド2 黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック」の購入者スペシャルイベントが、乃木坂のソニー・ミュージックスタジオにて開催された。

事前応募者の中から約8倍の倍率をくぐり抜けた40名のみが参加できる、プレミアムイベントのオフィシャルレポートが到着したので、ご紹介しよう。

<オフィシャルイベントレポート>
制作秘話盛りだくさんの超プレミアム空間!
『ゼノブレイド2黄金の国 イーラオリジナル・サウンドトラック』
購入者イベント

Nintendo Switch『ゼノブレイド2』『ゼノブレイド2黄金の国イーラ』は、ゲームの面白さもさることながら、豪華作曲陣が手がける楽曲も非常に高い人気を誇る作品だ。

クオリティーの高いハイレゾ音源を、圧縮音源と同じ価格で販売をしている珍しい作品でもあり、音楽配信サイトmoraではランキング上位の常連となっている。本イベントには、『ゼノブレイド2黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック』の作曲に関わっている光田康典さん、ACE CHiCOさん、清田愛未さんの3人が出演し、なかなか聞くことのできない制作秘話が展開された。

まずは事前に応募者から募った質問をもとに、トークコーナーが始まる。

「『黄金の国イーラ』と本編の楽曲で、異なった点について教えてください」という質問に対して、「『黄金の国イーラ』は"アコースティック"なサウンドがテーマでした」と答える光田さん。ゲームの総監督を務める高橋哲哉さんの意向で、『黄金の国イーラ』ではエレキギターなどのデジタルなサウンドは使用していないそうだ。"アコースティック"のテーマを踏まえて、CHiCOさんはさらに"ジャズっぽさ"を意識したと話す。

また、「普段はどのような環境で音楽を聴く事が多いですか」という質問に対しては、「そんなに高くないですよ」と清田さんが答える。お子さんがいることもあり、子ども向けの歌を手軽に聴けるスマートスピーカーなども重宝しているそう。

CHiCOさんも900円のイヤホンも含めて、安い物からプロユースの物まで複数種類のイヤホンと、同じく安い物からプロユースの物まで複数種類のスピーカーで音を確認していると話す。いっぽうで自宅に制作環境を整えている光田さんは、作曲・MIXと同じ環境下で音楽を聴くことが多いそうだ。

「ゼノブレイドのコンサートの予定はありますか?」との質問には、「高橋総監督も開催したがってるんですよ」と答える光田さん。「曲数が多いから、2泊3日くらい開催できそう」とCHiCOさんは笑う。ただしどの曲も、生音での演奏を前提としていない難しいアレンジのため、とくに平松建治さんの手がけた曲については「ギタリストを4人くらい入れないと」との意見も。

光田さんが「バンドより、オーケストラコンサートの方が難しくないかも」と話すと、会場からは期待を込めた拍手が起こる。


そしてイベント後半はスタジオルームに移動し、実際に『ゼノブレイド2オリジナル・サウンドトラック』のレコーディングなども行っている環境で、ハイレゾ音源を鑑賞した。

1曲目に流れるのは、『ゼノブレイド2 黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック』より『リサリア原生林』。作曲を手がけた清田さんは、「今回"アコースティック"がテーマだったこともあって、パーカッションも全部実際に演奏してもらったんです」とこだわりを話す。「シェイカーの音1粒1粒、味がありますね」と、ハイレゾ音源で改めて楽曲に聴き入る。

ACEの2人が手がけた『四足のアルス/グーラ』は、ベース・ドラムを同時録音をしたそう。アドリブパートでは異なるパターンを何回もレコーディングしたというから驚きだ。

『王都アウルリウム』は、「"枯れた感じ"というディレクションをしました」と話す清田さん。レコーディングが終わった後に、「いい感じに枯れていました!」という不思議な褒め方をしてしまったエピソードを話し、客席の笑いを誘う。

そして『黄金の国イーラ』のエンディング曲となる『A Moment of Eternity』。光田さんは、ボーカリストのJen Birdさんと「相当コミュニケーションを取った」と話す。本編のエンディング曲は日本でレコーディングを行っていたが、Jenさんご本人からの要望もあり、『A Moment of Eternity』はJenさんの暮らしているロンドンでレコーディングを行ったそうだ。

平松建治さん作曲の『戦闘!!/イーラ』を挟んで、『ゼノブレイド2』本編からも数曲がピックアップされる。光田さんが手がける『Xenoblade II - Where It All Began -』は、ハイレゾのよさが顕著に感じられる楽曲。主人公が海の中に入っていく様子を重低音で表現したと言い、「この重低音はゲーム機だと分からないかもしれないですね」と3人で顔を見合わせる。

『グーラ領/ 森林』のレコーディング時、体調を崩していたという清田さん。苦しかった思い出が残っているそうだ。本楽曲のパーカッションについて、「打ちこみでも、ハイレゾで聴くと違って聴こえますね!勉強になります」と笑う。

『Drifting Soul』は、ACEの工藤ともりさんが手がけた楽曲だ。残念ながら本イベントには出演できなかったが、CHiCOさんを通して「ベースを担当した渡辺等さんが、すごいスキルだった」との言付けを披露する。なお本楽曲は、元々男性ボーカルの予定だったそう。自身もボーカリストとしても活躍するCHiCOさんがいることもあり、ACEはキーの設定に強いこだわりを持っているという。何度もJenさんの音源や映像の声を確かめ、一番Jenさんらしさが出るキーを探し、Jenさんの低音の魅力を出したいと思い、歌い出しでその低音が語りかけてくるようにしたという。

続いての『雷轟! アルティメット』は、8bit調の貴重なデモ音源も。録音の直前に仕様が変わって、ともりさんが今の形へとアレンジをしたという。

そして最後に流れるのは、本編のエンディング曲である『One Last You』だ。「『ゼノギアス』の頃から"悲しいけど希望はある"がテーマであることが多かったため、高橋総監督とは暗黙な了解がありました」と光田さんは言う。またボーカルのキーについては、「一音目で"来た!"という音を出せるか」という点を大切にしたという。


こうして、ボリューム満点のハイレゾ鑑賞コーナーを終え、最後に3人から一言。

まず楽曲を久々に聴いたという清田さんは、「もう1回ゲームをプレイしてみたいなと思いました」と話す。ハイレゾを通して、「ホールやスタジオの違いまではっきりと聴いてとれました」と話すのはCHiCOさんだ。また光田さんは、「プロキオン・スタジオで制作しているハイレゾ音源は、圧縮音源と値段も変わらないので、少しでもいい音で聴いてください」とまとめ、本イベントは終了となった。

スタジオでのハイレゾ鑑賞と豪華作曲陣の貴重なトークを通じて、『ゼノブレイド2』シリーズを彩る楽曲に込められた想いを、改めて強く感じる1時間であった。ゲームをプレイしている人にとってはもちろんのこと、ゲームをプレイしていない人にとっても、“作品”として充分に聴きごたえのある『ゼノブレイド2』シリーズのオリジナル・サウンドトラック。制作秘話を胸に、もう1度聴き直してみると新たな発見に出会えるだろう。


【イベント概要】
mora presents 『ゼノブレイド2 黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック』購入者スペシャルイベント
・日時:2019年1月20日(日)
 ①12:45 開場/ 13:00 開演/ 14:15終了
 ②14:45 開場/ 15:00 開演/ 16:15終了
・会場:ソニー・ミュージックスタジオ

<出演>
▲光田康典さん

▲ACE CHiCOさん(①のみ)

▲清田愛未さん

【商品情報】
■「ゼノブレイド2 黄金の国イーラオリジナル・サウンドトラック」
・販売価格(税込):
 通常音源2,000円(単曲価格200円)
 ハイレゾ音源2,000円(単曲価格200円)

<収録楽曲>
M01.二人の時間の始まり
M02.リサリア原生林
M03.戦闘!!/イーラ
M04.四足のアルス/グーラ
M05.イーラ王国
M06.イーラ王国/夜
M07.王都アウルリウム
M08.王都アウルリウム/夜
M09.落胆と憎悪の果てに
M10.交わる事のない道
M11. A Moment of Eternity

画像一覧

  • 光田康典さん

  • ACE CHiCOさん

  • 清田愛未さん

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