渕上 舞インタビュー 「自身の世界観が広がった」1stミニアルバム「Journey & My music」

2019年01月22日 18:000

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渕上 舞がアーティストデビューから丸1年のタイミングとなる2019年1月23日に、オリジナルミニアルバム「Journey & My music」をリリースする。この1年間、アーティスト活動を駆け抜け広がった世界観を歌詞に込め、「渡り鳥」をコンセプトに作り上げた1枚に。声優として、アーティストとしてのそれぞれの思いとともに、磨き上げた彼女の世界観を語ってもらった。

「笑顔になることが増えた」という成長


── 新作のオリジナルミニアルバム「Journey & My music」は昨年のアーティストデビューから丸1年のタイミングで発表されます。アーティスト活動を始めてからのこの1年をどのように振り返りますか?

渕上 あっという間。もう、びっくりするぐらいの時の速さでした。新しいことや初めてのことにたくさん挑戦をさせてもらった1年だったので、息つく間もなく過ぎていきました。先が読めないことの不安もあるにはあるのですが、それが楽しいところでもあって充実感に溢れた1年間だったなと思いました。

── TVアニメ「プラネット・ウィズ」では主題歌を担当されつつ、出演もされました。声優としての活動とアーティスト活動でのマインドチェンジはどのようにされていきますか?

渕上 わかりやすく言うと、裏方なのか表に立つ人かどうかの気持ちの切り替え。特にアーティスト・渕上 舞という名前で表に出させていただく機会が増えてから、それをより感じるようになりましたね。やっぱりいろいろ気を使いますね。例えばどういう顔をしてるとか振る舞いとかひとつとっても、自分自身はどう見せたいかみたいなところをすごく考えるようになりましたね。いっぽうで、役者・声優としては、あまり自分がどう見られたいかは一切考えずに、そのキャラクターがどうやったらかわいく見えるのか、といったところだけに意識を注ぎます。特にキャラクターって、「プリキュア」(「ドキドキ!プリキュア」四葉ありす / キュアロゼッタ役)のように物語として最終回を迎えても、「ガルパン」(「ガールズ&パンツァー」西住みほ役)のように、しばらく前から演じているキャラクターであっても、何年経ってもお客さんは新しい出会いをしてくれるんです。歌の活動を通じて、「あのキャラって渕上さんが演じてたんですか」と言って下さる方もいて、それが面白いなとアーティスト始めてからより感じるようになりました。

── そして今回の「Journey& My music」はコンセプトミニアルバムですが、このコンセプトは当初から構想されていたものでしょうか?

渕上 今回はシングル曲を入れるのではなくすべて新作でということで、「だったらそれぞれの曲を寄せ集めるのではなく、ミニアルバム全体でひとつの作品にしたい」という思いが自然と湧いてきました。1stアルバムの「Fly High Myway!」では鳥をテーマに1日の流れを作っていたので、やっぱり自分の好きなものや、「らしさ」みたいなものを特に届けたいと考えていきました。

── 今の渕上さんの「らしさ」を言葉で表現すると?

渕上 根本的なところは特に変わってないんですけれども、作ってみて感じたのは、1stアルバムのときって基本的に全部が「自分」だったんですよ。私の口癖とか、私の思っていることとか。悪い言い方をすると自己中みたいなところはあるんですけど、「自分」を表現したいというところが強かった。でも今回のアルバムは、どこか客観的に物事を見ることができるようになっていったんです。もちろん私を表現したいってところは残しつつ、ですが。活動の中で歌詞も書かせていただく機会に恵まれ、「こういう世界にこんな人がいたら多分こういうことを思うんだろうな」と考えるようになると、書く内容も自分の口癖とか考えだけで完結することはなくなったんです。これまで他人に興味がなかったり、すべての物事にあまり興味を見出せなかった私でしたが、アーティスト活動をするにあたって、興味を持てるようになったんです。人とご飯に行きたいなとか、ちょっと私から声をかけてみようかなとか。そこまでではなくても、「あのお洒落カフェ、入ってみたいな」とか。「自分」しかなかったものが、ほかの世界が入ってきた、というか主人公が決して「自分」だけではなくなった。それは成長だなあとも思うし、やっていく中で、感覚・感性って変わっていくんだなって。歌詞を読むとありありとわかるのが、恥ずかしくもあり、自分自身の成長を感じられてうれしくもあり(笑)。

── アーティスト活動の軌跡が残っているというのは、それこそ後から知ったファンの方にとっての楽しみにもなるかと思います。今回の「Journey & My music」というタイトルはどのような思いが?

渕上 「Journey」という曲が最後に入っているのですが、それを最後に収録した後に決めました。このミニアルバムは渡り鳥をテーマにしています。「人生とは最大の終わらない旅」という言葉がありますが、旅という言葉を前面に出したくて。その中で私が出会っていく音楽たちという意味で、「& My music」と付けました。自分の名前が「舞」というところもあり、入れ込みたいなと思ってこのタイトルになりました。

── では各楽曲について収録順にうかがっていきたいと思います。今回、4曲で作詞をされていますが、最初は何からでしたか?

渕上 「ファインダー」が最初でした。今回のテーマが渡り鳥ということで、いろんな国を旅していくのですが、そこに当てはめて曲を作って行きました。「ファインダー」はすごく気候がよい暖かい国で、人々ものんびりしててやさしい笑顔を浮かべている人たちが多いというテーマで作られた曲です。その中で「人が笑顔でいられる瞬間って何だろう?」と、ぼんやり考えていたときに「カメラ向けられたとき」がそれだと思いついたんです。「こっち向いて。はい、チーズ」って言ったら、誰しも自然と笑顔になっちゃう。それでカメラの歌にしようというところから始まり、書いていきました。物語のイメージとしては、カップルのような関係の人がカメラを持ちながら、のんびりお散歩して写真を撮りあって素敵な時間を過ごしているというような光景です。

── 一緒に写真を撮るようになったという行動も、アーティスト活動によるお気持ちの変化ですか?

渕上 イベントやライブでみんなと一緒に写真を撮る機会は以前よりもずっと増えましたね。前は自分の姿だけ残せたらそれでいいかなって、感じだったのですが(笑)。だから、笑顔になることも増えたんです。最近は、変顔になる面白いアプリとかたくさんあるので、そういうのを使ってみんなと遊んだりするようになった自分がすごく不思議です(笑)。

── 「ファインダー」の歌にあたってはどんな思いを?

渕上 テンポがゆっくりな曲ではあるのですが、バラードではないので、しっとり聴かせるというよりは、のんびり鼻歌を奏でているような雰囲気で歌いました。根がせっかちなのがあるせいか、先走ってしまうので、ゆっくりなテンポで歌うのは難しかったですね。聴いてくれてる人に、この曲は特にのんびり癒されてほしいという思いで、やさしさ+楽しさを意識して歌いました。

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キャスト: 阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫
(C) 水上悟志・BNA・JC/Planet With Project

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