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「Talk 2 Night」は、男女で過ごすだけがクリスマスじゃないよという曲です
── 6曲目の「ソノヒ」は、結城アイラさんの作詞です。 駒形 この曲はもともとアルバムのラインアップには入ってなくて、「トマレのススメ」のときのカップリング候補曲だったんです。アルバム用のデモをいくつ聴いても6曲目に入れる曲がなかなか決まらなくて、どうしようという話をしていたときに、プロデューサーが「いい曲があるんだけど、どうかな」って、白須賀悟さんが作曲したこの曲を聴かせてくださって、すぐに「これにしましょう!」と決めました。
── ということは、アルバムの最後に決まった曲なんですね。 駒形 はい。「ソノヒ」を作れたことで、アルバムのピースが全部ピタッとハマりました。
── 結城さんの歌詞には、どんな印象を受けましたか? 駒形 うまくいかない状況の中でも光を信じて進んでいく、という歌詞です。若さと言うよりは、いろいろなことを経験してきたからこそ出てくる言葉たちで、年齢感的にも私に近いなと思いながら歌わせていただきました。
── 結城さんとは歌詞について、何か話をしましたか? 駒形 最初に書いていただいた歌詞は、もう少し前向きだったんです。「よし、がんばろう」っていう気持ちがより前に出ていてわかりやすくはあったんですけど、もうちょっと深い部分に触れたものにしていただきたくて。お風呂から上がって気持ちがスッキリしたというよりは、寝る前にカーテンを閉めるときに夜空の月を見て、「明日もいいことあるかな」ってつぶやくような小さな気持ちの変化を書いていただけたらうれしいですとお願いさせていただいたんです。それでアイラさんが書いてくださったのが、2番の「カーテンの向こうの月に 声をぶつけてみる」という部分です。
── 見えなくなった月に、そっと気持ちを傾けている情景が目に浮かびます。歌詞もボーカルもサウンドも、とても落ち着きのある曲ですよね。 駒形 ボーカルとしては、この曲では初めてフェイクに挑戦しました。最初は仮歌に入っていたものをなぞるような感じでしかできなかったんですが、レコーディングが進むにつれて、自分なりのフェイクを入れられるようになりました。フェイクができる人はすごいなって、ずっと思っていたので、自分もその領域に足を踏み入れてみたいと思いました。
── ラストの7曲目「Talk 2 Night」は、鈴の音から始まるクリスマスソングです。 駒形 季節にあったハッピーな曲です。
── これってハッピーなんですか? 失恋した女の子が、クリスマスに昔から仲のいい友だちに会って、話を聞いてもらっている曲ですよね。 駒形 男女で過ごすだけがクリスマスじゃないんだよ、ほかにも大切な人がいて、そんな人がそばにいてくれるクリスマスってすてきだよねって曲です。私も高校時代からの長い付き合いの友だちがいて、学生時代は一緒にお茶をしたり泊まりに行ったりしていたんです。後にその子が引っ越してしまって、頻繁に会える機会がなくなっちゃったんですけど、久々に会うと昔に戻って話すことができて。そういう相手だったり時間だったりって大切だなって思いながら歌わせていただきました。
── じゃあ、その友だちの顔を思い浮かべながら。 駒形 はい。曲調的にもソロ活動を始める前に歌ってきたキャラソンと近くて、気持ちが入れやすかったです。この曲が最後のレコーディングで、すんなりと録り終えることができて、今までの経験が生きてるなあって思いました。ハモリも今まではあまり得意ではなかったんですが、このミニアルバムのレコーディングでたくさんやってきたので、この曲に関してはすぐにOKが出て。自分の成長を感じられるレコーディングになりました。
── 確かにこの曲は、正統派のガールズポップという感があります。 駒形 聴いていただくみなさんにとっても、一番乗りやすい曲になったんじゃないかなと思います。最後は明るく締めることができました。