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全曲を、結城アイラさんにディレクションしていただきました
── 3曲目は「クロックワイズ」。アルバムのリード曲です。メロディはさわやかなんですけど、歌詞はちょっぴり切ないですよね。 駒形 はい、ポップな曲なんですけど、歌詞のヒロインはそんなに幸せな状況にはいなくて(笑)。失恋して、立ち直るぞ、前を向くぞという瞬間の曲です。
── 今回のアルバムには恋愛の曲がいくつもあるんですけど、この曲に代表されるように、どれもあまりうまく行ってないんですよね。 駒形 そうなんです! 人間生きていると、いろいろありますから(笑)。これからうまくいけばいいねって。
── 「クロックワイズ」の主人公は雨の日に観覧車に乗って、失恋の悲しさに浸っていて。でも、降りてくる頃には雨も上がり、気持ちも晴れやかになっているのかなと。そう解釈しました。 駒形 実際に雨が降っているというよりは、ヒロインが泣いていて、それが雨のように見えているんです。自分が泣いていることに気づかないくらい、無意識のまま涙が流れている姿が描かれているんですね。気持ちはなんとか前を向こうとしているけど、どうしてもそれができないという状況が、観覧車に乗っている間は続いているんです。それで地上に降りたら視界が開けて、次の恋に向かって進んでいくという。
── 実際の雨ではないという解釈なんですね。深いです。そういう心情を表現しつつもボーカルは明るめですよね。 駒形 とても歌いやすい曲でした。「クロックワイズ」のレコーディングと、「THEカラオケ☆バトル」に出るための練習をしている時期がちょうど被っていて、「クロックワイズ」を歌ったとき、「音程がめちゃめちゃ正確になってる!」って誉められました。
── テレビ東京の「THEカラオケ☆バトル」、10月31日にオンエアされたときはすごい反響でしたよね。ツイッターのトレンドにも「駒形友梨」という名前が出てました。 駒形 地上波のテレビってすごいなと思いました。「THEカラオケ☆バトル」は歌の正確さを競うので、むしろ感情を込めすぎると点数が悪くなってしまうんです。いつもとは違って、音程だけに気をつける歌い方を練習したのが、自分としてもすごくよかったと思います。
── 実際のレコーディングは正確さも大事ですけど、感情も大事ですよね。 駒形 正確に歌えるということでリラックスできて肩の力が抜けましたし、歌い方の選択肢が増えて、伸び伸びとレコーディングさせていただきました。
── 一度きっちり型にはめて、正確に音を取る練習をしてよかったと。 駒形 とても役に立つトレーニングなんだなと思いました。
── この曲のディレクションは、作曲の原知也さんだったんですか? 駒形 いえ、今回のアルバムは、全曲を結城アイラさんにボーカルディレクションしていただいているんです。「トマレのススメ」のカップリング曲2曲からアイラさんにディレクションしていただいていて、今回もその流れでお願いしました。
── 結城さんのディレクションは、どんな感じなんですか? 駒形 歌の解釈は私に任せてくださって、自由に歌わせてくださいます。そのうえで、こう歌ったらこの曲はもっと魅力的になるんじゃないかというところをアドバイスしてくださるんです。アイラさん自身もシンガーなので、同じ歌い手としての目線でディレクションをしていただけるのが、とてもありがたいです。
── 今回のアルバムは、サウンドプロデュースとして高橋諒さんがいて、ボーカルのディレクションに結城アイラさんという布陣なんですね。 駒形 私とレーベルのプロデューサーでアルバムの方向性を決めて、具体的な制作に関しては、ボーカルとサウンドに特化したお2人に見ていただいたという作り方になっています。
── 「クロックワイズ」はミュージックビデオ(MV)が制作されています。撮影はいかがでしたか? 駒形 「トマレのススメ」と同じ監督に撮っていただきました。前作に比べたら、リップシンクシーンも演技もサマになってきたかなって思います(笑)。衣装が2パターンあったり、いろいろな傘が飾ってあるシーンがあって、色彩的にもすごくきれいな映像になりました。お気に入りのシーンがたくさんあるMVです。