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「本当のことは言わない」は、私の気持ちそのままです
── 具体的にどんな言葉が、どの曲に結びついていったのでしょう? JUNNA たとえば、今後の目標を聞かれたときに、私にはひとつだけ、絶対に人には言わない目標があったんです。ずっと心に秘めていることで、せっかくインタビューしていただいてるんですけど、ここで軽々しく言っちゃダメだと思って答えることができなかったのが、4曲目の「本当のことは言わない」に繋がっていきました。
── 「本当のことは言わない」の作詞を手がけた尾上文さんは、アーティストであり詩人なんですよね。 JUNNA 本当に素敵な歌詞なんです。私の気持ちそのままという内容で、すごく歌いやすかったです。
── 「本当のことは言わない」はリード曲です。あえてバラードをアルバムの顔にしたということですよね。 JUNNA そうなんです。新曲は私の気持ちが詰まっている曲ばかりなんですけど、17才の今の思いが一番よく表現されているのが「本当のことは言わない」でした。それに、バラードがリード曲になるのは新鮮でいいなと思いました。
── MVも作られています。JUNNAさんのパフォーマンスはもちろん、背景も印象的で、ロケ地がどこなのか気になりました。 JUNNA 夜の駐車場とか小さな遊園地とか誰もいないフードコートとか、いいシーンがたくさん撮れました。広大な駐車場にひとりでぽつんと立っていたり、花に囲まれて寝ころがったり、孤独を表現するシーンが多いMVになりました。
── JUNNAさんの内面を表したかのような映像でした。ほかの新曲についても、テーマや制作時のエピソードを教えていただけますか? まずは2曲目の「狂ったカンヴァス」。作詞が岩里祐穂さん、作曲・編曲が白戸佑輔さんで、「Here」と同じ作家陣ですね。 JUNNA 「狂ったカンヴァス」は「Here」のアンサーソングのようなつもりで歌いました「Here」は、TVアニメ『魔法使いの嫁』のチセの気持ちが入っている曲で、最初は居場所がなくて、エリアスがやっと見つけられた居場所なんだという内容でした。私の居場所はどこだろうって考えたとき、学校にいると一番素の自分が出せるし、落ち着けるんです。逆に家に帰ってひとりでいると、寂しくなって落ち込んだり、いろいろなことを考えちゃったりして。そこから、“居場所”というテーマが出てきて、この曲に繋がっていきました。
── 次の新曲は5曲目の「やってられないよ」です。JUNNAさんが作詞された曲ですね。 JUNNA 最初は、プロデューサーさんから「英語詞で自由に書いてみて」と言われていたんですけど、でき上がった曲を聴いたら、この曲は日本語詞のほうが合うからと、日本語で書くことになりました。しかもタイトルは「やってられないよ」にして、という指定があって。プロデューサーさんにはサビのメロディが、「やってられないよ」に聞こえたらしいんです。
── 日本語詞でという条件で、タイトルまで指定があったと。 JUNNA はい。「自分にとっての“やってられないこと”って何だろう?」って考えて歌詞を書いていきました。「姿見えない敵がいるの」というのが出だしで、現実じゃないことを歌っているように聞こえるかもしれないですけど、私にとっての「戦わなくてはいけないこと」は、宿題とかテストだったりするんです。それをそのまま歌詞にしちゃうと同世代の人にしか伝わらないと思って、「敵」という言葉を使いました。
── なるほど、学生だったらテストとか、社会人だったら上司とか(笑)、自分ならではの「敵」を当てはめて聴けばいいわけですね。 JUNNA そうですね(笑)。
── 曲調に関しては、どう感じていますか? JUNNA こういうかっこよくて、みんなで拳を突き上げられるような曲は今まで少なかったので、ライブで盛り上がれるだろうなと思いました。「Wow Wow」というコーラスもあるので、一緒に歌ってもらいたいです。
── 「Wow Wow」のコーラスは、加工されていますが男性の声ですよね。 JUNNA デモの段階で、作曲者のStephen McNairさんのコーラスが入っていたんです。それがかっこよかったので、そのまま使わせていただくことになりました。
── 作曲には、SiZKさんとStephenさんの2人の名前がクレジットされています。 JUNNA ワルキューレの「LOVE! THUNDER GLOW」や、私の1stミニアルバム「Vai! Ya! Vai!」で「Catch Me」を作ってくださったお2人です。今回もすごくかっこいい曲を作ってくださいました。