【インタビュー】「Re:ゼロから始める異世界生活」の新作から、注目のシンガー、nonocがデビュー!

2018年10月23日 18:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

エミリアの平穏と北海道の平穏を祈る気持ちが重なりました


── もう1曲は「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」のエンディングテーマ「White White Snow」です。こちらはバラードですね。

nonoc やさしく包みこむ曲です。前奏から世界観が確立していて、雪にちなんだ物語のエンディングらしいキラキラ感がありつつ、おごそかな雰囲気のある曲だと思いました。

── 冬をイメージさせる曲で、10月から11月に聴くと季節先取りという感じですね。

nonoc そうですね。北海道は11月には雪が降っちゃいますけど(笑)。

── そうか。こっちと季節感が違いますよね。北海道在住として、雪景色を描いた曲は、歌っていて実感がこもったのではないでしょうか?

nonoc 雪の実感というよりも、「White White Snow」のように雪を楽しめた時期が、かつては私にもあったなあって思い出しました。小さい頃は雪が楽しかったはずなんですけど、今は「また雪か……」って思うだけなので(笑)。

── 見慣れているし、降ったら面倒だし(笑)。

nonoc 逆に、「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」は雪がなかなか降らない土地のお話なんですよね。みんなが雪を喜んでいるシーンが、私には新鮮でした。

──レコーディングはいかがでしたか?

nonoc 登場人物みんなの笑顔をイメージして、幸せな情景を思い浮かべながら歌いました。「Relive」はスバルの気持ちになって歌った曲なら、「White White Snow」はエミリアの思いに感情移入して歌った曲なんです。今回のOVAは、TVシリーズのストーリーの中盤くらいの話で、この先は戦いに次ぐ戦いという厳しい展開になっていくんですよね。だからこそ、エミリアの幸せを祈りながら歌いました。それから、ちょうどこの曲のレコーディングの直前に、北海道で大きな地震があったんです。停電とか混乱がまだ続いている中で、東京のスタジオに行ってレコーディングしたので、平穏な日々の大切さを噛みしめて、北海道に早くそれが戻るようにと祈りをこめて歌いました。

── 「Re:ゼロ」の世界の平穏と北海道の平穏を祈る気持ちが、nonocさんの中で重なり合ったということですね。作詞・作曲のヒゲドライバーさんは、スタジオにいらっしゃったんですか?

nonoc はい。この曲はヒゲドライバーさんにディレクションしていただきました。とてもやさしい方で、私の解釈がヒゲドライバーさんの表現したい方向性とぴったりマッチしたみたいで、すごく誉めていただけました。

── nonocさん自身は、この曲をどんなふうに歌おうと考えていたんですか?

nonoc ブレスを多く使って、やさしく包みこんだ歌声にしようと考えていました。ヒゲドライバーさんのディレクションで、ロングトーンをがんばって歌ったので、透き通った感じが出たと思います。

── 「Relive」と「White White Snow」は対照的な2曲で、nonocさんのボーカリストとしての幅を示していているように思いました。

nonoc そう感じていただけるとうれしいです。「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」は現在、劇場上映されていますので、ぜひ見ていただきたいですし、サントラCDでフルサイズの2曲を聴いていただきたいです。

── nonocさんは映画館には見に行かれたんですか?

nonoc 札幌で家族と一緒に見に行きました。お客さんがたくさん入っていて、「この人たちがみんな私の歌を聴いてくれるんだ」ってうれしくなりました。

── 映画館で自分の曲が流れたとき、どう感じましたか?

nonoc 隣に座っていた祖母が、「これ、あんたの声?」って私の顔を覗き込んできました(笑)。自分の歌が流れるのを映画館で聴いたら、感動で泣いてしまったりするのかなと思っていたんですけど、実際に流れたときには、あまり実感が湧かなかったです。それよりも「White White Snow」の包み込むサウンド感が、家でヘッドホンで聴いていたときとも全然違って、映画館の音響に感動しました(笑)。

── 素晴らしいデビューになったと思います。今後、どのようなシンガーになっていきたいと考えていますか?

nonoc アニソンシンガーとしていろいろな作品に関わって、アニメを通して私の歌を多くの人に聴いていただきたいです。そして、ゆくゆくはライブで生の歌声を届けたいと思っています。

── 最後にアーティストネームの由来を教えていただけますか?

nonoc 本名から取りました。覚えやすいし、ロゴにしたときに丸っぽくてかわいいんですよね。パッと見、名前だけだと男性か女性かわからなくて、何者感が出るのもいいかなと思いました(笑)。

── アーティスト写真では角を付けていて、そこにも何者感があったと思います(笑)。

nonoc 何か印象に残るアイテムを身につけたくて、角がいいかなと(笑)。今後もいろいろな形の角を付けていこうかなって思っています。

── 今回だけではなく?

nonoc コスプレっぽいし、アートっぽいし、面白いですよね。デザインやファッションがすごく好きなので、自分の音楽とうまく繋げていきたいなって思います。ゆくゆくは角のアクセサリーを作っているアーティストさんとコラボできたりしたらいいなって。

── 次の展開を楽しみにしています。

nonoc よろしくお願いします!



nonocプロフィール


7月12日生まれ。北海道出身・在住。10代の女性シンガー。
高校在学中に楽曲投稿アプリに歌声をアップし始め、それをきっかけにプロデューサー・安田史生氏と出会って、本格的に音楽活動をスタート。高校を卒業した2018年、KADOKAWAの音楽制作陣に見いだされ、OVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」のイメージソングとエンディングテーマのシンガーとして抜擢される。

オフィシャルTwitter @nonoc_doll


CDデータ

■OVA「Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow」Memory Album

3,000円(税別)

レーベル:KADOKAWA/2018年10月24日発売


※末廣健一郎作曲によるBGM26曲に加え、nonocが歌うイメージソング「Relive」、エンディングテーマ「White White Snow」、安月名莉子が歌う挿入歌「Memories」を収録。


(取材・文/鈴木隆詩)
(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

画像一覧

  • (C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

関連作品

Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow

Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow

上映開始日: 2018年10月6日   制作会社: WHITE FOX
キャスト: 小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人
(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

関連シリーズ

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。