【インタビュー】「アイリス」とは希望。藍井エイルの魅力が詰まった最新シングルが発売！

2018年はドキドキすることが多い1年でした

── 3曲目の「Liar」はシリアスでダークな印象の曲です。この曲のテーマはなんでしょうか？

藍井　タイトル通り、嘘をついて自分の弱さを隠し続けている主人公をイメージして、作詞しました。私も同じような気持ちになったことがあるし、誰もが一度くらいはきっと、弱さのせいで嘘をついたことがあるんじゃないかなと思って。

── 普段は心の中に秘めている弱さに、そっと寄り添ってくれる曲だと思いました。内面を吐露したネガティブな言葉が多いんですけど、最後には希望がありますね。

藍井　はい。頼れる人がまったくいない状態から始まって、最後は、誰かと一緒だったら、自由を得られるかもしれないというところまでたどり着いています。ずっと内に秘めていた弱さや孤独も、決してムダじゃないということを伝えたいと思いました。

── 作曲・編曲は新井弘毅さんです。

藍井　「アイリス」と「Daylight」が決まった段階で、3曲目のメロディを選んでいきました。そこで印象的だったのが、新井さんのダークなメロディだったんです。歌詞は東京で考えていたんですけど、ここまでダークな曲を歌うのは久しぶりなので、どうしようかなと思って窓の外を眺めたら、コンクリートのビルと、その隙間から小さな空が見えたんです。とてもグレーな景色で、こんな空では翼を自由に広げられないな、都会にはそういう人がたくさんいるのかなと思ったところから、テーマが決まりました。

── なるほど。だから、「ビルの隙間から 見える小さな空じゃ」という出だしなんですね。

藍井　空を自由の比喩として書いていきました。最初はグレーで小さな空なんですけど、希望とともに、青空になっていくんです。

── 3曲それぞれのテーマを噛みしめながら、楽しみたいシングルです。初回生産限定盤にはMVを収録したDVDとともに、フォトブックも同梱されています。こちらはどんな内容になっているんですか？

藍井　ジャケット写真を撮影した場所でのアナザーカットが収録されています。スタッフさんが砂浜に木を立ててくれて、その前で撮影したんですけど、すごくきれいな場所なんです。カメラマンは「約束」のMVの時にL.A.で撮影をしてくださった方で、今回も素敵な写真をたくさん撮ってくださいました。

── エイルさんにとっての2018年は、活動再開の年でした。ちょっと気が早いですが、この1年を振り返って、どう思いますか？

藍井　活動再開して、日本武道館ライブと大きな動きがあって、ドキドキすることが多かった1年でした。武道館ライブのときは、リハでバンドメンバーに再会したときから緊張で固まっていたんですけど、みんなが今までと変わらない温かさで迎えてくれて、うれしかったです。本番当日もすごく緊張したんですけど、「ただいま」という気持ちをファンのみなさんに伝えたいという一心で歌うことができました。

── 8月16日に開催された「藍井エイル Special Live 2018 ～RE BLUE～ at 日本武道館」は、12月5日に、Blu-ray & DVDとして発売されます。

藍井　当日ライブに来てくださった方はもちろん、来られなかった方にも「待っていてくれてありがとう。これからもよろしく！」という思いを届けたかったので、パッケージ化はすごくうれしいです。今の藍井エイルを多くの人に見ていただきたいです。

藍井エイルプロフィール

11月30日生まれ。北海道札幌市出身。
2011年10月、シングル「MEMORIA」でメジャーデビュー。現在まで、14枚のシングル、3枚のオリジナルアルバムをリリース。2016年10月には、「BEST -E-」「BEST -A-」のタイトルで、2枚のベストアルバムを同時リリースした。約1年半の活動休止期間を経て、2018年2月に復帰を発表。6月にシングル「流星／約束」をリリースし、8月には日本武道館ライブ「藍井エイル Special Live 2018 ～RE BLUE～ at 日本武道館」を成功させた。
「アイリス」は、復帰後の第2弾シングルとなる。

CDデータ

■TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」エンディングテーマ
　「アイリス」

〈収録曲〉
01. アイリス
02. Daylight
03. Liar
04. アイリス -Instrumental-
※期間生産限定盤のみ、04. アイリス -TV size ver.-

〈DVD収録内容〉
「アイリス」Music Video


（取材・文／鈴木隆詩）