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「Daylight」は、どんどん盛り上がっていくサビが気持ちいい曲です
── カップリングとして2曲が収録されています。2曲目の「Daylight」はアプリゲーム「AIカードダス ZENONZARD」のイメージソングになっていますが、最初からその前提で作られた曲だったんですか? 藍井 はい、ゲームの世界観に沿って制作しました。ゲームのあらすじを資料としていただいて、そこからイメージを広げていきました。AIと人間がひと組になって戦うというゲームだったので、2人がひとつにならないと光に向かって進んでいけないというというのが、歌詞のテーマになりました。
── 今のお話で、曲のコンセプトが理解できました。「君」と「僕」という言葉がたくさん出てきますし、「うるさい金属音が」とかメカっぽい描写はAIのことを表しているんですね。 藍井 その通りです。昔、魔女狩りみたいなことがあって、それで殺されてしまった女性の呪いがストーリーにからんでくるんですよね。「黒い歯車がそっと 今になって噛み合う」という一節があって、そこは過去の因縁を表しています。ゲームの内容が、かなり歌詞に反映されています。
── 曲調的には、今回のシングルで一番激しい曲ですね。 藍井 そうですね。アレンジもデジタルな感じが強く出ていて、ゲームの世界観に合っていると思います。作曲と編曲は「流星」と同じ津波幸平さんで、イントロからすごくパンチがあるのはさすが! と思いました。デモのときは違う始まり方だったんですけど、次にいただいたアレンジでこのイントロが付いていて、聴いた瞬間にテンションが上がりました。アレンジでここまで楽曲の表情が変わるのかって、衝撃を受けました。
── ということは、津波さんの判断でイントロをかっこよく変えてくださったということですね。 藍井 そうですね。「流星」のときも、津波さんにお願いして何度もアレンジをいじっていただいたんです。
── ここでも、エイルさんのサウンドへのこだわりが。 藍井 いろいろお願いしましたが、最終的には津波さんの素晴らしさが全面に発揮された曲になったと思います。サビがどんどん盛り上がっていくのが気持ちよくて、レコーディングは楽しかったです。
── では、レコーディングはスムーズに進んだと? 藍井 楽しかったんですけど、サビ終わりの「Daylight」というところのロングトーンには苦戦しました。ロングトーンを意識しすぎると喉の筋肉が緊張して、逆に声が出なくなっちゃうんですね。レコーディングはメンタルも大事で、自分の声に不安になると、歌おうとした瞬間に固まってしまうこともあって。そういうときは、いったんすべてを忘れて自分にリセットをかけました。
── リセットって、たとえばどんなことをするんですか? 藍井 たとえば、右上を見上げたり(笑)。外にも、肩を上げ下げしたりとか、ちょっとだけ椅子に座ったりとか、その場でできることをします。
── そういうお話を聞くと、レコーディングがいかに繊細な作業なのかがわかります。 藍井 心と歌は、こんなにも密接に繋がっているのかって思います。
── 現場でリラックスするために、普段からやっていることはありますか? 藍井 そうですね。たまにヨガをやったり、好きなものをなんでも食べていい日を週1で設けたり。無理のない範囲でリラックスするための工夫をしています。
── 食べ物は、辛いものがお好きだと伺っています。 藍井 好きですね。よくスープカレーを食べに行くんですけど、私が大好きなお店は辛さが0から14まであって、いつも13を頼んでいます。ヨガは、マットを買ってもっぱら自宅でやっているんですけど、チャイルドポーズとかしていると、飼っている犬が隣で同じポーズをしてくるんです。「なんて癒やされる空間なんだ」 って思います(笑)。
── ほのぼのしてますねー。それは心にも体にも大きな効果がありそうです(笑)。