【インタビュー】「人生の本質をとらえた楽曲です」──早見沙織、ニューシングル「新しい朝(あした)」をリリース!

2018年09月19日 12:000

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2ndアルバムとライブツアーで、冬は楽しいことになりそうです


── カップリング曲は2曲。どちらも早見さんの作詞作曲です。まずは2曲目の「メトロナイト」。グルーヴ感のある曲ですね。

早見 ピアノで作曲していたときに、この曲のサビの部分の「もっと 騒いで」という歌詞とメロディが同時になんとなく出てきたんです。「なんだ、これ? 不思議なものが出てきたな」と思いながら、全体のメロディを作っていきました。変わった曲だからお蔵入りかなと思って提出したら、今回のカップリングに選ばれて、倉内達矢さんにアレンジをお願いすることになりました。私がピアノで作った前奏をギターのリフで表現していただけたらかっこいい感じになるんじゃないかと思うんですよね、と会議で言ったら、プロデューサーさんのイメージがそこで広がったらしくて、じゃあ、ギターアレンジが上手い方がいいねと。それで、「NOTE」という曲(アルバム「Live Love Laugh」収録)でギターを弾いてくださった倉内さんの名前があがったんです。アップテンポでノリのいい曲にしてくださいとお願いして、私は作詞作業に入っていきました。

── 都会の夜の喧噪を歌った歌詞ですよね。

早見 無機質な都会の雰囲気とレトロフューチャー感を楽曲に感じて、ネオンの風景とか、その下にいる人たちをイメージしました。となると、それは忙しく働いている人たちで、夜になったらにぎやかに飲むんじゃないかなと(笑)。都会の夜には楽しんでいる人もいて、お店だったり、電車やタクシーで働いている人もいて、朝になったら夜に遊んでいた人たちがまた働き始めてという人の動きの隙間のない感じが、この曲に合うなと思ったら、最初に出てきた「もっと 騒いで」という歌詞がしっくり来たんですね。都会の喧噪があり、その中でふと感じる孤独を描いた歌詞になりました。

── バックの演奏では、ギターだけでなくシンセが目立っていますよね。

早見 そうですね。シンセの音が入ることで無機質な感じやレトロな感じ、ちょっと投げやりな都会の人たちの心情が出たような気がします。

── よく都会の夜景のタイムラプス映像がありますが、ああいう映像に合う曲ですよね。

早見 まさに、ネオンのタイムラプスをイメージして詞を書いていました。

── ボーカルも大人っぽい雰囲気になっていました。

早見 そうかもしれないですね。曲が無機質な分、ちょっとクセをつけて、ニュアンスを多めに歌いました。

── 3曲目は「SUNNY SIDE TERRACE」。こちらはおだやかな曲です。

早見 カフェミュージックのように小洒落ていて、お日様の光を感じさせる曲を歌いたい! と思って作った曲です。この曲も、なんとなくピアノを弾いていたときにサビの部分が思い浮かんで、最初は適当な英語をはめて歌っていたんです。ここはコーラスを重ねたら気持ちいいかもと思いながら、作っていきました。

── 歌詞のイメージは?

早見 暖かな、女の子らしい歌詞にしたいと思いました。それがほぼすべてですね。レコーディングも気負いなく、ナチュラルな雰囲気で歌えました。

── 今回もバランスがよく、聴き応えのある曲が並んだと思います。そして、12月19日に2ndアルバムがリリースされることも発表されました。

早見 はい。今回のシングル曲と同時に、アルバム候補曲もいくつか作曲作業に入っていました。

── 最近は早見さんの自作曲が増えて、ご自身の音楽の指向性がよりはっきりしてきたように思います。次のアルバムは、より早見さんの色が明確に出るのではないかと期待しています。

早見 どうなるんでしょうね(笑)。いろいろなタイプの音楽が好きなので、自分の路線はこれです、と明確に示せる方向性は、まだないんじゃないかなと思っています。アルバムには「私はこういう曲を歌いたい」という曲をどんどん入れ込んでいく予定なので、好きな曲ばかりが集まった1枚になるのは確かだと思います。

── 好きな音楽を、思いっきり追求する1枚になると。

早見 ソロデビューした当初は、自分がやりたいことをうまく周りの人たちに伝えることができなかったんですけど、音楽制作に積極的に関わらせていただく中で、相互理解が深まって、それができるようになってきました。スタッフさんは、私が自分の名前でやっている活動だから、私が引っ張っていくべきだと考えてくださって、どんなときも意見を聞いてくださいますし、自由にやってみて、というスタンスでいてくださるんです。アルバムはいろいろな楽曲が試せる場なので、ワクワクしています。

── アルバムのリリース後には、ライブツアーも予定されています。

早見 ライブに関してはまだ何も決まっていませんが、楽しいことになりそうです!



早見沙織プロフィール


5月29日生まれ。東京都出身。
2015年8月に、ソロアーティストとしてデビュー。TVアニメ「赤髪の白雪姫」オープニングテーマ「やさしい希望」を、1stシングルとしてリリースする。2017年11月には、「劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」主題歌「夢の果てまで」をリリース。作詞・作曲を担当とした竹内まりやとの出会いを果たす。
2018年3月には、TVアニメ「カードキャプターさくら クリアカード編」エンディングテーマ「Jewelry」をリリースした。


CDデータ


■「劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~」主題歌「新しい朝(あした)」

アーティスト盤CD+DVD 1,800円(税別)

2018年9月19日発売

レーベル:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント


通常盤CD 1,200円(税別)

2018年9月19日発売

レーベル:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント


〈収録曲〉
01. 新しい朝(あした)
02. メトロナイト
03. SUNNY SIDE TERRACE
04.新しい朝 -Instrumental-
05.メトロナイト -Instrumental-
06. SUNNY SIDE TERRACE -Instrumental-

〈アーティスト盤DVD収録内容〉
・新しい朝(あした) Music Video


(取材・文/鈴木隆詩)

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キャスト: 早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美、石塚運昇、鈴木れい子、三宅健太、伊藤静
(C) 大和和紀・講談社/劇場版「はいからさんが通る」製作委員会

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