【インタビュー】ソロデビュー10周年を越えて、織田かおりが初のベストアルバムをリリース!

2018年07月24日 12:000

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最新曲「粋美~suibi~」は、私の「好き」が詰まった曲です


── ベストアルバムの中盤はしっとりとした曲が並んでいて、9曲目「World’s End Syndrome」から流れが変わります。

織田 「World’s End Syndrome」は、ゲーム「7’scarlet」のオープニングテーマです。myuさんに作曲・編曲していただいて、新しいロックに挑戦できた曲でした。myuさんに開いてもらった新しい引き出しというのが私にはたまらなくて、味をしめてしまったんです(笑)。それが、10曲目の「Change」に繋がっていくんですね。

── 「Change」も、myuさんの作曲・編曲です。

織田 myuさんは、今までにない織田かおりを引き出したいという気持ちで、最初から臨んでくださいました。聴くとシンプルなんですけど、いざ歌ってみたら難しい曲が多いのが特徴で、特に「World’s End Syndrome」は、バンドと一緒に、どうやってグルーヴを生み出していくか試行錯誤しながら録っていきました。この曲をひと言で言うと、「かっこいい曲」ですね。

── はい。そう思います。聴いていてすごく気持ちいい曲です。

織田 「Change」はデジタルロックをやってみようかという話から始まった曲で、誰に書いていただこうかなと思っていたら、myuさんが立候補してくださったんです。シングル「ゼロトケイ」のカップリング曲でノンタイアップだったので、私の中では好き勝手にやらせてもらった曲ですね。

── 好き勝手とは?

織田 音のバランスを変えてもらったり、エフェクトをかけてもらったり、私から細かいオーダーを入れつつミックス作業をしてもらうというクリエイティブな挑戦があり、最初と最後に私の大好きなコーラスをふんだんに入れさせてもらって、私の好きな要素しかない曲です。作詞も私で、ライブをやってきて感じたことを書いていきました。

── 織田さんのクリエイティヴィティを強く感じられる曲ということですね。そして次に収録されているのが、その時のシングルの表題曲「ゼロトケイ」です。

織田 「ゼロトケイ」は私にとって久しぶりのTVアニメ主題歌でした(「ノルン+ノネット」エンディングテーマ)。この後に「ノルン+ノネット」のゲームにも関わらせていただくことになって、「ノルン+ノネット」と出会うきっかけにもなった曲です。自分の歌声がTVから流れてくるのはやっぱりうれしいですし、最終話では長めに使っていただけて、記憶に残ってますね。

── 続く12曲目の「粋美~suibi~」は最新曲ですね。

織田 はい。今年4月に配信限定でリリースした、ゲーム「天涯ニ舞ウ、粋ナ花」オープニングテーマです。昭和初期に東京・赤坂の割烹で働く女の子を主人公にした乙女ゲームで、当時の自立し始めた女性の姿が描かれているんですね。女性の美しさだけでなく、強さ、しなやかさを感じてもらいたいと思った作品なので、その雰囲気が楽曲にも出せればいいなと思いました。

── 作曲・編曲は長田直之さんで、レトロなムードあふれる、ビッグバンドジャズです。

織田 いろいろ候補曲があった中で、断トツで自分らしく歌えるし、作品にも合うと思った曲でした。ゲームの制作サイドのみなさまも同じような気持ちだったみたいで、この曲に決まった時、じゃあ、どんな歌詞を書こうかなと。

── 作詞は織田さんです。

織田 最初はかっこいい言葉を並べたいと思って身構えちゃったんですけど、いざ書き始めたらワクワクしながら書けました。もともとジャズは慣れ親しんでいましたし、ビッグバンドも大好きだったので、素の自分らしい曲になったと思います。

── ちょっと古風な言葉使いも、作品世界に合っています。

織田 帝都と書いて「まち」、花街と書いて「ゆめ」と読んだりして、作品に寄せた遊び心を加えました。タイトルの「粋美」は字のごとく、粋な美しさという意味なんです。歌の表現も、粋で美しく、しなやかになったらいいなと思って歌いました。この曲は私の「好き」が詰まっている曲ですね。

── 13曲目「サバンナの疾風(はやて)」は、4thアルバム「Gift」の収録曲なので、これも比較的最近の曲ですね。

織田 なるけみちこさんに作詞・作曲していただいた曲です。なるけさんとはゲーム「ワイルドアームズ クロスファイア」の時に出会ったので、「ワイルドアームズ」にも通じる壮大さや荒野のイメージがサウンドには打ち出されていました。歌詞はサバンナの光景を描いているようでいて、実は私の音楽人生がテーマになっていて、なるけさんから私への愛情に満ちたエールなんです。

── サバンナの疾走を、音楽人生にたとえているわけですね。

織田 私自身をテーマにした曲だから、ベストアルバムに入れたいと思ったんですけど、サウンド的には異色中の異色で、なるけさんご自身が、「この曲をベストアルバムに入れるの?」と驚かれたそうです(笑)。でも、「一番伝えたかったことが入っている曲だから」と喜んでくださいました。

── 14曲目「Love×∞ 2016」は3rdアルバム「Make it」のラストに収録されていた曲です。

織田 この曲は2009年に歌った「Love×∞(ラブ・インフィニティ)」のリアレンジバージョンです。原曲は尾澤拓実さんとの出会いの曲であり、ライブでもすごく盛り上がるので、ベストアルバムに収録しないとライブに来てくれている方は納得しないだろうし、初めて聴く方は乙女ゲームの曲とはまったく違うサウンド感にびっくりしてくれるんじゃないかと思います。

── 作曲・編曲だけでなく、作詞も尾澤さんなんですが、女の子目線のかわいくて積極的なラブソングなんですよね。

織田 はい。原曲はパチスロ「うる星やつら2」に使われた曲ですから、ラムちゃんをイメージした歌詞なんです。すごく当たらないと聴けない曲なので、ライブで解禁した時、音源化してほしいというリクエストがたくさんあって、じゃあ、改めて録音しようと。その時に尾澤さんが、サウンドを今っぽくして作り直したいとおっしゃってくださって、リアレンジバージョンが生まれました。

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