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長年の信頼感のもと、オーケストラを背中で感じて歌えた
── 当日の気持ちの持って行き方とかコンディションの作りをしていきましたか。特に第2部はポピュラーミュージックのクラシカルアレンジでしたので、どのように? 高垣 第1部はクラシックの曲を集めて、頭声(とうせい)の曲を凝縮させたこともあり、そこが終わった2部はサプライズになる曲が多かったので、すごく高揚感がありましたね。2部はミュージカル的な曲も出てくるので、その切り替えも、やっぱりどこかスイッチを変えるというか、当てる部分を変えるところがあるので。自分の歌の表現としても多岐にわたって歌わせてもらっているので、クラシックの先生のところにレッスンに行きつつ、ミュージカルの先生のところにも行きつつ、オーケストラの演奏とともに今の自分ができる表現できちんと歌いたいなという思いがありました。
いろんな先輩のライブを拝見していて思うのが、来てくださった方に対するおもてなしというのは何かしらの驚きだと思ったんです。それはたとえば懐かしの曲だったり何かのチャレンジしたりだったり。望まれていることももちろんやりたいし、ビックリしてほしいという思いもありました。MITSUAKIくんにゲストで来てもらうことはお客さんに事前にお伝えしてあったのですが、そこで歌う曲目はサプライズでしたし、「夢のとなり」のように原曲とはまったく異なるクラシカルアレンジで歌い聴かせることもそう。そこには私自身もスゴいワクワク感があり、早くみんなに聴いてほしいという気持ちがありました。デュエット曲も歌うし、ディズニーのカバーも、そしてキャラソン曲も歌っちゃうよ~って、ドヤ顔でプレゼントの準備をしていたような感じです(笑)。2部はひとりでなくなるということもあり、早く聴いてほしいなという思いとみんなどんな反応するんだろうというワクワクがありました。どちらかというと1部のほうが緊張していたかもしれないですね。
── この日、後藤さんが高垣さんの様子をうかがいながら指揮をされていて、高垣さんは一切後ろを振り返ることなく歌われていたそうですが、背中ではそれをどのように感じていましたか? 高垣 リハーサルのときから、後藤さんがピアノを弾きながら合図を出したり、コンマスの地行ちゃんがみんなを引っ張って行ったりという連携を取ってくれていたんです。いつものバンドさんとのライブではクリックが入っていたり、ここだという合図をみんなで共有するのですが、このコンサートでは弾くことを止めると本当に無音状態になるんです。オーケストラの皆さんの多くは、はじめましての方も多く難しかったり、大変だったろうと思って息を合わせるために、私がわかりやすく息を吸ったほうがよいのかなと不安に思っていたところ、「自由にやってくれていいから」、「こっちが合わせるから」と言ってくれたんです。お付き合いが長い2人が、高垣はこういう風に歌うだろうとか、ここでこれくらいは間を取りたいということを全部読んでくれて、その言葉に甘えて歌わせてもらっていました。この2人からのオーケストラの信頼感と安心感というものは本当に絶大なものでした。「Quel Guardo Il Cavaliere」などリハで合わせるのも大変だったのですが、みんなに「本番が一番よかったね」と言ってもらえたので、メンバー一丸となってそれをお客様届けることができてよかったなと思っています。
── 2018年10月7日にはまたソロとして中野サンプラザでのコンサートがありますね。 高垣 このクラシカルコンサートを経て、自分にとってこれがひとつ大事な個性だということを実感できましたので、次のコンサートでもそうした要素をどこかに入れられたらと思っています。またこちらにもいらしていただきたいですが、まず何よりこの特別な夜のCDをぜひ聴いていただけたら幸いです。
<取材・構成:日詰明嘉>
CD情報
■高垣彩陽クラシカルコンサート「Premio×Melodia」コンサートCD
[完全生産限定盤](CD2枚組み)3,518円(税別)
レーベル:ミュージックレイン/2018年7月4日発売
【収録内容】
(CD Disc1)
<第1部>
1 The Sound of Music
2 Lascia Ch'io Pianga
3 On My Own
4 TRUE COLORS
5 埴生の宿
6 Amazing Grace
7 Quel Guardo Il Cavaliere
(CD Disc2)
<第2部>
8 君がいる場所
9 Bright
10 Whole new world
11 とびら開けて
12 Defying Gravity
13 夢のとなり
14 My Heart Will Go On
15 縁
<ENCORE>
16 LIFE
17 Time To Say Goodbye
18 You Raise Me Up
※高垣彩陽×後藤望友(指揮)×地行美穂(ヴァイオリン)のスペシャル対談と、ゲストのMITSUAKIによるコメントをジャケットに付属
※10月7日に東京・中野サンプラザにてLAWSON presents 高垣彩陽コンサート「Memoria×MelodiaII」が決定!