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「ぜんぶ君のせいだ」は「君」シリーズ第2弾です
── 2曲目「ぜんぶ君のせいだ」のメロディについて、改めて解説をお願いします。 オーイシ 軽快なコミカルポップですね。自分の趣味が爆発している楽曲で、大好きです。自分で分析するのもなんですけど、この曲の一番のオーイシ節は「僕の日常を返せ」と駄々こねている感じ、自分で自分の心をとらえきれずにいる感じかなと。「君が好き」とストレートには言わないんです。
── 素直じゃない。 オーイシ 「君じゃなきゃダメみたい」も同じなんですけど、「君が好き」とはひと言も言ってなくて、好きに代わる言葉をパワーワードとして使っているんです。そうすることでストレートに「好き」という以上に思いが伝わると思って。「ぜんぶ君のせいだ」におけるパワーワードは、「僕の日常を返せ」ですね。自分的には気のきいたフレーズが書けたかなと。「君じゃなきゃダメみたい」に続く「君」シリーズ第2弾としてとらえていただけると盛り上がるんじゃないかなと思います。
── 駄々こね度は、パワーアップしていますね。 オーイシ バカみたいな男ですよね。そういう主人公を書くのがすごく楽しくて。「オレの心をこんなにぐしゃぐしゃにしやがって。好きだ」という感情をいい感じで表現できたと思います。
── 「ぜんぶ君のせいだ」の歌詞は、「ただこい」とはリンクしているのでしょうか? オーイシ どのキャラに当てはまるとかじゃなくて、恋を描いた曲として、「ただこい」ともリンクしていると思います。1コーラス目の歌詞は、オープニングテーマとして提出した時からほとんど変えてないので。
── ということは、採用されていたら、この歌詞のままオープニングテーマになっていたと? オーイシ そうそう、そういうことです。そういう経緯を面白がって聴いていただけたらいいなと思って。それから、デモ段階からこれくらいのクオリティの曲を書いているんだなと。ただのカップリング曲ではなく、「オトモダチフィルム」と対になっている曲ととらえていただければいいと思います。
── 2番の歌詞には、杉本と日向子と関係を思わせる一節があります。 オーイシ そこはまさにあの2人を意識して書いてます。もしくはアレクが魅力的な女の子になっていって、「案外きれいかもしれない」って誰かが思い始めるかもしれないですし。この曲が「ただこい」のオープニングになっても成立すると思っていて、前に言ったとおり、僕にとっては両A面シングルなんです。ぜひ、CDを手に取って、2曲とも聴いてみてください。
── ネット上には、「オトモダチフィルム」のMVが公開されています。 オーイシ 踊ってますねー。2日間くらいたっぷりレッスンして、原宿とか神楽坂とか代々木公園とか、いろいろな場所で踊ってきました。後でエゴサーチしたら、「ウチの近所でオーイシが踊ってた」って言われてました(笑)。
── なぜ踊ることになったのでしょう? オーイシ 「踊ってみます?」ってMV撮影チームに言われて、「いいっスね」と。「恋ダンスが流行ったので、『ただこい』ダンスもいいんじゃない?」とか冗談を言っていたら、じゃあ、恋ダンスの振り付けを手がけたダンス・カンパニーのELEVENPLAYさんにお願いしようってことになって、企画がスイスイと進んでいき、このMVができ上がったという感じです。
── ということは、恋ダンスと振り付け師が同じなんですか? オーイシ 振り付け師さんは違いますけど、同じダンスチームの人で、恋ダンスを実際に踊っていた方にダンスを教わったりしていました。楽しかったですね。こちらもぜひ見てみてください。
── さらに、テレサ役の石見舞菜香さんが歌っているエンディングテーマ「ラブソング」のアレンジも、オーイシさんが手がけているんですよね。 オーイシ キッシー(岸田勇気)と一緒にやらせていただきました。僕はリハモナイズして歌いやすいアレンジ感にして、キッシーに渡すという作業工程だったんですけど、最終的にコーラスとかもやらせてもらえて。
── 「ラブソング」は原曲がサンボマスターですね。 オーイシ 最初からこの曲をエンディングにすることが決まっていたということで、僕も、なんでだろうなと思っていたんです。これはですね、放送を見ていれば後々わかります。序盤は、テレサが歌う透明感のある曲だなと思って聴いていただければいいかなと。
── アレンジは、女性が歌うことを念頭に行ったという感じですか? オーイシ 原曲はアニメを意識して作られた曲ではないので、テンポを速くしたり、イントロアウトロをリアレンジして89秒に納める工夫を加えたり、コードが難解だったので女の子のキャラが歌っても伝わりやすいようにデフォルメしたりしたという感じですね。ざっくり言うと、バンド曲をポップスにしたということです。
── 歌詞はシリアスなんですよね。 オーイシ そうなんです。「ただこい」はこの後どうなっていくのかと、楽しみにしていただきたいですね。
オーイシマサヨシプロフィール
1980年1月5日生まれ。愛媛県出身。
2001年に、Sound Scheduleのボーカル/ギターとしてメジャーデビュー。2008年に、大石昌良としてソロデビューを果たす。
2013年10月と2014年5月に、Tom-H@ck featuring 大石昌良として、TVアニメ「ダイヤのA」のオープニングテーマ「Go EXCEED!!」、「Perfect HERO」の2曲をリリース。
2014年8月には、アニソンを歌うときの名義オーイシマサヨシとして、1stシングル「君じゃなきゃダメみたい」(TVアニメ「月刊少女野崎くん」オープニングテーマ)をリリース。2017年7月には1stアルバム「仮歌」を発表した。
Tom-H@ckとのユニット OxTとして、また作詞・作曲家としても活躍。TVアニメ「けものフレンズ」オープニングテーマ「ようこそジャパリパークへ」を筆頭に、多くのアーティストに楽曲提供している。
■TVアニメ「多田くんは恋をしない」オープニングテーマ「オトモダチフィルム」
レーベル:KADOKAWA/2018年5月23日発売
1,200円(税別)
〈収録曲〉
01. オトモダチフィルム
02. ぜんぶ君のせいだ
※2曲のカラオケを含む、全4曲収録
インフォメーション
●「オトモダチフィルム」リリース記念インストアライブ
5月23日(水) 20:15~ ニコニコ本社 B2F イベントスペース(特典渡し会)
6月2日(土) 12:00~ タワーレコード新宿店7F イベントスペース(ミニライブ&ポストカード渡し会)
※イベント開始30分前に、7Fエレベーター横階段集合のこと
6月16日(土) 13:00~(開場12:30) アニメイト横浜店(ミニライブ&ポストカード渡し会)
※詳しくは、
http://tadakoi.tv/news.html?id=n043 まで
●オーイシマサヨシ「仮歌ワンマンツアー 2018」
6月28日(木) 梅田クラブクアトロ OPEN 18:00 / START 19:00
Info:GREENS 06-6882-1224
6月29日(金) 名古屋 Electric Lady Land OPEN 18:15 / START 19:00
Info:サンデーフォーク 052-320-9100
7月5日(木) TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 / START 19:00
Info:TSUTAYA O-EAST 03-5458-4681
7月6日(金) TSUTAYA O-EAST OPEN 18:00 / START 19:00
Info:TSUTAYA O-EAST 03-5458-4681
※追加公演
(取材・文/鈴木隆詩)
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