歌手活動10周年を機に見つめる「戸松遥らしさ」とは? 戸松遥 4thアルバム「COLORFUL GIFT」インタビュー

2018年05月02日 12:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

保育園での初舞台からオレンジを身にまとう「戸松遥らしさ」に裏表ナシ


── そして今回の新録曲の中には「オレンジレボリューション」をはじめ、「戸松遥らしさ」というのがキーワードとなっている気がします。現在放送中のドラマ「声ガール!」にもご本人(戸松遥)役として出演もされていたりと、最近はご自身でも自分らしさについて考える機会が多かったのではないでしょうか?

戸松 そうですね。こんなに自分と向き合ったのは初めてかもしれません。いつもですと「自分がこうだからスフィアではこう」という形でバランスを考えるのですが、今年はスフィアが充電期間中ということもあって、この1年間だけは自分のことだけを考えてよい時間なのです。そこに自分の活動10周年が重なったので、「やりすぎくらいでもいいんじゃないですか?」と自分から言っていきました。むしろ、今年やらずしていつやるのかというくらいに思っています。その意味でオリジナルアルバムのリリースやソロとしてのツアー、ドラマに本人役で出演させていただくというタイミングが重なったので、私って何だろうということを考えることが多い時期でしたね。

── 今作のリードトラックの「オレンジレボリューション」や、スフィアでのイメージカラーである、戸松さん=オレンジというのはいつ頃からでしょうか? ご自身らしさを示すものとして以前から心にお持ちでしたか?

戸松 オレンジ色って元々好きなんですよ。今、記憶を辿ってみると3~4歳の頃に見ていた「セーラームーン」でも「セーラーヴィーナス」推しでしたし、保育園の学芸会で「裸の王様」の街人Cとして、はじめて舞台に立ったときから衣装はオレンジでした(笑)。その年頃の女の子って自分の好きな色にしていいとなるとピンクの取り合いになるのですが、私は最初からオレンジで、そのときも用意がなくてわざわざ布屋さんまで行って用意してもらったので、今も覚えているんです(笑)。だからスフィアを結成して好きな色を選んでよいと言われたときも、迷わずオレンジでした。好きな花はヒマワリで、カラーのイメージのまま年を追うごとにパワフルさを増しているような気がします。今回のリード曲にオレンジというキーワードを入れたのもそんな理由からですね。

── 「らしさ」には自分で思うものと他人から「らしいね」と言われるものの両側面があるかと思いますが、お話をうかがっていると戸松さんにはその差があまり大きくないというか、よい意味で裏表がないというか。

戸松 差はないですね!(笑)。役者なのに変な話ですが、裏表がなく、嘘がつけない性格なんですよ。役に憑依すれば役として何でもできるのですが、プライベートの自分と仕事の自分を切り替えることが昔からできなくて。私のこんな感じが公に出るようになったのって、25歳ぐらいからなんです。それまではしゃべると出てしまうので、あまりしゃべらないようにしていました。

── 以前から取材させていただいていますが、そうでしたっけ?(笑)。

戸松 取材のときはしゃべっていましたよ(笑)。でもイベントとかラジオでは「迷ったらしゃべらない」という選択肢を選んでいたんですよ。今は「迷ったらしゃべる」ですけれども(笑)。そのくらい、本質はまったく変わりありませんね。

── 「オレンジレボリューション」は方向性について戸松さんからは何かお願いしたことありましたか?

戸松 今回の楽曲は全部そうですけれども、アルバムと同時にツアーの話を聞いていたので、すべてライブでどういうパフォーマンスをするかというところから生まれているんです。ライブでこういうパフォーマンスをしたいから、こんな曲をという感じで逆算して作っている感じで、「オレンジレボリューション」に関しては自分で踊って見せるというよりも、みんなと一緒に踊ろうというコンセプトです。勢いとかエネルギー感も自分に近い曲で見せていきたいということを最初に提案させていただき、ミュージックビデオもライブにつながるためにみんなでダンスを踊るものを入れたいと申して、すべてライブにつながっていくように組み立てていきました。

── あのMVは見ているとたしかに踊りたくなりますね。

戸松 MVでのダンスを監督が見て「あ~2、3回見てわかった。俺もう踊れるわ~」って言うんですよ(笑)。ということは、ファンの皆さんもきっとすぐ踊れると思います(笑)。MVの舞台がオフィスで衣装もOLにしたのも、ギャップを演出したかったからなんです。一見すると踊りそうにない場所や人にすることで、それが逆に面白いなと思って。極端に言えば、こんな職場で働きたいなと思わせるようなイメージで作りました。MVから伝わる賑やかさとか愉快さが伝わって、「ライブで聴きたいな」と思って頂いて、実際ライブに来ていただいて終わったときに「戸松のライブは楽しかったなー」と思っていただけたらいいなと思います。

画像一覧

関連声優

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。