2ndアルバム「Magic Hour」で内田真礼がたどり着いた場所と、これから向かう未来

「Step to Next Star!!」は、聴いていると泣いちゃうんです

── 続いての新曲は10曲目の「magic hour」。黒須克彦さんの作曲、編曲で、作詞は内田さんと黒須さんの共作です。

内田　キャンプファイヤーを囲んでいるイメージで、私が歌い始めたら、少しずつ楽器の音が増えていって、みんなで輪になって歌っているような温かい曲にしたいと思って。温度感が伝わる曲、声が近くに感じられる曲と、いろいろなキーワードを黒須さんにお伝えして、曲を作っていただきました。

── 一緒にいる大事な人たちに加え、離れている大事な人たちに向けてのメッセージ、というふうに感じました。

内田　ささやくような声で歌っているんですけど、力強く相手を支えたいという気持ちを、この曲では伝えたかったんです。途中で笑うところがあるんですけど、レコーディング中にそのアイデアが浮かんで、そうしてみました。この曲をライブで歌っていて、一瞬、音が消える部分にさしかかったとき、私は何をするかな？ と考えたら、多分きっと横にいるメンバーを見て微笑むんじゃないかなと思ったんです。みんながいることを確認して、また歌い出すんだろうなって。真礼チームという場所が、私の力になっていることを実感できる曲になりました。

── 温かくて、アルバム中もっとも内田さんを近くに感じる曲なのかなと。

内田　その前に収録されている「シンボリックビュー」は、〝私〟と〝ファンのみんな〟と〝私を支えてくれるスタッフさん〟を繋ぐ曲なんですね。「magic hour」で私がみんなに本音をささやいて、それでまた繋がりが強くなって、「c.o.s.m.o.s」で花開くみたいな。この3曲の流れが、アルバムの中でもすごく好きなんです。1つひとつの曲のストーリーが繋がっているんだなあって思いました。


── そこからラスト2曲はまたまた盛り上がっていきます。どちらも新曲ですね。

内田　12曲目の「take you take me BANDWAGON」は、最強の仲間を引き連れたバンドソングです。バンドのみんなでやりたいことを詰め込んだので、ライブでは、とにかく楽しいことになると思います。代々木第一体育館でやった2ndライブは、自分にとってもすごく幸せな時間だったんですよね。映像を見てても、「自分どうした？」って思うくらい気持ちが高まってて、それと同じテンションがこの曲にはあって。自分が楽しいだけじゃなく、バンドの仲間がいるから、ファンのみんながいるから、この時間が作れるということを、この曲では表現できたかなと思います。

── メンバーのコーラスが入って、仲間感がすごく出てるんですよね。

内田　この曲はみんなで歌いたいです。


── そして、ラストが「Step to Next Star!!」。

内田　同じようにアップテンポな曲なんですけど、「take you take me BANDWAGON」とは意味合いが変わっているんです。前のめりな私がいて、みんなと一緒に歌いたい「take you take me BANDWAGON」に対して、「Step to Next Star!!」は今までの楽しい時間を振り返るエンドロールみたいなイメージなんです。ZAQちゃんが書いてくれた歌詞も2017年の1年間が思い出されるような内容で、みんなに私の素直な思いを伝える曲になりました。

── 「Step to Next Star!!」は、よりパーソナルな気持ちを表現しているように感じられるんですよね。

内田　ZAQちゃんが作ってくれたというのも大きくて。この曲は聴いていると泣いちゃうんです。ライブでは感極まって歌えなくなっちゃう気がするくらいです。こんなに私の気持ちそのままの歌詞を書いてもらったら……ねえ（笑）。

── 最後の1行に「思い出更新」というワードが入っているあたり、心憎いですよね。

内田　この1行でまた私を泣かそうとしてるじゃんって（笑）。途中にある「ダメな時　最高な時　いつだって一緒にいよう」というフレーズも涙モノでした。

── ZAQさんの、内田さんへの愛を感じました。