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ALI PROJECTさんは、私のルーツと言っていいアーティストです
── 4曲目の「Insomnia」から、6曲目の「翡翠蝶の棲む処」までの3曲は、どれも新曲です。しかも、作家陣が個性的なんですよね。 相坂 「Insomnia」は、作詞が山本メーコさん、作曲が宅見将典さんという、TVアニメ「甘城ブリリアントパーク」でお世話になったお2人です。私のアーティストとしての扉は、「甘ブリ」で開かれたと思っているので、縁のお2人に楽曲をお願いしたんです。
── 「Insomnia」は直訳すると「不眠症」で、歌詞には、恋をして眠れない女の子の気持ちが描かれています。 相坂 山本メーコさんも、女の子のかわいい部分と、ちょっと危ない部分を兼ね備えた歌詞を書く方なんです。「Insomnia」の歌詞では、かわいらしさの中に、ちょっと小悪魔的な感じを出してほしいとお願いしたんですが、まさにその通りのものになりました。「地球滅亡の瞬間 君と居たい」という部分とか、言葉だけで見るとインパクトがありますよね。でも、歌っていると甘酸っぱくて、「キャー♡」ってなるんです。恋する女の子って、極端になるんだなと思いました。
── 続く「今はここに」は、作詞に谷口悟朗監督のお名前がクレジットされています。 相坂 「今はここに」は、劇場版アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」の挿入歌で、谷口監督がみずから作詞してくださいました。それを作曲者の沖野俊太郎さんが、メロディに沿うように直してくださったので、作詞者には、お2人の名前がクレジットされているんです。谷口監督の歌詞は、この曲が流れるシーンのイメージぴったりで、沖野さんは、切なくて爽やかで、なんとなく海辺の風景を思わせる、素敵な曲を作ってくださいました。
── とてもやさしい曲になりましたね。 相坂 アルバムの中で、一番やさしい曲、心が浄化される曲になっていると思います。映画では、あるキャラクターの心の葛藤が描かれるシーンで流れるので、ぜひぜひ、映画館で切なくなっていただきたいです。
── 6曲目の「翡翠蝶の棲む処」は、作詞が宝野アリカさん、作曲・編曲が片倉三起也さんという、ALI PROJECTのお2人です。 相坂 これぞアリプロさんという感じの曲です。今回のアルバムの新曲をどなたにお願いするか、最初にディレクターさんと話し合った時、「実はアリプロには、すでにオファーしてあります」と言って。私の希望を先回りして、かなえてくれたんです。
── 相坂さんにとって、アリプロとは、どのような存在なのでしょうか? 相坂 私のルーツと言っても過言ではないアーティストです。中学生の頃に、お昼休みの校内放送で「聖少女領域」を聴いて衝撃を受け、「私も、こんなふうに歌えるようになりたい」と思って、すごく練習したんです。それをディレクターさんにお話ししていたので、オファーしてくださったんだと思います。
── 「翡翠蝶の棲む処」の相坂さんのボーカルには、どことなく宝野アリカさんの雰囲気があって、アリプロ好きだということが伝わってきました。 相坂 本当ですか? この曲は仮歌がなかったので、私なりに想像して歌ったんです。テイクのセレクトをアリカ様がしてくだったので、アリカ様好みの仕上がりになったのかもしれません。テイクによっては、もっとロック色が強かったり、逆に静かだったりしたんですけど、アリカ様が普段、ご自身のボーカルテイクを選んでいるような感覚で、選び出してくださったのかなと思います。
── 歌詞に関しては、どんなふうに感じましたか? 相坂 外の世界でけがれることのない、自分の中に棲んでいる蝶を大切にして生きていくという、かわいらしくも強い女性の歌だと感じました。素敵な言葉が並んでいますし、アルバムのコンセプトにも合っていて、すばらしいです。