元さくら学院、現「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」星見純那役の佐藤日向が語る声優とアイドル!!【アイドルからの声優道 第1回】

2018年01月05日 14:000

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盗めるものは盗んでさらに上を目指したいです

 

――芝居以外の、佐藤さんでいうと「さくら学院」時代をはじめほかの芸能経験が役立つと思った瞬間についても教えてください。

佐藤 役立つことしかないですね。本当に今までの経験が全部宝だと思っています。私、さくら学院を始める前は本当に音痴で、事務所内の発表会で歌ったときも周りのお母さんにくすくす笑われるくらいだったんです。さくら学院のオーディションを受ける時、父と母に「お前がアイドルなんて、恥さらしになるだけだからやめたほうがいい」って全力で止められました。でも、またそこで負けず嫌いの精神も働いたんです(笑)。その結果、合格はしたんですが、グループで練習を始めたら、そこでやっと「自分って下手くそなんだ」って気づけました。

でもやっぱり負けたくないから自分の部屋の荷物を減らして広くして、大きい鏡も買ってもらって、でも人前で努力するのが恥ずかしいから誰よりも先に帰ってから部屋でダンス練習するようにしました。この経験があるから自分の動きを細かく見て、どこが人と違うのかを判断する力が養えたと思います。「スタァライト」でも稽古終わりの動画をコマ送りで確認したり、母に「どう立ったらきれいに見える?」って確認してもらったりしています。母は絶対音感を持っているので、レコーディング前には歌も確認してもらっています。そういうルーティンやスタイルをさくらで確立できたからこそ、「スタァライト」でも何とかやれているんだと思います。一番年下なので迷惑は絶対にかけたくないけど、遠慮しすぎて自分の個性がなくなるのも嫌なので。あと、さくらではメンタルが鍛えられました。「女の子だけの現場だといろいろあるよなー」って学んだのがアイドル時代でした(笑)。

――佐藤さんの代は真面目組と不真面目組の対立とかいろいろありましたからね。

佐藤 いやもう、死ぬほどケンカしました(笑)。でもケンカしたから気づけたこともあります。やっぱり自分の引き際が大事なんですよね。人間関係が芝居に出ちゃうともったいないですから。

――大人になれたんですね(笑)。

佐藤 悟りを開けそうでした(笑)。でも、「九九組」(「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」より生まれた舞台少女9人組ユニット「スタァライト九九組」のこと)はメンバー間の年齢が結構離れているので、それぞれみんなにお姉ちゃんがいたり妹がいたり、って環境なんです。富田麻帆さんは舞台経験がすごく豊富で、「再演だからパワーアップしたい」ということで、昨日も「みんなで残ってやろう」って振りの固めもやってくださいました。九九組の、一緒に練習すればするほどいいものができあがるところはさくら学院と似た感じがしていて、懐かしい感じもあります。

――さくらでしっかりダンスを仕込まれた佐藤さんが動きを見ることはないですか?

佐藤 ないですね。やっぱり年下に言われるとカチンってくることもあるじゃないですか(笑)。それに三森さんや麻帆さんのほうが断然うまいので。歌も、九九組は個性がかぶらないし、下手な人もいないんです。だから、ちょっとでも努力を怠ったらすぐに置いていかれる、と思える現場なので稽古場に来るたび、「もっとがんばらないと」って思いますね。

――佐藤さんが声優という職業を始めてから感じたことについて教えてもらえますか?

佐藤 まだまだ勉強中なので、私があまり言える事は少ないですが、かわいい女の子の役は多いので個性的な声はやっぱり耳にも残るし、そもそも(声優業界の)人口密度が高くなっているので、そこで生き残るためには自分の個性を失わず、でも自分のスタイルをソフトに曲げられないとダメだなって思います。

――今は女優と声優、どちらの仕事も続けていますが今後の目標は?

佐藤 今は両立したいですね。さくら学院をやめるとき、でかい声で「ビッグな女優になる」って言った手前もあるんですけど(笑)、さくら学院の4年間で歌とダンスを一生懸命がんばったので「やらなくなるのは寂しいし、でも芝居も好きだし……」って葛藤が高校生の時にあったんです。そのとき、「スタァライト」のオーディションで歌もダンスも芝居もできますと言われて、「え、私がやりたいの全部あるじゃん!」って思ったんですね。それから、お芝居をやりながら歌って踊る機会も多い声優さんって私がやりたいことなんじゃないかって思うようになりました。ただ、自分の今の芝居がアニメで通用するかと言ったらまだまだなので、またさくら学院のときのように努力し続けて、自分のスタイルを見つけていけたらって思います。ずーっと変わらず目標は三森さんなんですけど、身近で見られる今、盗めるものは盗みたいです。同じレベルからスタートする子たちの中では一抜けしてさらに上を目指せたらと思いますがまだまだですね。もっともっとがんばります!

(取材・文・撮影/清水耕司) 

 

<プロフィール>

佐藤日向

さとうひなた

1998年12月23日生。新潟県出身。所属事務所はアミューズ。2010~2014年までアイドルユニット「さくら学院」のメンバーとして活躍。「ラブライブ!サンシャイン!!」ではSaint Snowの鹿角理亞を演じ、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」では星見純那を演じるなど、今後が期待の女優・声優である。2018年春には映画「闇金ドッグス8」の公開も控えている。

 

【イベント情報】

 ■あらすじ

「スタァライト」――それは世界中から愛される歌とダンスの「レヴュー」。

その舞台に心を奪われた「華恋」と「ひかり」は幼い日に約束を交わす。

「いつか必ず――二人であの舞台に立とうね!」

時は流れ、約束を胸に日々レッスンに励む華恋は、転校してきたひかりと再会を果たす。

再会を機に動きだす運命。幕を開ける、不可思議なオーディション。

『トップスタァに、なりたいですか?』

たった一人が手にすることのできるトップスタァの座をかけ、華恋とひかり、そして選ばれし「舞台少女」たちが、己の夢をかけて謎のレヴューに参加する。

喜劇と悲劇が交錯する『レヴュースタァライト』――ここに開演!!

 

■公演概要

・公演名:「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1 revival

・公演日程:2018年1月6日(土)~8日(月・祝)

・劇場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

 

・演出:児玉明子

・脚本:三浦 香

 

・キャスト:小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田 輝、伊藤彩沙 /真田怜臣、小林風花 /菊永あかり、木原実優、倉持聖菜、後藤早紀、佐藤聖羅、甚古 萌、中村景好、馬場莉乃 /椎名へきる

 

・主催:「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」プロジェクト

 

・チケット:8,500円(前売・当日共/税込・全席指定/限定特典付き)
・公演概要:http://www.nelke.co.jp/stage/revuestarlight-revival/

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