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フィルムスコアリングによる「プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」
── 次は、「劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」です。劇場公開が8月26日ということで、サントラCDも同日発売されました。このサントラは、加藤達也さんとの共作ですね。
フジムラ そうですね。加藤さんの曲を僕らがアレンジしたり、TVシリーズの「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」から引っ張ってきて、アレンジし直した曲もあったり。
石川 これはフィルムスコアリングだったんです。
松井 僕とフジムラくんにとっては、初フィルムスコアリングでした。
フジムラ 僕が思ったのは、シーンに合わせて曲をアレンジするには、まずBPMを決めないと作れないなと。それから、リズムが変わる小節数を数えて、作り始めたという感じですね。
石川 自分がやった曲を思い出した。CD27曲目の「『彼方』への誓い」は、加藤くんが書いた曲があって、それから始めたいと。そして、主人公が立ち上がって戦いが始まり、また加藤くんの曲に戻って、戦いが終わるという曲にしたいというオーダーだったんです。もちろん、シーンの長さや切り替わりに合わせて。
── 作曲クレジットを見ると、この曲だけは加藤さんと石川さんのダブルクレジットになっています。サントラだけ聴いても、曲調がガラリと変わって、ここでシーンが切り替わっているというのがわかりますね。
松井 この曲は5分弱あって、よくシーン合わせで、こんなに長い曲作ったなと。
石川 映画の劇伴をやっている人は、みんなやってることだからね。
フジムラ 僕らの担当曲は、途中でシーンが切り替わるというのはなかったかな。
松井 このシーンとこのシーンで同じメロディが出てきたら、意味合いが付いてしまうんだろうなとか、気を使いました。
石川 「プリズマ☆イリヤ」は、キャラに付けた音楽が多いので、なおさらですね。
── 全体的には、シリアスな劇伴だと感じました。
石川 重く暗い作品でしたからね。
松井 それに劇場版の音楽なので、低音を多めに作っていて、そこでも重厚感が出ていると思います。